修了生

医学・薬学の 知識ゼロから メディカル翻訳を 目指しています!

石坂明子さん

コンピュータ・メーカーに勤務してプログラミングなどに従事していたが、その後、フリーランスのIT翻訳者として独立。子育て等の中断を経て、2017年10月ILC国際語学センターのメディカル翻訳初級コースに入学。現在は同・上級コースを受講中。

翻訳業に復帰するに際して ITからメディカルへ

出産・子育ての中断期間を経て、翻訳の仕事に復帰しようと思ったとき、以前は自分のフィールドだったIT分野への関心が薄れていることを自覚しました。ITはあくまで人工物を対象としますが、メディカル分野では、自然の働き、特に人体の不思議を学ぶことができます。もちろん、医学・薬学の知識がないことにためらう気持ちもありました。でも、担当講師の吉田先生も大学の専攻は数学科だったと伺い、私のようなバックグラウンドの者がどのように勉強を進めればよいか、適切なアドバイスをいただけるだろうと期待して、ILCに入学。「メディカル翻訳初級コース」から学習をスタートさせました。

振り返りが十分に取れる分 理解が深まる授業形態です

メディカル翻訳コースでは、授業日前に先生がその週の課題を添削し、メールにて返却して下さるので、生徒は自分の間違いを十分振り返ってから授業に臨むことができます。先生も、生徒一人ひとりの理解度に合わせた授業をして下さるので、授業の密度が濃いと感じています。また、バックグラウンドの異なる他の受講生の質問によって気づかされることも多く、良い勉強仲間に恵まれたと思っています。私自身は、原文の読み込みが足りなかったり、生半可な知識で不適切な訳語を使ってしまったり、と自分のミスに落ち込むことも多いですが、勉強自体の面白さにやりがいを感じています。

原文に誠実に接する先生の姿勢は 最高のお手本です

新しい分野にチャレンジしている私にとって、素晴らしいお手本となる先生に巡り合えたことは幸運でした。吉田先生の訳例は、原文に忠実である一方、驚くほどこなれていて、一読して抵抗なく頭に入ってきます。英文に謙虚に向き合い、その意図を読者に分かりやすく伝えようとする姿勢と技術とが一体となっているのだろうと思います。授業では資料やサイトの紹介も多々あり、上級コース終了後、独りで勉強を続ける際の道筋も、少し見えてきた気がします。メディカルという奥深い分野の、ほんの入り口に立ったところですが、ILCでの学びを大切にして、勉強を続けていこうと思っています。