受講生の声  ILC国際語学センター東京

受講生の声

受講生の声

<メディカル分野> <特許分野> <ビジネス分野>

メディカル分野

メディカル翻訳初級・上級コース 修了生 多田 枝利子さん


大学で検査技術科学を学び、臨床検査技師の資格も取得したのですが、その後、ドイツに留学し、帰国後は外語大学に編入学しました。
その頃から医療に関する知識と語学力が生かせる翻訳という仕事に興味を持ち、卒業後、塾講師をしながらILCに入学しました。

翻訳の基本を学ぶ講座から受講することにしたのですが、授業を受けて感じたのは翻訳において日本語力が占める割合の大きさでした。英語の教材はたくさんありますが、日本語を改めて学ぶのは意外に難しいもの。その日本語について、ILCではきめ細かな指導を受けることができました。

2015年にはILCの紹介で受験した翻訳会社のトライアルに合格し、それ以降は医薬翻訳のチェッカーをしながら勉強しています。医療分野の基礎知識は多少ありますが、深い専門知識となると到底カバーできず、ネットや図書館でリサーチしています。そんな時に役立つWebサイトや読んでおくべき書籍の情報も授業で提供され、課題に取り組む助けになるのはもちろん、将来、翻訳者として仕事をするための訓練にもなっています。
授業後に先生の主催で懇親会が開かれることがあり、気軽に質問できるそういう場で勉強法や仕事の話をお聞きすることも貴重な体験です。

チェッカーという仕事は、翻訳された文書を読むのが仕事なので、自然と読むスピードが速くなります。それに伴い、課題に費やす時間も短縮されてきたように感じています。

訳文の質という点では、まだまだ改善しなければいけないことが多いかもしれませんが、チェッカーとしての経験は、勉強を進める上でも、将来、翻訳者として仕事をする上でも貴重だと思います。
そんな理想的な環境に身を置くことができたのもILCの先生やスタッフの皆さんのおかげです。
今後は、クライアントの要望にしっかりと応えられる翻訳者を目指して頑張りたいと思います。

メディカル翻訳初級・上級コース 修了生 KUさん


外国語学部英語学科を専攻し、商社の輸入業務経験を得て、現在は外資系医薬品開発受託企業に勤務しています。医療通訳もしていたため、医療関連の翻訳に興味を持ちましたが、実際メディカル翻訳の勉強を始めると、医学知識の乏しさに愕然とし、学校へ通うことを決心しました。

3校見学に行きましたが、メディカル翻訳DAYなるイベントまで開催していたのはILCだけでした。また実際にコースを担当なさっている先生の体験レッスンを受けることができました。先生の添削や翻訳例、口頭でのご説明がすんなり理解でき納得させられるものだったことが受講を決めたきっかけです。

授業に先立ち課題を提出しますが、毎回課題と訳例をプリントアウトして授業に出かけました。自分で訳出した時に疑問も持たずに流してしまった部分が実際は課題文の重要な部分で、深い考察や背景知識が必要であることを教えていただき、毎回大きな発見がありました。先生の添削やアドバイスからは、きちんとした日本語をしっかり書くことの重要性を強く感じました。表記スタイルや読むべき文書、資料検索の方法など、様々なことを教えていただき、実際の業務でもたいへん役立っています。

ILCでは、授業が素晴らしいことはもちろん、違う分野の翻訳コースや短期コースも開催しています。医薬関連のイベントや翻訳会社の方からお話をうかがう機会もあります。  

学校に通うメリットは、毎回強制的に課題を訳出し、授業で勉強する機会が得られることです。仕事を始めた後でも、一度修了したコースでも再受講したいくらいです。その後知り合った翻訳者の方々は、仕事の性格上、または家庭の事情で、ネット上ではつながっていますが、実際に会うことはほとんどありません。教室という場に出かける機会は貴重だと思います。現時点で翻訳にするか通訳にするか迷っている人でも、翻訳学校に通い、翻訳を勉強する価値は大いにあります。医薬の翻訳と医療通訳はまったく異なるスキルですが、両方やっていると、互いにプラスになっていると感じます。

