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需要増す!医療機器翻訳の現状とは?

医療機器業界の現状
総務省と国立社会保障・人口問題研究所の調査・推計によると、日本の高齢化率(65歳以上の高齢者人口の比率)は、2015年に26.7%で4人に1人が高齢者だったのに対し、2060年には39.9%で2.5人に1人が高齢者になると推計されています。
このように日本をはじめとする先進国の高齢化についてはよく知られていますが、実は開発途上地域でもすでに高齢化が進んでいます。開発途上地域の高齢化率は、2015年は6.4%だったのが、2060年には16.8%になると見込まれています。
高齢者が健康な生活を送れる社会の実現は、今や先進国だけでなく、世界全体にとっての課題となっているのです。

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出典:内閣府ホームページ
(http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/html/zenbun/s1_1_5.html)

これからの日本を支える柱「医療機器産業」
世界中で高齢化が進行する中、今後の日本を支える柱の1つになると期待されているのが、医療機器産業です。高齢社会で医療サービスを受ける人が増えれば、当然、医療機器の需要も増加するからです。
日本政府は、2013年『日本再興戦略』の策定、2014年『健康・医療戦略推進法』の策定、2015年『国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)』の設立など、医療機器の開発や販売を推進する動きを次々と見せています。
民間では、岡山県の『医療機器開発プロモートおかやま』や、福島県の『ふくしま医療機器産業推進機構』など、医療機器産業の支援を積極的に行う団体が増えています。医療機器産業に関する動きが、官民ともにどんどん活発になってきているのです。

不足している医療機器翻訳者
その医療機器の開発や販売に欠かせないのが、質の高い翻訳です。
海外で製造されたペースメーカー、カテーテル、ステント、植込み型除細動器(ICD)などの医療機器を日本で製造販売するには、海外で実施された安全性試験報告書、マニュアル、添付資料、製造販売承認申請書など、大量の文書を翻訳しなければなりません。また、今後は日本でも医療機器の開発が進み、輸出が増大すると考えられていますが、もちろんその場合も翻訳が必要です。
例えば、承認申請書の翻訳が不正確だったり分かりにくかったりすると、審査担当者が混乱し、審査に余計な時間がかかってしまいます。
医療機器が速やかに臨床の現場で使用できるようになるには、正確で、読みやすく、文書間の整合性がとれた翻訳が必要なのです。
そんな質の高い翻訳をするためには、英語力の向上だけでなく、医療機器や安全性試験の仕組みを理解することが不可欠です。
医療機器翻訳に対応できる翻訳者はまだ少ないため、医療機器や安全性試験の翻訳をしっかりと自分のモノにすることができれば、仕事を受注するうえで有効なアピールポイントになるでしょう。

今回ILC国際語学センター東京校では、医療機器翻訳の特別講座を開催します。
医療機器翻訳のなかでも特に需要が高い安全性試験報告、カテーテル、ペースメーカーをテーマとして扱いながら、医療機器翻訳のポイントを解説します。
講師はメディカル翻訳に特化した株式会社メディカル・トランスレーション・サービスの穴見翼氏。
さらに、今回講座を修了した方は同社の特別トライアルを受験できます。
医療機器翻訳を得意ジャンルにしたい方、メディカル翻訳の幅を広げたい方は、ふるってご参加ください!


医療機器翻訳講座の詳細はこちら>>

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主任教師John先生によるミニレッスン:【第2回目】ドナルド・トランプ氏の英語表現について

皆さんこんにちは。
ILC国際語学センターです。

先月からスタートしたJohn先生のミニレッスン。
第2回目はアメリカ大統領選についてです。

11/8に行われた開票でトランプ氏の当選が確実という結果は、全世界に大きな衝撃を与えました。
時に暴言ともとれるような過激な発言が注目を集めていたトランプ氏ですが、
John先生も今回彼が選挙で勝利した理由は英語表現に理由があると考えているそうです。

