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プロの翻訳者になるために避けて通れないのが翻訳会社の採用試験であるトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。
そんな疑問にお答えすべく、ILCの翻訳コースを修了後トライアルに挑戦し合格された方々へ、合格にあたっての勉強方法などをお聞きしました!

第9回目は、証券金融翻訳概論・演習コース、契約翻訳コースを修了された方からです。

*証券金融翻訳概論・演習コース、契約翻訳コース修了生 田口新太郎さん(男性)*

翻訳会社のトライアル受験に備えてどんな勉強をされましたか?


取り立てて新しいことをする必要はなく、ILCをはじめ他のセミナーなどで学んだ知識を固めることに重点を置きました。講義をもとに自ら作成した対訳集を再度点検いたしました。英文→和文、和文→英文の順にアウトプットを行うといった要領です。
契約書の翻訳は、テーマごと(例えば、不可抗力条項、秘密保持条項など)に表現方法が似ているので、各テーマに分けて勉強するのも効果的でした。

前職は何をされていましたか?


会社員や、大学院の研究職をしておりました。実務翻訳はその名の通り実務を前提としているので実社会の経験は、翻訳の学習には非常にプラスに作用しました。また、研究職においては、常に論文を書くことを迫られるので文章の作成や英文の読解などに活用することができました。

苦労した点、大変だと思う点を教えてください。


私が苦労した点は、中学・高校で習う英文和訳や英作文と翻訳との違いを認識し、翻訳という商品を作り上げるという考え方を自分の中で確立し、翻訳はサービス業(顧客第一主義)であるという意識を持ち続けるよう努めることでした。加えて、契約書は、法律文書でもありますし、英米法という我々日本人には馴染みのうすい法律の専門用語を正確に理解し使用することは、なかなか一筋縄ではいきませんでした。

フリーランスの1番の魅力を教えてください。


実力主義であることだと思います。自分の力を磨けば磨くほど、見返りが期待できますが、逆にいい加減な仕事をすれば、仕事を失うリスクさえあります。適度な緊張感を持ちつつ最高の商品を自らの力で仕上げていくこと、これがフリーランスの醍醐味ではないでしょうか。

これから翻訳の勉強を始めようという方にメッセージをお願いします。


最後まで「絶対に翻訳を仕事にする」という信念を持ち続けて勉強に臨んでください。その気持ちがぶれなければ、必ず道は開けると思います。頑張ってください。

ご協力ありがとうございました!

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