また、在宅翻訳者は翻訳を志す人の目標だとは思いますが、選択肢はそれだけではありません。翻訳に関連する仕事も、働き方も様々です。自ら可能性を狭めることなく、また、少々の回り道も無駄にはならないことも知っていただきたいと思います。

メディカル翻訳初級・上級コース 修了生 大塚 渉さん


 もともと論理的で科学的なことが好きでした。大学院では美術史を研究していましたが、「どうも客観性に欠ける」と感じて、方向転換を決めました。メディカル翻訳に興味を持ったのも、その論理性に惹かれたからです。仕事として翻訳をやっていくとなると、調べものがずっとついてまわります。医薬の文章ならばロジカルに書かれていますし自分の体に関係することなので、分からないことを調べるのも面白そうだと感じました。
 実際の医療現場を知らないので、辞書やインターネットで調べただけでは、イメージが湧きにくい、という難しさはあります。一方で、調べれば必ず結果が返ってきますし、ロジカルに理解できるところがおもしろいと感じます。
これまでの先生の指導で一番印象に残っているのは、「内容を理解して、書き手が言いたいことにフォーカスを合わせて訳す」ということです。それ以降、格助詞は「~は」なのか「~が」なのか、能動態がいいのか受動態がいいのか、キーワードは文頭と文中のどちらに配置すべきかなど、書き手の意図を訳文に反映させることを意識するようになりました。
 最近、ILCの紹介を受け、翻訳会社のメディカル部門で働き始めました。品質管理の業務に携わりながら、さまざまなドキュメントにふれ、仕事を通してもメディカル翻訳を勉強中です。スクールで学んだ効果も表れ、リサーチ力がついたと実感しています。 
 医薬分野は領域が広く、調べものの量も膨大。でも、それが自分の性格には合っています。スクールと職場で勉強を続けて実力をつけ、いずれはフリーランスのメディカル翻訳者になりたいですね。

バイオ英語・メディカル翻訳初級・上級コース修了生 米田 優理さん


 過去に仕事で一般文書や取扱説明書などの翻訳を行う機会がありましたが、自己流だったため自身の翻訳スキルに不安を感じていたこともあり、いつかきちんと翻訳の勉強をしたいと思うようになりました。昨年勤め先を退職したことを機に、より専門性が高く、同時に人の役に立てる分野の翻訳に携わりたいと考え、メディカル翻訳に興味を持つようになりました。
 バイオ英語コースの受講を決めたきっかけは、今後翻訳を学んでいくうえで、バイオ系の知識や語彙にも慣れておきたいと思ったことでした。また、メディカル翻訳の基礎知識として、「人体の基盤であるミクロな構造や機構が、体内でどのような働きをしているのか」を理解しておきたいと思ったこともきっかけとなりました。
 これまでバイオ系の文章に触れる機会がなかったため、当初は用語や概念を理解するのが大変でしたが、教材の予習・復習は、英語と日本語両方の語彙と表現を広げる非常に良い機会になりました。カリキュラムの中でも特に、疾患や製薬に関連した話題や、高次機能(神経系、免疫系など)の講義はメディカル分野とも直結しており、貴重な知識を得られました。先生は、教材の解説を中心に、分かりにくい部分はホワイトボードに図を描いてくれるなど、視覚的にも分かりやすいように教えてくれます。授業はその回の主題(例:免疫系)の解説とそれに関連するエピソードや疾患(例:AIDS)の話で構成され、その題材をより身近に感じることができました。また、質問にも的確に答えてくれるだけでなく、質問に関連した興味深い話題に発展することもあり、先生の知識の奥深さを感じることができました。教材は、英語での解説と日本語での解説の両方があり、どちらかだけを読んで難しいと思っても、もう一方も読んでみると内容をほぼ理解することができました。全体的にイラストや写真が豊富で、内容が分かりやすいように工夫されていました。