それはいったいどんな理由なのでしょうか。
青い英単語がポイントとなっている箇所です。実際に読んでみましょう。

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Negative Language as Strategy
Disasters are the result of many factors, not just one. The recent presidential election in the United States was a good example of this for the Democratic Party led by Hillary Clinton. On the other side, the Republican Party led by Donald Trump, leapt to a surprising victory mostly because of the strategy by Trump to use negative language called vitriol, harsh and angry words, to its full impact, to his benefit, and to Clinton’s demise.
Trump used vitriol against his opponents to the shock and dismay of not only many Americans but to most people of the world who were following this, fully understanding the immense popularity he enjoyed as a media celebrity (personality) and not understanding other areas including international and economic policy.
Why did he do this? This language was not presidential. To most of the world, he was acting like a buffoon, a stupid or foolish person who tries to be funny, but to his target audience, the voters in America, he was echoing their pent-up outrage at the way their “American dream” was slipping away from them into the hands of the powerful rich. He was using the angry language of the increasing numbers of losers in America—vitriol. Trump was their surrogate, one that serves as a substitute, and he was very good at it, at being a buffoon. It takes one to know one, I guess.
He needed to do one more thing, however: attack the character of Clinton by relentlessly calling her crooked, corrupt and dishonest, because of the email server issue. She couldn`t avoid the perception of being characterized as a glad-handing politician reciprocating the influence of the powerful rich.
By using this vitriol, he successfully distracted her enough that she missed discussing the essential issue that would have brought him down—how her economic plan could benefit the many losers. Instead, she got caught up in the vitriolic language and was dragged down to his level of gutter politics, using scandal and lies against political opponents.
In negotiation, if you negate the other`s positive (Clinton's character), the deciding issue rests with your positive (Trump's celebrity personality). This subtle shift from character to personality, from truth to perception, without the necessary push back by Clinton to the critical issue, was an important factor in her loss and his victory, resulting from the use of negative language as strategy.
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次回は12月上旬に更新予定です。

※John先生が開発したグローバルリーダー向け英語プログラムは、様々なビジネスシチュエーションに特化した英語スキルに焦点をあて、論理性と説得力のある英語力を養成します。
詳細はこちらからお問い合わせください。

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担当教師

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John Mukts (ILC企業研修主任)

日本での英語教授歴20年以上、数々の企業にてビジネスパーソンやグローバルリーダー向け英語研修を担当。ILCの主任教師としてプレゼンテーション・ミーティングなどのビジネスに焦点をおいたGLLT(Global Leadership Language Training)コース開発やオリジナルテキスト開発に従事。

グローバルリーダー向けビジネス英語主任教師John先生によるミニレッスン:【第1回目】「argument」と「discussion」の違いとは?

皆さんこんにちは。ILC国際語学センターです。

今月より、ILCのビジネス英語・企業研修主任教師のJohn Mukts先生が、
日本のビジネスパーソンが間違えやすい英語表現や使えるビジネス英語、時事トピックスなどについて解説していきます。

記念すべき第1回目は、「discussion」と「argumentation」の違いについてです。
日本語では両方とも「議論」といわれる単語ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
早速John先生の解説を見てみましょう。

What is the difference between an argument and a discussion?


We often hear these words used interchangeably in general conversation. In both cases we can use the verb “have”: “have a discussion” and “have an argument”. However, when we say “have an argument”, it reminds us of the negative connotation of having a strong verbal fight. Two people might start yelling at each other. We would say “They are having an argument.”

In our work in the Logical Discussion and Argumentation course, we do not want to have to use this definition for the word argument. We would like to be able to form well-structured and logical arguments, and not to have arguments that are screaming insult sessions. We do this by comparing and practicing discussions and arguments.
A discussion is much more general than an argument. A discussion is the act of talking about something with another person or a group of people, or a conversation about something.

Examples

The class was involved in a discussion about the upcoming Olympic games.
After much discussion of the proposal, it was rejected entirely.

On the other hand, an argument is more structured, sometimes formal (debate) with two (or more) sides having different positions trying to have their positions accepted. It is a statement or a series of statements for or against something.


Examples

They made a strong argument for our proposal.
The lawyer presented the closing argument at the trial
His argument did not convince his opponents.
I want to hear both sides of the argument.


