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プロの翻訳者になるために避けて通れないのが翻訳会社の採用試験であるトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。
そんな疑問にお答えすべく、ILCの翻訳コースを修了後トライアルに挑戦し合格された方々へ、合格にあたっての勉強方法などをお聞きしました!

第7回目は、証券金融翻訳コースを修了された修了生の方です。

*証券金融翻訳コース修了生 藤本 稔さん(男性)*
前職は、特許事務所で特許明細書の英訳、拒絶理由通知の和訳、現地代理人への指示レターの英訳など外国出願に関する翻訳業務全般に従事。ILCでは証券金融翻訳コースを修了。


翻訳会社のトライアル受験に備えてどんな勉強をされましたか?


授業で勉強した内容を復習するとともに、日経新聞で経済金融関連の記事を読んだりしました。また、株式、債券、デリバティブなどの入門書で知識を蓄えました。さらに、ILCのトライアル対策講座に参加して、トライアルへの取り組み方の参考にさせていただきました。

苦労した点、大変だと思う点を教えてください。


まず、課題が誰を対象に、どういう目的で書かれたものかを理解して、経済金融業界で一般的に使われているスタイルに翻訳する点でした。
また、辞書に載っていない用語の訳出には苦労しました。インターネットで調べればある程度はわかりますが、この文脈にはどの訳語が適しているかを選択するには、その分野の背景知識や専門知識などが必要と痛感しました。

フリーランスの1番の魅力を教えてください。


時間的には自由になりますが、良い意味でも悪い意味でも、自分が携わった仕事の評価がダイレクトに出る点ではないでしょうか。指摘は真摯に受け止め、同じ間違いをしないように努力すれば、クライアントとの信頼関係も築けますし、次の仕事にもつながると思います。

これから翻訳の勉強を始めようという方に、メッセージまたはアドバイスをお願いします。


翻訳というと英語力が強調されてしまいがちですが、日本語力も重要になってきます。自分が興味のある分野の書籍などを英語と日本語で読むことで翻訳力が鍛えられると思います。
証券金融分野なら、大手企業のホームページに掲載されているアニュアルレポートは日本語と英語で公開されているので、翻訳の勉強にお勧めです。

藤本さん、ご協力ありがとうございました!

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