メディカル翻訳初級・上級コース 修了生


 もともと他分野の翻訳の仕事をしていましたが、自身が大きな病気をしたことをきっかけにメディカル分野にも関心を持ちました。どうせなら基礎からきちんと学びたいと思い、翻訳スクールへの通学を決意しました。ILC を知ったきっかけは、ILCの卒業生である知人から勧められたことです。体験レッスンに参加して、現役の臨床医の先生による医学講義と、プロのメディカル翻訳の講師による翻訳演習が組み合わされているカリキュラムに惹かれ、入学を決めました。

 授業は、毎週水曜日までに翻訳の課題を提出して、先生から戻ってきた添削課題を復習してから土曜日の授業に臨むというスケジュールが、勉強のペースとしてよかったと思います。特に上級コースは、医学論文、症例報告、システマティック・レビューなど、難しい部分もありましたが興味が持てる内容でした。毎回、「なぜこう訳すのか?」「この訳語とこの訳語の違いは?」と掘り下げて考えることがとてもためになりました。

 過去に翻訳関連の通信教育はいくつか受講したことがありますが、通学は今回が初めてでした。通学は、情報量とコミュニケーションの密度がまったく違うと思いました。たとえば、「この表現は実際に良く使われているけれども、こういう理由であまりよくないのではないか」など、微妙なニュアンスがわかりました。また、バックグラウンドのさまざまなクラスメートとの情報交換も通信教育にはない良さだと思いました。

 上級コースが終了したらILC のトライアルを受け始めようと思っています。長期的には、今まで携わってきた分野とメディカル分野がクロスオーバーするような仕事もしてみたいと考えています。

メディカル翻訳初級・上級コース修了生 水野 由希さん


 短大卒業後、一般企業に就職し、仕事をしながら通信教育で産業翻訳の基礎を学びました。もともと興味もあった医療分野にターゲットを絞り、通学に切り替えてしっかり学びたいと考え、メディカル翻訳の講座が充実しているILCで学ぶことにしました。かなり専門的な内容を学ぶため、辞書に載っていないような専門用語が出てきたり、載っていたとしても特殊な訳し方をするということも多いという医薬分野の難しさに直面しながらも、同時にやりがいも感じていました。翻訳する時には先生のご指導を常に心がけ、将来はクライアントに指名されるような翻訳者になりたいと思っています。

2011年秋学期 治験翻訳コース修了生 SEさん


 大学卒業後、ずっと機械メーカーに勤務していました。学生時代より英語が得意で、会社でも英語を使用する職種に就いてきました。昔から翻訳に関心はあったのですが、仕事が忙しくてなかなか勉強する時間が取れず、憧れで終わっていました。しかし、2010年春に第一子を出産してからは、会社勤務に比べて自分の裁量で仕事ができる翻訳への関心が高まり、育児休暇を利用して勉強を始めることにしました。安定的な需要があり、比較的興味が持てた医学・薬学に分野に絞り、最初は通信講座で勉強を始めました。しかし、そのうち自分の勉強法や自分の実力が伸びているのかという点への不安が高まり、半年ほど経ったところで通学講座に通うことに決めました。

 ILCを選んだ理由は医学・薬学分野で需要の高い治験翻訳に特化した講座があり、また修了後にトライアルを受験できるためです。私のような未経験者はトライアルの応募要件も満たさないことが多いため、修了後にトライアルを受験できるというのは自分の勉強のモチベーションアップにも非常に役立っています。
 
 本講座受講中に治験関係のチェッカーの仕事をするようになったのですが、本講座で学ぶ治験に関する体系的な知識は、実務にもとても役立っています。実務で分からなかったこと、あいまいになっていたことなどが講義で解決することも多く、とても効率的に学習できていると感じています。
授業はとてもアットホームで、講義や添削課題の分からない点、人には聞きにくい実務上の疑問にまで答えていただき、いつもとても得した気持ちで帰宅します。
 
今後の目標は、やはり実務翻訳者として独立することです。今はチェッカーとして仕事をしていますが、今年中にまずはILCの修了者向けトライアルに合格し、翻訳者としてスタートしたいと考えています。

特許分野

特許翻訳(バイオ・医薬)コース 修了生 福井 知子さん


学生の頃から英語が好きで、英語学習の延長で文芸翻訳の勉強をコツコツ続けてきたが、最近になって、専門であるバイオの知識を生かせる特許翻訳を本格的に学んでみようと思い立った。