The best way we can differentiate the meaning of these words is by saying “We can win an argument.”, but not “We can win a discussion”. Similarly, we can say “She has a strong argument.”, but not “She has a strong discussion.” This underlying concept of an argument as a competition having a winner and a loser is very important, and this is the reason why having good argumentation skills is more valuable than just having good discussion skills, especially when you need to have your innovative strategies implemented for your company.


次回は11月中旬に更新予定です。

※John先生が記事の中で紹介した「Logical Discussion and Argumentation」コースは、私たちのGlobal Leadership Language Training (GLLT)コースの1モジュールです。
様々なビジネスシチュエーションに特化した英語スキルに焦点をあて、論理性と説得力のある英語力を養成していきます。
コースの詳細についてはお問い合わせください!

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担当教師

sennsei

John Mukts (ILC 企業研修主任)

国際的な英語教師資格TESOL取得。数々の企業にてビジネスパーソンやグローバルリーダー向け英語研修を20年以上担当。プレゼンテーション・ミーティングなどのビジネスに焦点をおいたILCオリジナルビジネス英語プログラムGLLT(Global Leadership Language Training)の開発にも従事。ビジネスに直結した指導と、ポイントを明確かつ丁寧に教えるティーチングスタイルは、初級者から上級者まで、幅広い受講層から高い評価を得ている。

追加開催決定!実務翻訳プログラム説明会

実務翻訳プログラムの体験デモレッスンの参加を逃された方へ朗報です!
説明会では、各翻訳コースで使用している教材や添削のサンプルをご覧いただけます。

※説明会修了後には個別カウンセリングも承っております。(事前 要予約)

【説明会 開催日時】
9/29(木)19:00-20:00
10/1(土)11:30-12:30

これが今学期最後の機会となります。皆様のご参加をお待ちしております!

お申込はこちらから!

9/18(日)「メディカル英語スペシャルデー:初めてのメディカル翻訳~医学論文の翻訳にチャレンジ!~』を開催いたしました。

9月18日(日)「メディカル英語スペシャルデー」を開催いたしました。
第2部では「初めてのメディカル翻訳~医学論文の翻訳にチャレンジ!~」を行いました。

セミナーの後半では、吉田先生による医学論文の構成について講義が行われ、
後半では医学論文や症例報告を題材に、英文と和文を見比べて、訳文のどこに誤りがあるかを参加者の皆さんと一緒に考えていきました。


「医学論文を読んでみようと思いました」「翻訳をするうえでどういうことに気をつけなければならないか知ることができました」というご感想をいただきました。
ご参加いただきました皆様ありがとうございました!

3連休の中日の中、多くの方にご参加いただきましてありがとうございました。
ILCでは、今後も実践に使える英会話を学べる機会を提供してまいります!

今回セミナーをご担当いただきました吉田和男先生が担当するメディカル翻訳初級コースは2016年10月から開講予定です!
講座の詳細は下記URLからご覧いただけます!

メディカル翻訳初級コース

9/18(日)「メディカル英語スペシャルデー:看護師・医療従事者のための『現場ですぐに使える医療英会話セミナー』を開催いたしました。

2016年9月18日(日)「メディカル英語スペシャルデー」を開催いたしました。

第1部では「看護師・医療従事者のための『現場ですぐに使える』医療英会話セミナー」を行いました。
当日は、30名以上(看護師24名、助産師2名、その他の医療従事者5名)の方々が受講してくださいました。



今回は「問診」、特に「現病歴の聴取」に焦点を当てたてセミナーを開催しました。
問診に関する語彙から始まり、症状(特に痛み)・罹患期間などについての尋ね方を学び、
最後には患者のシナリオを自分たちで作り、看護師と患者のやり取りのロールプレイを実際に行いました。
最初は少し遠慮がちに発言されていた受講生の皆様でしたが、ロールプレイを行う頃には声も大きくなり、しっかりと英語でやり取りができていました。
ノートを取られる方も多く、勉強への熱意を感じました。



◎参加者の声◎
・英語は苦手だけどすぐに使える内容でよかったです。(看護師)
・これだけは覚えるといい!というフレーズのポイントを絞って教えてくれたのでよ かったです。(助産師)
・今まで、どこから勉強を始めたらよいか、わからなかったので、スタートするきっかけになりました。(看護師)
・私は、受付で医療事務としてですが、患者さんから英語で痛みを訴えられたときがあり、なかなか理解ができないでいました。今回、痛みの表現や症状を聞き出すフレーズを学べてよかったです。(医療事務)

