2017/09/16(土)「証券金融翻訳者を目指す人のためのセミナー」を開催いたしました。

第1部では、「翻訳者として必要な証券金融知識~入門編~」を開催しました。

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ILC証券金融翻訳コースを担当する菅原栄先生は、元ゴールドマンサックス東京支店の外国株式部長を務めた経験を持ち、30年以上フリーランスの証券金融翻訳者として第一線で活躍されている先生になります。

まず、菅原先生からは「証券金融の基礎」について解説がありました。解説のなかでは、AIの翻訳や自動翻訳についても話題にあがりました。『ルーティン化がされにくいもの、もしくはマーケットのセグメントがされているもの、このような分野は自動翻訳に影響を受けにくく、翻訳者の方はここに高付加価値を見出すことができる』と先生からお話がありました。

後半では、大手企業2社の経営破たんを題材に、証券金融の観点から金融知識を学習しました。アメリカ企業の経営破たんの例や違いと比較しながら、どうすれば経営破たんに至らなかったかというお話もありました。実際に金融業界で実務に従事された先生ならではの講演となりました。

第二部では、「翻訳会社とILC卒業生に聞く証券金融翻訳の実際」というタイトルで翻訳会社代表取締役松元社長とILC卒業生にご講演いただきました。

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進行はILCの証券金融翻訳コース担当講師の菅原先生がおこないました。
「最近の翻訳業界の動向や翻訳需要」、「翻訳会社、クライアントが求める理想的な翻訳者とは」、「トライアルを受験するうえで気をつけるべきこと」など、これからフリーランスの翻訳者を目指す方の多くが抱く疑問についてお話いただきました。

お休みのところご参加いただきましてありがとうございました!
ILCでは、今後もプロの翻訳者を目指す方々に役立つセミナー開催を目指してまいります。

【参加者の方の感想】
第一部
・証券金融全体を説明しながら、証券金融の最新トピックスを盛り込んでくれて興味深く聞くことができました。
・社内翻訳の経験はあるが、証券金融については知識がないので、先生が基礎から話してくださってとても分かりやすかったです。また翻訳の付加価値についても考える機会になりました。
・経済のメガトレンドやマインドセットの重要性についても話していただき参考になりました。

第二部
・機械化、Tradosなど翻訳業界の最新情報について聞くことができて参考になった。金融翻訳をおこなうために日常行っておくべきことについても参考になった。
・卒業生のバックグラウンドや実際の勉強方法など大変参考になりました。
翻訳会社から求められる金融翻訳者像を聞くことが出来て、英語や専門知識だけではなく、スピードや体力も必要なことが分かりました。実際に翻訳の仕事で起きる疑問の解決方法や対応の仕方についても勉強になりました。

◆菅原先生が担当する証券金融翻訳コースの詳細はこちら◆
証券金融翻訳コース