ILCを選んだのは、修了後に提携翻訳会社のトライアルを受ける機会があるからです。修了しても自分で仕事を探すのはハードルが高いので、就業のサポートシステムがあるところが決め手になりました。 
授業ではバイオの基礎知識がしっかりカバーされています。私は専門がバイオなので飲み込みやすく、知識の整理に役立っていますが、バックグラウンドがない人が聞いても、とてもわかりやすい内容だと思います。
特許明細書の翻訳については毎回、課題が出されて、受講生はその訳を提出します。講師が添削をし、授業は添削済みの訳を講評するというスタイルで進んでいく。1人ずつ順に全員の訳を取り上げ、なぜ赤が入ったのか、たっぷり時間をかけて丁寧に解説してくださるので、わからないことはその場でどんどん質問することもできます。添削・講評を受けるので、中途半端な訳は出せない、今の100%のものを頑張って提出しようという気持ちが自然に湧いてきます。クラスメイトと課題や授業について話せるのも楽しいです。独学や通信は先延ばしにしてしまいやすい。通学には勉強のペース、モチベーションを保ちやすい、疑問をその場で解決できるといったメリットがあると思います。

染谷先生は「こういう訳し方もできる、クライアントによってはこの訳のほうが好まれる」というように、複数の訳し方を教えていただけます。先生は特許事務所に勤めたこともある方なので、翻訳者だけでなくチェッカー、クライアントの担当者など、さまざまな視点から問題点を指摘してくださる。実践的な指導だと思います。
また授業の後、修了生と受講生が集まって行われる自主勉強会にも毎回、出席するようにしています。勉強会の内容は私にはまだ難しいですが、トライアルや検定試験、講座などの情報を皆さん親切に教えてくださいます。講座修了後も勉強を続けていかなければなりませんから、このような場があるのはとてもありがたいですね。プロとして活躍する人の参加も多く、その姿に刺激を受けることも多いです。

特許翻訳にはクライアントの特許権取得というやりがいがありますが、バイオは病気に関わることも多く、私はバイオの分野の仕事には病気に苦しむ人のお役に立てるというやりがいもあると思っています。先生も授業時間を延長して、親身になって指導してくださっていますので、修了して終わりにならないように、必ず仕事につなげたいと思います。

特許翻訳基礎コース(現・特許翻訳(化学・機械・通信)コース)修了生


翻訳者を志したきっかけは、水野麻子さんの著書を読んだことがきっかけ、特許翻訳に興味を持ちました。

特許翻訳基礎コースは、初心者にも十分理解できる一方で、仕事にも通用する力を付けることができました。先生の授業は、独立分詞構文といった特許翻訳の基礎となる知識だけでなく、パソコンの知識、翻訳業界での一般常識も教えてもらうことができました。現在の業務の基本はILCで学んだことが基本になっています。

翻訳学校に通学することのメリットは、とにかく効率がよく、独学よりはるかに勉強がはかどります。早くデビューできれば、それだけ長いキャリアを築けると思います。一緒に勉強する仲間がいて、授業後にお茶をするのがとても楽しみでした。その中に大手の会社の知財部の方や、顕微鏡の会社にお勤めの方や、留学経験者がいらっしゃったので、有益な情報得ることもできました。

ある翻訳者の方の本に、「目的地までのすべての信号が青になってから歩き始めたいと思ってもそれは不可能です。青になった信号を順番に渡ることにより、目的地にたどりつけるのです」という記述がありました。これから翻訳の学習を始めようと思っている方は、様々な状況にあると思いますが、できることから始めてみてはいかがでしょうか。

特許翻訳基礎コース(現・特許翻訳(化学・機械・通信)コース)、特許日英翻訳コース修了生 KSさん


大学では電気電子を専攻し、就職後はシステムエンジニアとしてシステム開発を業務に携わっていました。元々語学が好きだったことから、英語を使った仕事がしたいと漠然と考えていました。