今後も引き続き医療の場で頑張る皆様に、現場で使える英会話を学べる機会を提供してまいります!
(さらに…)

2016/9/4(日)メディカル翻訳者・特許翻訳者を目指す方のためのセミナー 第一部『翻訳会社が採用したい翻訳者とは』を開催しました。

9/13(日)、「メディカル翻訳者・特許翻訳者を目指す方のためのセミナー」を開催しました。

第一部は、翻訳会社実務者の方によるパネルディスカッションを開催いたしました。
当校実務翻訳プログラムの修了生向けトライアル団体受験にご協力をいただいている株式会社ホンヤク社の成田様、株式会社アスカコーポレーションの駒田様にパネラーとしてご参加いただきました。

今回のセミナーでは、下記トピックスについてお話いただきました。
(1)翻訳業界の最近の動向(翻訳需要、翻訳サービス規格「ISO17100」について)
(2)翻訳会社・クライアントの方が求める理想的な翻訳者像
  (英語レベルや求められる専門知識など)
(3)トライアルを受験するうえで気をつけるべきこと
(4)こんな翻訳者なら継続してお願いしたい
(5)翻訳者を目指す皆様へ一言

お話いただいた内容の一部をご紹介します。

◆Q.1近年の翻訳業界の大きな動きとしては、翻訳サービスの国際規格である「ISO17100」が選定されました。株式会社ホンヤク社様、株式会社アスカコーポレーション様両社ともISOを取得されたとのことですが、翻訳の受注やクライアントの対応などで何か変化はございましたか。◆

(株式会社ホンヤク社 成田様)
まだ日本国内でも認知度は低いようで、多少の問い合わせや、当社エントランスや名刺に掲げているISOロゴに対する反応があった程度のものです。翻訳者についてはISO内での要求事項がありますが、当社では「登録してから一定以上の年数にわたって一定量の仕事を依頼した翻訳者」をISO翻訳者として社内認定しました。ですが、今後どのようにISOを活用していくかがまだ定まっていないため、翻訳者選定などにおいてもまだ大きな変化はありません。

(アスカコーポレーション 駒田様)
お取引先の種類が大きく変わることはありませんが、今後、従来のお客様からも、ISO認証の有無を確認されることが増えてくるのではないかと思います。新規のお客様も同様です。
ISOを取得していない場合、入札などで最初からスタートラインに立てない場合も出てくるかもしれません。具体的には、認証取得後はISOが適用されるサービスとそうでないもの(依頼する翻訳者さん・チェッカーさんの資格や、作業プロセスがISOの要求事項を満たしているかどうかで変わってきます)とを使い分けて、お客様にご発注のつど選択いただくことになると思います。
当然、ISO適用のサービスには付加価値がつきますので、ISOの要件を満たしている翻訳者の方は歓迎、ということになりそうです。
ただ、経歴などの要件を最初から満たせる新人さんはいらっしゃいませんし、弊社では翻訳者さんを育てる、という取り組みも重視しているので、可能性を感じる方ならどんどん採用させていただいて、弊社でのお仕事を通じてISO要件を満たしていただけるようバックアップしていくつもりです。

◆Q2.プロの翻訳者の方にはどの程度の英語力/日本語力は必要とされるのでしょうか?また分野別によっても必要とされるレベルは変わってくるのでしょうか?◆

(株式会社ホンヤク社 成田様)
翻訳では、英検やTOEICなどとは求められるものが異なるため、それらのスコアは高いに越したことはないものの、当社ではそのような資格・検定等のレベルをあまり重視するということはありません。
ただ、JTFのほんやく検定のような業界団体の資格、工業英検、あるいはILCのような学校を卒業していることなどは、翻訳のパフォーマンスに直接影響するものと考えております。分野によって必要とされる語学レベルは、基本的に変わりません。
当社で考える「良い翻訳」とは、原文が過不足なく訳されていて、かつ訳文単品で見ても読みやすい、ということです。
そのためには、原文言語の理解力、原文言語を訳文言語に変える力、訳文言語の作文力という3つの力が必要だと考えています。


