レバレジーズ株式会社 <https://leverages.jp/>が運営するmikaru <https://mikaru.jp/>にて、ILC国際語学センターの「看護英語オンラインプログラム」をご紹介いただきました。
記事は以下よりご覧ください。
・ご紹介記事:新しい学びを得たい看護師におすすめの講座&資格を紹介 <https://mikaru.jp/column/detail/324/>
・mikaru公式サイト:https://mikaru.jp/
・mikaru求人一覧:https://mikaru.jp/offer/
mikaruについて
『いい仕事、いい未来、ミツカル』
転職・求人メディア「mikaru」では、医療・福祉領域の全国の求人をまとめて掲載。医療福祉領域で働く方に向けて役立つ情報もお届けしています。
2024/12/20(金)にILC・IPEC 受講生・卒業生限定クリスマスパーティーを開催しました。
2024年12月20日(金)、ILC・IPEC受講生・卒業生限定クリスマス会を開催いたしました。
本年は、ビジネス英語プライベートレッスン、企業研修、IPEC英文契約書講座、看護英語セミナーの受講生・卒業生、各講座の講師の皆様にご参加いただきました。
当日は、各テーブルで参加者同士の交流が深まり、笑い声が絶えないひとときとなりました。
会場は活気と笑顔で溢れていて、クラスや受講時期の垣根を越えて皆様が楽しそうにお話しされている姿がとても印象的でした。
ご参加いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
これからも、受講生・卒業生の皆様に喜んでいただけるイベントを企画し、学びと交流の場を提供してまいります。
皆様が素敵なクリスマスをお過ごしになりますよう、心よりお祈り申し上げます。
『ビジネスや英語学習におけるChatGPTの活用方法セミナー』開催報告
<セミナー概要>
開催日時:2023年7月10日(月)19:00-20:00
開催方法:Zoomを使ったライブ配信および会場受講のハイブリッド型配信
担当講師:プチ・レトル株式会社代表取締役、英語学習コーチ・ChatGPT活用コーチ 谷口 恵子氏
共催:NPO法人プロフェッショナルイングリッシュコミュニケーション(IPEC)協会
セミナー詳細:https://www.ilc-japan.com/tokyo/archives/23461
<開催報告>
本セミナーはILCとIPECの共催により、各々の英語プログラムの受講生、修了生及び英語教師、大学関係者など、32名の方々のご参加を得て、開催されました。
セミナーの前半では、ChatGPTの概要や特徴、ビジネスや英語学習におけるChatGPTの活用事例などについて谷口先生にご紹介いただきました。ある会社における活用事例、メール文作成、情報整理、企画書作成、プレゼン資料作成、面接対策など個々の業務や問題に対応する活用事例、そして英語学習における活用事例について勉強しました。
セミナーの後半では、谷口先生によるChatGPTを活用した実演が行われました。ChatGPTへのプロンプト(指示)の与え方や、ChatGPTからの回答が理解しづらいものであったり、回答が長いものであったときなど、自分のニーズに合うような回答を得るプロンプトなど、実践的かつ具体的に実演いただきました。また、実演を通じて、無料版のGPT-3.5と有料版のGPT-4の機能の違いについても理解を深めることができ、GPT-4の優秀さを理解しました。
ChatGPTの回答作成の速さや回答の質の高さといった優秀さを確認できたと同時に、機密情報や個人情報は入力してはならないなど、このツールを活用する上での利用ルールの大切さも学びました。
また、別のトピックで生成AIに関する勉強会を開催したいと思います。
「機械翻訳が人間の仕事を奪う!?」メディカル翻訳1コース担当講師コラム
近年、機械翻訳(以下MT*と略します)はめざましい進歩を遂げました。単純な文であれば人間が書くような自然な文章で訳出しますし、かなりの分量の文書でも瞬時に処理します。MTがこれほど進歩すると、将来人間がする翻訳の仕事はなくなってしまうのではないかと考える人がいても不思議ではありません。しかし、MTがどれほど進歩しても超えられないだろうと考えられる限界もあります。
(*MT:Machine Translation)
MTを使ったことがある人なら誰もが実感するMTの弱点は、文脈を判断できないという点です。多くの文章は、個々の文が独立して意味を形成するのではなく、いくつかの文のまとまりでメッセージを伝えます。そのため、1つのセンテンス単独では適切な訳を書けないことがあります。次の文を見てください。
Patients in group A also presented with headache.