ILCを選んだ理由は、毎回、課題の添削があることと、トライアル受験の機会が提供されていることが、決め手になりました。個人でトライアルを受験しようとしても、翻訳会社の応募要件として2~3年以上の経験年数が必要とされている場合が多く、受験できないこともあるので、ILCの団体受験の機会は貴重だと思ったためです。

特許翻訳基礎コースでは、特許文書の形式や訳語検索の仕方、分詞構文などの特許で頻出する文法など、文字通り特許翻訳のイロハを学ぶことができました。また、特許日英翻訳コースでは、和文英訳の演習を通じて、自分が作った文章をより自然な英語にするにはどうしたら良いかを学ぶことができました。講師に丁寧な添削を通じて、自分の文章表現の不備や、文法上の知識が欠けていた点などを理解することができました。教材は、大事なポイントが記された点には付箋をつけ、今でも時折参照しています。
ILCの講義は、実務者の育成に力を入れていると感じています。特許翻訳の基本はもちろん、翻訳者として仕事をしていくうえで必要なスキルも教えてくれました。たとえば、コメントの仕方や様々な訳語調査の例、便利なツールの紹介、翻訳成果の蓄積の仕方などについても教えて頂き、それが、実際の翻訳業務に役に立っています。疑問点があればその場で講師に質問することができることと、講義中の講師の説明の中に参考になる話が含まれる場合があることから、通学には、独学や通信講座にはないメリットがあると思います。また、仲間ができることも、通学の魅力だと思います。

好きこそものの上手なれ、という言葉にあるように、翻訳に興味があり、原文の著者が言わんとしていることを伝えてあげたい、という思いがあれば、道は開けていくのではないでしょうか。ぜひ、小さな目標を積み上げながら、頑張ってみてください。

バイオ・医薬特許翻訳コース修了生 渡邉さん

大学では化学工学を専攻し、その後アメリカの大学院で環境化学を専攻しました。卒業後、特許事務所に就職しましたが、その直後に外資系の農薬会社からも内定を頂き、結局農薬会社に転職し開発の仕事をしました。その後、専業主婦を3年ほどしましたが、講座受講後にフリーランスとして特許翻訳の仕事を始め6年経ちました。

学生時代に学んだ知識と英語を活かした仕事をしたい思ったことと、仕事にブランクがあり、子供が幼稚園に入るのを機に仕事をするには、在宅での仕事の方が融通が利き、始めやすいと思ったため、特許翻訳に興味を持ちました。

バイオ特許翻訳コースを受講しましたが、受講した6~7年前はバイオ分野の研究開発が活発に行われており、仕事が途切れることはないと思ったからです。専門知識はほとんどありませんでしたが、講座を受講しながらテキストで勉強すると同時に、同じクラスの受講生に専門の方がいらして、講座とは別に勉強会を開いてもらい、そこでもバイオの基礎を勉強しました。

ILCを選んだ理由は、和訳中心の講座で、技術と翻訳の両方が網羅されていて、初心者でも始めやすいと思ったからです。英語よりも技術を理解するのが大変でしたが、受講者のレベルに合わせてバイオの基本から解説していただけ、講座の半年間である程度専門用語に慣れることができました。少人数だったため質問しやすい雰囲気で、質問に対する回答がとても丁寧でした。宿題の添削は講義で説明していただき、他の受講生の解答も一緒に解説していただけたのでよかったと思います。

講座受講後にフリーランスとして特許翻訳の仕事を始め、現在6年経ちました。私の場合は講座終了後いきなりフリーランスで仕事を始めたので、分からない事があっても聞ける人は身近におらず、先生主催の勉強会で先生やメンバーの方々に質問したりアドバイスをもらったりして、現在まで仕事を続けてこられました。ここでの繋がりがなければ一体どうなっていたか分かりません。

学校に通う一番の魅力はやはり「横の繋がり」だと思います。そして、講座では仕事を始めるあたり「きっかけ」を与えてもらいました。同期の受講生との繋がりや、先生主催の勉強会で、プロの翻訳者の方や勉強中の方々と交流できたことが一番のメリットではないでしょうか。講座受講当時勉強中だった私にはとても刺激的で、様々なアドバイスやお話しを聞けました。