(株式会社アスカコーポレーション 駒田様)
英語のレベルを測るには一般にTOEICやTOEFLなどの指標がありますが、これらの点数は翻訳者としての実力とはあまり関係ないのではないかと感じています。もちろん点数によって最低限のレベルというのは担保できますので、選考の際の参考にはさせていただいています。

では翻訳者として必要な語学レベルは、となると難しいのですが、結局はきちんとした文法と語彙を身につけることが第一だと思います。文法は大学受験レベルで十分です。ただ、そのレベルのことで漏れがないようにしてください。翻訳のトライアルや実際の仕事で納品される翻訳文を見ていると、専門知識の有無はともかくとして、まず教科書どおりの文法にのっとって原文を読み解き、その解釈をもとに訳文を手堅く組み立てる、ということができていないのではないか、と感じることがままあります。

また、外国語の力うんぬんの前に、まず母語となる日本語の力を磨いてください。外国語の運用能力は母語のそれを絶対に上回ることはない、というのは多くの専門家の指摘することです。文法にせよ語彙にせよ、母語との対比によって理解・増強してゆくものです。例えば、母語(日本語)で「休暇」という概念を知らなければ、英語の「vacation」という言葉を身につけることは不可能でしょう。

また、お仕事としての翻訳には、抽象的な語学力だけではなく、その分野特有の言葉づかいのストックが不可欠です。たとえ文法的にはおかしくなく、単語の意味も辞書的には正しくても、その領域では、文書ではそういう言い方はしないよ、という言葉づかいで訳されていれば(いわゆる勝手訳)、その訳文は使い物になりません。とにかく、自分が翻訳することになるであろう種類の文書を読み、用語・表現をできる限りストックし、いざ翻訳する時にはそうした資料の言葉をそのままパクる(つまり自分勝手な文を書かない)くらいのつもりでいたほうがいいと思います。

◆Q3.翻訳者を目指している方へ一言お願いします。◆

(株式会社ホンヤク社 成田様)
翻訳会社は常に良い翻訳者を求めています。受注の波や社内の事情などはあるものの、当社においても、また他社の話を聞いても同じと感じるのは、一定品質のお仕事を丁寧に行っていて、さらに言えば向上心を持って仕事に臨む方はとても翻訳会社にとってありがたい存在であり、継続依頼の可能性は高いです。また、ILCのような学校に通ったり、業界団体のイベントに参加したりすることで、業界内の知識や情報も得られるかと思いますので、ぜひそういった勉強も行ってくださればと思います。

(株式会社アスカコーポレーション 駒田様)
翻訳者の実力分布でいうと、率直に言って、だいたい可もなく不可もなく平均点、という方が大勢いて、その上に抜きんでた方が少数、という割合です。その少数者には仕事が集中します。ですので、ぜひ多数派から抜け出すことを考えてください。それは何も特別なことではなく、今日お話ししたことを誠実に実行いただければ誰にでも可能だと考えています。最低限の、基本的なことがおろそかになっている方が意外に多いのです。
翻訳者は常に不足しています。実力のある方には十分なお仕事をご提供できると思いますので、我こそはという方にはぜひ挑戦していただければと思います。お待ちしています。


★参加者の方の感想★
・翻訳会社の採用基準を知ることができて、これからトライアルを受けようと考えている自分にとって、とても有意義なセミナーでした。
・翻訳会社の考えや翻訳者に求める要素などがわかってよかった。本日のお話を聞いて翻訳者を目指す意欲がさらに出てきたので、いい経験ができた。
・最近の翻訳業界の動向や需要などについて、会社側のお話を伺うことができて大変参考になりました。ありがとうございました。

ご参加いただきました皆様ありがとうございました!

2019/3/10(日)に「フリーランス翻訳者を目指す人のためのセミナー」を開催いたします。詳細はこちら

掲載情報:英語学習サイト『アルク』が運営している翻訳・通訳のトビラにILC受講生の方が掲載されています!

