ILC受講生・卒業生限定セミナー!!『わたしはアルコールに強いか!?』〜PCRを使った遺伝子解析法を体験!〜2013年7月21日(日) 13:00〜16:00 (計3時間)

ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)。この技術が無ければ遺伝子検査のみならず、分子遺伝学をはじめとする生命科学はここまで発展しなかったでしょう。Kary B. Mullis はこのPCR法を発明して1993年にノーベル賞を受賞しています。医学、バイオテクノロジー等の分野の研究者にとっては必須の技術であり、生命科学分野の翻訳者にとっても、この技術を避けて通ることはできません。例えば、学術論文検索用エンジン"Google scholar"で"PCR"と検索すると、3,340,000件もヒットしますが、具体的にどんな器具なのかイメージを掴めていない方も多いのではないでしょうか?そんな座学だけでは理解することが難しい各実験手法について、講義+実験形式の特別講座を実施します!

翻訳学校で翻訳を学ぶのは当たり前。
生命科学分野の中心的技術であるPCR法に実際に触れてみて、他の翻訳者よりも、一歩先をいく翻訳者をめざしましょう!

学習内容

自分の髪の毛から、DNAを抽出し、PCRを使ってアルデヒドデヒドロゲナーゼという酵素の遺伝子を増幅させます。増幅した断片DNAはアガロース電気泳動で分離し、イメージアナライザーで解析します。
ヒトのアルコール(お酒)の強さは様々ですが、実は生まれた時から決まっています。その種類は下記3種類です。

  1. 飲んでもあまり酔っ払わない人
  2. 飲めるけど、飲んだらすぐに酔っ払ってなかなかさめない人
  3. 飲んだら体に異常が起きる人

実験方法

  1. 抽出したDNAを鋳型(テンプレート)として、PCRにより特定(ALDH2)の遺伝子を増幅します。
  2. 得られたPCR産物(増幅されたDNA)をアガロースゲル電気泳動法によって分離します。
  3. エチジウム・ブロマイド溶液にアガロースゲルを浸し、DNAを蛍光染色します。
  4. 染色したゲルを検出器(トランスイルミネーター)に入れ、DNAのバンドを確認します。
  5. ゲルの写真を撮ったのち、検出したDNAの結果から判定(診断)を行ってください。

受講対象者

メディカル翻訳、バイオ・医薬特許翻訳学習者の方


講 師 講義・実験 東京バイオテクノロジー専門学校 バイオ担当講師
開催日時 2015年8月9日(日)12:00 ~16:30
全1回 計4時間30分  定員12名
受講料 12,000円(教材費・税込)
対象 ILC在校生・卒業生のみ
開催場所 東京バイオテクノロジー専門学校
申込締切日 2015年7月31日(金)

前回参加者の声

  • 実験器具や操作など、今まで漠然と訳していましたが、実際に手にとって扱うことでイメージが湧きました。今後の翻訳作業に役に立ちそうです!
  • 実際に電気泳動を見ることができて勉強になりました。
  • DNAの抽出という普段なかなかすることができないことを体験できて、とても勉強になりました。
  • タッピングなど何気なく使われる操作の説明があったのが良かったです。

開催場所

東京バイオテクノロジー専門学校

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