まだ偉そうなことが言える立場ではありませんが、翻訳の学習は諦めずに続けていくこと、これのみだと思います。

バイオ英語コース・バイオ特許翻訳コース修了生 山川 典子さん


001ルーティンワークではない、自分のペースでできる仕事をしたかったのと、これまで10年ほど貿易事務や海外営業事務に携わり、コレポン業務が一番好きであったので、それを翻訳に活かせると思い、また、翻訳のプロを目指すには、独学で闇雲に努力するより、スクールに通い効率良く知識を習得しようと思ったので、スクールで学ぶことにしました。

 翻訳の道に進むならば、自分の得意分野を持つべきだと思い、興味をもてそうなバイオ関係にしようと決めました。スクール情報をインターネット検索していたところ、ある医学薬学系の現役翻訳家の方のホームページを見て、医学・薬学・バイオ分野に特化した専門校としてILCが紹介されていたのが、きっかけで入学を決めました。

 クラスは思ったより少人数で、授業の回数を重ねるごとにクラスの方との会話も弾み、いつも有益な情報、刺激や励ましを受けています。授業中も、とても質問がしやすい雰囲気です。

 初回の授業でカリキュラムをいただき、ざっと講座の全体像を説明してくださいます。そして毎回、先生の準備されたオリジナルテキストに沿って、講義形式で授業はすすみます。宿題は特にありませんので、予習として、自分でテキストを読んでわからないところを授業中に質問するようにしております。

 どこが重要な点かさえもわからない初学者が専門知識を習得するには、先に全体像を示してもらい、各論のポイントポイントを教えていただくことがとても有効だと思います。おぼろげながら、何を学べば良いかなどが分かってきた気がします。また、どんな質問にもやさしくこたえてくださる先生です。
また、何をやるべきかを教えてもらえるので、効率が良く、同じ目標をもった仲間がいるので、モチベーションを保つことができます。
その道のプロに会え、業界のいろいろな話を聞くことができます。
いつか在宅で仕事ができるように、当面はトライアル合格目指して頑張ります。

 もし、語学は好きだけど翻訳なんて無理と思っている方がいらしたら(数ヶ月前の自分)、そのように自分の限界をつくらずに、とりあえず挑戦してみてはいかがでしょうか?

バイオ特許翻訳コース修了生 櫻井 晶子さん


 大学および大学院ではバイオの研究に従事していました。当時から英語の論文を読む機会はあったのですが、英語は苦手という意識がありました。けれど会社員を得てカナダへの語学留学をしたさいに、初めて英語の楽しさを知りました。そのときから、自分がこれまで専攻してきたバイオ分野と英語を使って何かができないかと考えるようになり、翻訳に興味を持ちました。ILCに入学を決めたのは、実務系の中でも特にバイオ、メディカル分野の講座が充実していたからです。また修了後のサポート体制が確立しているという点でも魅力的でした。

 バイオはもともと得意分野でしたが、特許については全くの初心者。明細書には独特の表現や用語があるので、まずはそれに慣れることから始めないといけないと実感しています。一方、バイオの話題では、最先端の技術が取り上げられることが多いので、とにかく面白くて勉強になります。初挑戦の特許は難しい分野ではありますが、プロの特許翻訳者である先生からいただくアドバイスはどれも的確で効果的。これからも好きなバイオを軸にして、翻訳の勉強を続けていきたいです。


特許翻訳基礎コース(現・特許翻訳(化学・機械・通信)コース)修了生 氏部徳子さん


高校よりアメリカ、NYに17年在住していました。現在は翻訳を中心とした英文事務の仕事をしています。

もっと専門性のある英語関連の仕事がしたいと思い、特許翻訳を勉強しようと思いました。他社の通信コースで実務翻訳の勉強をしたのですが、やはり一方通行なコミュニケーションに満足できず、通学コースを選びました。
説明会や体験クラスに参加した際の対応が非常に良かったことと、やはりコース修了後のサポートがしっかりしている点で、入学を決めました。