この文だけでは、「A群の患者も頭痛を呈した」とも「A群の患者は頭痛も呈した」とも、どちらの意味にも取れるので、文脈の情報がなければ適切な訳を書くことはできません。この文の前に、「B群の患者は頭痛を呈した」とか「A群の患者はめまいを訴えた」などの情報があってはじめて成り立つわけですが、そのような情報が近くにあればまだしも、遠く離れた箇所にあったり、あるいは読者は当然知っていることとして省略されていたりすれば、MTがいかに優秀であったとしても適切な訳を書くことはできないでしょう。
次の文は薬物動態とは何かについて解説した文です。
Pharmacokinetics is the study of drug disposition in the body.
これをMTに訳させると「薬物動態学とは、薬物の体内動態を研究する学問である」のような文を平然と書きます。drug dispositionに対する「薬物動態」は、普通の状況であればまったく申し分のない訳でしょう。しかしここでは薬物動態の説明ですから不適当です。「体内」という語がなければ「薬物動態学は薬物動態を研究する学問である」と言っているわけで、説明になっていません。この場合はdrug dispositionをかみ砕いて「薬物動態学とは、薬物が体内でどのように変化していくかを研究する学問である」のような訳が適当です。このような、名詞のまとまり(drug disposition)を「主部(薬物が)+述部(変化していく)」の構造で書き換えるような処理はMTには望めません。
MTは確かに有用なツールで、決まったパターンが繰り返し現れるような文書では大いに活用できます。しかし上に述べたような限界があるため、程度の差はあるにせよ、人間の関与が不要になることは考えられません。MTに何ができて何ができないのか的確に理解すれば、MTが人間の仕事を奪うのではないかという不安は解消すると思います。
執筆 メディカル翻訳1コース担当講師 吉田和男先生
★吉田先生がご担当するメディカル翻訳1コースの詳細はこちら★
メディカル翻訳1コース:https://www.ilc-japan.com/tokyo/trans/medical
★<参加費無料>説明会随時開催中!★
お申込:https://www.ilc-japan.com/tokyo/trans/demo
看護英語プライベートレッスン潜入レポート~外国人患者の対応に英語でチャレンジ!~
ILCの看護英語プライベートレッスンは、外国人患者の対応に必要な“医療英会話”を学ぶことができるプログラムです。看護師の方をはじめ、助産師や、薬剤師、臨床検査技師の方など様々な医療従事者の方にご受講いただいています。
1人では不安という方も、ご友人や同僚の方と一緒にセミプライベートレッスンとして受講することもできます。
レッスンでは、NPO法人プロフェッショナル イングリッシュ コミュニケーション協会(IPEC)が作成した看護英語テキスト『Nursing English in Action』を教材として使用します。
このテキストは、患者受け入れから退院指導までの看護業務について、10 のChapterで構成されています。各Chapterでは「聞く」「話す」「読む」「書く」の4 技能を習得することで、医療現場で役立つ英語コミュニケーション力の向上を目指していきます。
今回ご紹介する授業は第7回目のレッスン。4~6回目のレッスンで学んだ医療英語や表現を、英語ネイティブ教師を外国人患者に見立て、ロールプレイで実践する回でした。
◆日本人教師とのウォーミングアップ
ウォーミングアップとして、バイタルサインに関連する英単語の復習から授業が始まりました。看護英語テキストのChapter7「バイタルサイン」で学習する語彙の復習です。
看護英語プライベートレッスンを担当する小口先生は、看護師資格を持ち、かつ英語通訳案内士、医療通訳士技能検定(英語)1級資格等を持つ先生です。英語・日本語が分かるだけでなく、「看護師の視点」で、受講生の皆さまの質問に回答することができます。
今回の授業でも補足の単語として聴診器を紹介しました。「聴診器は英語では『stethoscope』といいます。実際の臨床の現場だと、聴診器ではなく『ステート』という表現を皆さん使いますよね。」と解説がありました。看護師資格を持ち、看護師として実際働いていた経験を持つ小口先生ならではの解説です。
ロールプレイで出てくる単語や表現を復習した後、英語ネイティブ教師とのロールプレイ演習に入る前に、小口先生が患者役となってロールプレイを練習しました。イントネーションや発音に気を付けるよう小口先生からアドバイスがあったのち、いよいよ実践にうつります。
◆英語ネイティブ教師とのロールプレイ演習にチャレンジ!