英語学習サイト『アルク』が運営している翻訳・通訳のトビラにILCが掲載されています。

講師の先生や受講生、修了生、そして学校のスタッフの方に編集部が取材したこの企画。
第2回目はメディカル翻訳初級・上級コースの受講生の方のインタビューが公開されています。
ぜひ、ご覧になってみてください!


インタビューの内容はこちらからご覧いただけます♪

★メディカル翻訳初級コースは次回は2016年10月開講を予定しています。★
★★★メディカル翻訳初級コースの詳細はこちら★★★

10月開講に向けて体験レッスンを開催いたします!
【開催日】
9/3(土)13:00-14:30
9/17(土)11:00-12:30
お申込はこちら>>https://secure.ilc-japan.com/tokyo/form/demo/index.html

掲載情報:イカロス出版社が運営している『通訳翻訳ウェブサイト』にILCが掲載されました!

イカロス出版社が運営している『通訳翻訳ウェブサイト』にILCが掲載されています。

講師の先生や受講生、修了生、そして学校のスタッフの方に編集部が取材したこの企画。
今回は、特許翻訳(バイオ・医薬)コースを担当している染谷悦男先生と受講生の方のインタビューが公開されています。
ぜひ、ご覧になってみてください!

インタビューの内容はこちらからご覧いただけます♪

★特許翻訳(バイオ・医薬)コースは2016年10月開講を予定しています。★
★★★特許翻訳(バイオ・医薬)コースの詳細はこちら★★★

体験レッスン受付中!
【開催日】
9/10(土)12:30-14:00
9/17(土)12:30-14:00
お申込はこちら:https://secure.ilc-japan.com/tokyo/form/demo/index.html

掲載情報:英語学習サイト『アルク』が運営している翻訳・通訳のトビラにILCが掲載されました!

英語学習サイト『アルク』が運営している翻訳・通訳のトビラにILCが掲載されています。

講師の先生や受講生、修了生、そして学校のスタッフの方に編集部が取材したこの企画。
第1回目はメディカル翻訳初級・上級コースを担当している吉田和男先生のインタビューが公開されています。
ぜひ、ご覧になってみてください!



インタビューの内容はこちらからご覧いただけます♪

★メディカル翻訳初級コースは2016年10月開講を予定しています。★
★★★メディカル翻訳初級コースの詳細はこちら★★★

体験レッスン受付中!
【開催日】
9/3(土)13:00-14:30
9/17(土)11:00-12:30
お申込はこちら:https://secure.ilc-japan.com/tokyo/form/demo/index.html

【翻訳コース授業ルポ】メディカル翻訳初級コース

皆さんこんにちは。
ILC国際語学センターです。
「ILCの教室では実際どんな授業が行われているのでしょうか?」、「授業や学校の雰囲気がどんな感じか気になる!」という声にお応えして、各翻訳コースの授業の様子をレポートしていきます!

今回はメディカル翻訳初級コースを紹介します。

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メディカル翻訳初級コースは、医薬翻訳に必要な専門知識と翻訳力をバランスよく身につけることを目指す初学者向けの講座です。
翻訳の演習を通じて医学の知識と英語力を効率よく身につけます。ボキャブラリーや文法知識を深めるだけでなく、文脈を正しく読んで、正確で自然な訳文を書く技術を修得します。また、インターネットを使った専門用語の調査、パソコンによる効率のよい翻訳作業など、現在の翻訳業務に欠かせない技能もカバーします。

専門知識と翻訳スキルを並行して習得できるため、医薬分野の知識がない人でも始められる講座として人気が高いコースです。


今回の演習は、二次性細菌性肺炎について述べた英文が翻訳課題として取り上げられました。課題文の分量はA4用紙で1枚程度。受講生の方からあらかじめ訳文を提出していただき、授業開始前に添削済みの課題と担当講師の吉田先生の訳例、および翻訳のポイントをまとめたプリントが配られます。

授業はまず、インフルエンザウイルスの構造の解説から始まりました。
課題文の中に登場する〈H1N1〉は、A型インフルエンザウイルスの型を示しており、これはヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)の組み合わせ144種類の中の一つとのこと。吉田先生は、製薬会社のウェブサイト上の情報を引用しながら丁寧な説明を加えていきます。