最初の授業の時には、非常にレベルが高そうで不安になりましたが、先生が丁寧に説明してくださるので、今では楽しんで勉強しています。
クラスの雰囲気は、落ち着いていて、フレンドリーな雰囲気です。

授業では、実際の特許明細書などを使用し、毎回提出した課題について詳しく説明してくださいます。また、特許翻訳の際のルールや注意事項も丁寧に教えてくださいます。現在、仕事をしており残業もあるので、特に復習の時間を確保するのが大変ですが、少しでも空いた時間に勉強するようにしています。
また、PCスキルの講義で学んだことは、非常に役立っています。先生は非常に熱心な方で講義も丁寧に、繰り返し説明してくださるのでとてもわかりやすいです。課題の特許技術などについても説明してくださるので、興味が持てます。
講義で日本語訳の分かりやすい書き方も教えていただけるので、仕事の際、翻訳に役立っています。

先生が実際に特許翻訳者として活躍されているので、体験談やためになる情報を聞けることと、クラスメートがいるので励みになることが通学コースを選んでよかった点です。また、英語の理解力だけではなく、日本語の大切さもあらためて認識しました。

今後は、特許翻訳の勉強ももちろんですが、特許や技術に関連するもっと色々な知識も身につけたいと思っています。日英翻訳もこなせる特許翻訳者になりたいです。

ビジネス分野

証券金融翻訳概論・実践コース修了生


大学卒業後は証券の調査機関や証券会社に15年余り勤務していました。業務を通じて、英文の経済・金融・企業レポートを読んでの日本語翻訳やレポート作成に携わっていたため、金融分野の翻訳に興味を持ちました。翻訳スクールを数々調べた時にILCの広告が印象的で、機会があれば受講してみようと思っていました。

実際に受講をしてみて、少し不安だった訳文・訳語を「これはこれでOK」と再確認できる、ということが多くあり、それを有り難く思ったことを覚えています。また教材の英文の訳を考える中で、以前知っていたはずだがしばらく見ていなかったため忘れていた、翻訳できなかった、というのも何回かあり、その時は情けなく思いましたが、良い機会だったと思っています。

他の受講生の方の翻訳文を読ませて頂いているとき、「自分は“これは(正直)違うのでは”と思ったが、辞書などで調べてみると決して間違いではない(違うと思った自分が間違っていた)」ということが何回もありました。慎重に自分の訳文を見直せるようになったと思います。実際に足を運び、先生や他の受講生の方の話を聞く機会を持つことはとても役立ちました。ある意味で、通学すること自体がメリットだったとも思います。

翻訳の仕事や学習を進める中で、嬉しい・楽しいことが時々起こると思っています。一見意味がわかりにくい英文をうまく処理できた、個々の知識が自分の頭の中でつながった、今まで勘違いしていたことに気付いて修正できた、参考になる本が見つかった、などです。そうした時々起こる嬉しい・楽しいことを大事にしながら、少しずつ進んで行ければ、と思っています。


証券金融翻訳概論コース修了生 安藤 俊行 さん


 オーストラリアへ短期留学をした後、英語を使った仕事がしたいと考えるようになり、実務翻訳の中でも、さらに細かく専門コースが開設されているILCに入学しました。ただ翻訳スキルを磨くのではなく、何か得意分野を作りたいと思っていました。

 最初に「ビジネス一般文書翻訳コース」で半年間学び、「証券金融翻訳コース」と「特許翻訳英日コース」も受講しました。どのコースの講師も、その分野の第一人者ばかりなので、一つひとつのアドバイスや経験談、模範解答が本当に勉強になります。また、英語だけでなく、日本語表現までしっかり指導してもらえます。

証券金融翻訳概論・実践コース修了生 土坂えみさん


 ILCの証券金融翻訳コースは非常に専門性が高く、基礎から応用までを効率的に勉強することができました。第一線で活躍する講師から講義を受けることができたため、書籍だけでは得られない知識も多く得ることができ、貴重な経験でした。

前期の概論コースは、証券テキストを中心とした講義の中で体系的に専門知識を得ながら、毎週テキストとは別の課題を翻訳し、個別に添削を受けました。最初のうちは課題が難しく苦労しましたが、講義が進むにつれて金融業界の全体像、また求められる翻訳スキルも徐々に理解できるようになり、面白く感じました。

