翻訳者に必要なPCスキルセミナー

これからの翻訳者には、語学力に加えてパソコンスキルも求められます。自分である程度パソコンをカスタマイズし、翻訳支援ツールを使いこなすことで、作業効率および翻訳の質向上を目指しましょう。本セミナーでは、効率よく翻訳作業を行うためのPC活用法や翻訳支援ツールとはどのようなものかをHands-onを交えて紹介します。プロの翻訳者としてデビューする前に、いまから準備しておきましょう。

  • ※本セミナーではパソコンを使ったアクティビティがあるため、ノートパソコンをご持参ください。
    Macでは動作しないソフトがあるため、OSはWindowsを推奨します。ノートパソコンをお持ちでない方は、ILC事務局までご相談ください。

前回のセミナーレポート

ILCで実施している「翻訳者に必要なPCスキルセミナー」は、座学と実践を交互に実施する参加型セミナーです。まず、初日の「翻訳市場の動向と翻訳支援ツール」についてのプレゼンテーションでは、機械翻訳の躍進により、翻訳者の需要が減るのではないかという不安を払しょくする話がありました。技術開発の進展等により翻訳需要は増えていくという予測がその裏付けとなっています。ただ、翻訳市場でも中国が台頭しているようで、これは脅威だと思います。また、どのようなCATツールがあり、どれが主流かを整理した形で提示されるため、今後の翻訳支援ツールの動向が良く分かります。さらに、これからの翻訳者には、語学力・読解力・調査力に加え、経営力とPC運用力が必要という話には同感です。

2日目には「AutoHotKey、正規表現、ワイルドカード、翻訳者に必要なワード・エクセル操作」についての紹介と実習があります。ワードの記録マクロは大体知っていても、実際に使うレベルには至っていない私にとっても、同じ作業を繰り返す時には、記録マクロを今後の翻訳作業で役立てることができそうだと感じました。また、ワードマクロだけでなく、便利なエクセル機能についても解説があり、複数のエクセルファイルを別々のウィンドウで開くことができるように設定する方法等は大変便利です。配布資料は大変分かりやすく、また十分な情報量が盛り込まれているため、復習にとても役立つと思います。

 最後に、CATツールは、あくまで作業効率を上げるためのものであり、ツールを使用することで余った時間を翻訳の質の向上に当てるべきという基本姿勢の説明には大変説得力があります。
 みなさんも「これからの翻訳者」として、本格的にフリーランスデビューする前に、翻訳者に必要なパソコンスキルを身につけませんか。

講師:中野秀治(実務翻訳Ⅲ英訳基礎、特許応用/英訳 担当)



■7月23日(日)■

【座学編】

実務翻訳業界を取り巻く環境や日本と世界の翻訳市場との違いをご紹介します。これからの翻訳者には、自分が受注する翻訳案件にあわせてワードの設定を変更する等、自分である程度カスタマイズできる力が必要となります。このような基本的なパソコンスキルの他、最近の翻訳支援ツール市場の動向についても解説します。

【実践編】

  • ワードを中心としたOfficeの基本操作
  • 初歩のワードマクロ、便利なショートカットキー(頻度の高い作業を記録して作業を効率化)
  • エクセルを使った簡単なデータベースの作成(作業管理表の作成方法)
  • テキストエディタの操作

■7月30日(日)■

【実践編】

  • 正規表現、ワイルドカード(文字列の検索・置換、強調表示によるエラーチェック)
  • AutoHotKey(操作自動化による作業効率化)
  • 翻訳支援ツール(翻訳支援ツールの概念や作業の流れ-原文ファイルインポートから用語集作成、訳文保存)

講師

糸目 慈樹氏
メーカーで派遣社員として通訳及び翻訳の業務に従事し、2004年から大阪の特許事務所にて特許翻訳を始める。現在インハウスの特許翻訳者として、特許事務所にて勤務する。中国やアメリカで開催される翻訳イベントにも積極的に参加し、海外の翻訳市場にも精通。


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