メディカル分野に限らず実務翻訳では、翻訳スキルとともに背景知識を備えることが重要になってきますが、吉田先生の指導はそうした背景知識の習得の仕方やリサーチの方法にまでおよびます。
製薬会社や研究機関のウェブサイトのほか、最近は動画投稿サイトでもさまざまな動画が見られるため、医学や生物学の基礎知識を得るのに活用できます。「特に初見の医学用語を調べる時は、単語の意味や使い方に加え発音まで覚えられるので、動画の利用価値は高いです。学習の中に積極的に取り入れるとよいでしょう」とのアドバイスがありました。

授業は翻訳課題の解説へと進み、まずは比較級の訳し方が取り上げられました。受講生の方はsecondary bacterial infections … are a more common cause of pneumoniaを「二次細菌感染は肺炎のより多い原因である」と訳しがちだが、メディカル翻訳ではこの訳文は不適切とのこと。吉田先生は、「『より』を使うのであれば、『~より…』というように比較の対象を明示して使うべき」とし、比較級の文で「より」を曖昧に使うことへの注意を促していました。この例文の場合、「二次細菌感染のほうが肺炎の原因として多い」という形にすればmoreのニュアンスを表すことができ、自然な日本語にまとめることができると訳例を示しました。

次に吉田先生が説明したのは、メディカル文書に頻出する動詞としてあげられるindicate、suggest、demonstrateなどの動詞にthat節が続く構文の訳し方です。例文Retrospective analysis of … indicated that most of these people also had a bacterial infection.には、①「~分析は、これらの人の大多数が細菌にも感染していたことを示した」、②「~分析では、これらの人の大多数は細菌にも感染していたことが示された」、③「~分析によると、これらの人の大多数は細菌にも感染していた」などの訳文が考えられますが、それぞれの文に構造上の特徴があります。
吉田先生は、「直訳の①は、述部の中にさらに主部と述部があるという入れ子構造になっていて読みにくい。受け身にすることで①の欠点を改善したのが②。③は読みやすい日本語ですっきりまとまっています。動詞indicateの訳語が表には出ていないが、訳抜けと判断されることはないです」などと丁寧な解説を加え、メディカル文書にも日本語としての読みやすさが求められることを説明されていました。

その後は次回課題のglossary(用語集)の説明の時間となり、新しい医学用語の解説がすんだところで授業は終了しました。
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メディカル翻訳初級コースの詳細はこちら>>

★合格者にきく!翻訳トライアル合格への勉強方法とは?第12回 メディカル翻訳コース修了生★

プロの翻訳者になるために避けて通れないのが翻訳会社の採用試験であるトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。
そんな疑問にお答えすべく、ILCの翻訳コースを修了後トライアルに挑戦し合格された方々へ、合格にあたっての勉強方法などをお聞きしました!

第12回目は、メディカル翻訳初級・上級コース、治験翻訳コースを修了された方からです。

*メディカル翻訳初級・上級コース、治験翻訳コース修了生 Oさん(女性)*

翻訳会社のトライアル受験に備えてどんな勉強をされましたか?


過去の授業(メディカル翻訳初級・上級、治験翻訳)の配布資料や講義内容をまとめた自作のノートを見直しました。

コースで学んだことや課題の添削などは、トライアル受験のさいどのように活かしましたか?


メディカル翻訳の授業でインターネット検索のコツなどを教えていただいていたので、トライアルの内容に関する調べもののときに役立ちました。

トライアル受験のさいに気を付けたことはございますか?


数値の転記ミスや誤字脱字がないように何度も見直しました。

トライアルを受験されて、難しさや大変だと思う点がありましたら教えてください。


実務翻訳はクライアントの指定や好みに合わせて訳文を調節する必要があると思いますが、トライアルの段階ではクライアントの指定や好みがわからないので、訳語や言い回しの選択にかなり迷いました。

これから翻訳の勉強を始めようという方に、メッセージまたはアドバイスをお願いします。

ILCではメディカル翻訳の経験がなくてもトライアルに挑戦する貴重な機会がいただけるので、積極的にトライアルを受けてみるとよいと思います。

Oさん、ご協力いただきましてありがとうございました!

実務翻訳コースの詳細はこちら
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