 後期の実践コースでは、他の受講生の方とワークショップ形式で課題に取り組みましたが、チームメイトからも文章についての指摘を受けることができ、これは自分の文章を客観的に見直す良い機会となり、その後の仕事でも役立っています。

このコースで鍛えられたのが徹底したリサーチ力です。コース卒業後、実際に金融関連文書の翻訳を手掛けることができましたが、実務翻訳は常に実践を通して学ぶことが多いことを痛感しています。実務のなかで、必須知識・関連分野の知識も広げていくことが必要となります。それを実践していくための基盤となるスキルを、このコースでは身につけることができたため、翻訳だけにとどまらず、様々な仕事をする上でも役立つと思います。


ビジネス一般文書翻訳コース修了生


定年退職後も収入が必要だと感じ、在宅で働くことができる翻訳に興味を持ちました。ビジネス分野を選んだ理由は、これまでの実務経験がバックグラウンドなると感じたためです。ILCを選んだ理由は、翻訳会社のトライアル受験を提供していることと、知人が受講していたことがあったためです。

ビジネス一般文書翻訳上級コースは、毎回受講生全員の訳文を講評していただけるのですが、多岐の分野にわたるトピックや文書を課題として取り上げていただいたので、それぞれの分野の翻訳のコツを理解することができました。

翻訳には、文章力と、単語や文章に対する執着心が不可欠です。また、授業で講師がおっしゃっていた、ビジネス常識は必要だと思います。向いているのは、語彙が豊富な人、まずは日本語で論理的な文章が書ける人。原文が完璧ではないので、想像力(連想力)がある人。

通信講座だと、模範解答と添削が送られてくるだけで、その理由をさらに聞きたくてもできないので、通学講座は翻訳のスキルを向上する近道になるかと思います。


ビジネス一般文書翻訳上級コース修了生 鈴木朝子さん

 両親の介護をしなければならず、自宅でできる仕事を考えており翻訳をやってみようと思ったことがきっかけですが、自学習は絶対無理だと思ったためスクールに通うことにしました。
英検1級受験の短期講習に通ったとき、ILC受講生の方に良い学校だと勧められたからです。また先生に宿題を提出するのも期限が決められており、緊張感が持てると思い、入学を決めました。

 講義を受講して最初の印象は、皆さんレベルが高くついていけるか心配でした。現在のクラスの雰囲気は、皆さん課題をきちんとやっていらっしゃるため、モチベーションが上がります。授業では、前の週に出た課題を皆で訳しています。先生は皆さんそれぞれの訳を尊重してくださり、何をどう調べたらよいかということを教えてくださいます。自分の訳を全否定されないので自信がつきます。授業の準備は楽ではありませんが、私自身は楽な方に流されやすいので、大変な方が良いです。翻訳とはただ訳すのではなく、読み手と書き手の気持ちをくみ取りながら言葉を選ばなければならないこと、また幅広い知識が必要であることが学べたと思います。
 
先生は決してご自身の訳を押し付けず、又翻訳に必要な知識はどのようにつけるかということを教えてくださり、毎回、目からうろこの連続です。また知識量がものすごいです。

 資料の読み方、集め方、調べ方など独学では難しかったと思います。また翻訳者の常識など、スクールに通って得たメリットだと思います。翻訳に対する姿勢は、今までは文章を間違えずに訳せばよいと思っていましたが、わかりやすく、また文の背後にあるものは何かなど、かなり掘り下げなければならず、幅広い知識を求められる仕事であると思います。でも調べ方のコツがわかれば、いろいろなことが学べ、人間に幅ができるのでは、などと期待しています。

英語では帰国子女の方や、外国の方にはかないませんが、専門分野の知識を必要とする翻訳をしたいです。今後は、メディカル分野にすすみたいと思っています。

翻訳に必要なのは幅広い知識と、日本語力です。新聞や本は、たくさん読まれた方が良いです。同じ目標を持つ仲間がいると会社の同僚とはまた違った話ができて楽しいですよ!

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