今回のロールプレイでは、患者のプロフィール聴取とバイタルサイン測定の場面を想定しロールプレイを行いました。
患者役は、ビジネス英語主任教師のJohn先生が担当しました。受講生とJohn先生がお互い自己紹介したのち、早速ロールプレイに挑戦です。
まず、患者のプロフィール聴取のロールプレイから始まりました。
受講生の方は、患者の氏名、生年月日、症状を聞き取っていきました。単語や表現がうまく聞き取れなかったときは、「Could you speak more slowly?」、「Could you repeat that?」と聞き返すことで、きちんと患者情報を取得するよう心がけていました。
患者のプロフィール聴取が終わったら、今度はバイタルサインのロールプレイです。
「体温を測りますので体温計を脇にはさんでください。」「血圧を測りますね。」など普段日本語で説明している表現も、実際に手を動かしながら『英語で』となると、なかなか難しい様子でした。受講生の方も手を動かしながらの説明に少し戸惑っている様子もありましたが、事前に小口先生と練習していたこともあり、血圧や脈拍はとてもスムースに説明できていました。
ロールプレイが終わった後は、John先生からフィードバックやアドバイス。
John先生からは、まず、個別に特にうまく出来ていたことや、発音やイントネーションなど気を付けるポイントについてアドバイスがありました。「実際の医療現場では数字は大事になるので、聞き間違えや言い間違えには気を付けるように」とフィードバックがありました。
相手が言っていることを聞き取れなかったときの聞き返すフレーズなども教えていただいたのち、総評へうつりました。
「次回の授業は、録画動画を見ながら聞き取った情報の確認や、ロールプレイの復習を行います」と小口先生から次回の授業内容について説明があり、今回のレッスンは終了となりました。
◆レッスン終了後の復習
レッスンで学んだ単語や英語表現は、ILC学習専用サイト内でテストとして復習することができます。テストはフラッシュカード形式やドラッグテキスト形式など様々な形式をご用意しています。オンラインなので、いつでもどこでも好きな時に予習・復習することができます。


「医療現場での英会話」と聞くと、少し難しく感じるかもしれませんが、医療関連の表現や語彙はレッスンでしっかり学習しますので、はじめは全く知らなくても大丈夫です。
ぜひ、ILCで看護英語の学習を始めてみませんか?
◆看護英語プライベートレッスンの詳細はこちら◆
>>看護英語プライベートレッスン◆個別カウンセリングの詳細はこちら◆
個別カウンセリングで随時コースのご説明をしています。ぜひ皆様のご予約をお待ちしおります!
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テキスト+オンライン動画で学習できるオンラインコースもございます。>>看護英語テキストオンラインコースVol.1~Vol.3
株式会社ホンヤク社 × ILC国際語学センター共同講座 「ポストエディット講座」 開催報告
<概要>
ポストエディットとは、機械翻訳やAI翻訳により出力した訳文を人間の手で修正し、正しい翻訳物に仕上げる作業です。近年、機機械翻訳やAI翻訳が著しく進化しており、ポストエディットに対応できる人材の需要も高まってきています。そのため、これからフリーランス翻訳者を目指す方にとって、ポストエディットにも対応できることは強みとなります。
本講座は、ポストエディットを行ううえで必要とされる基本的な知識とスキルを学ぶことを目的とし、株式会社ホンヤク社様と共同講座として開催されました。
開催日時:2021/11/ 6、11/13、11/20、11/27 土曜13:00-14:30 (全4回)
開催方法:Zoomを使ったオンライン授業(ライブ配信)
担当講師:株式会社ホンヤク社 ビジネスデベロップメント部部長 成田崇宏氏、品質管理担当 菅井麻子氏
講座詳細:https://www.ilc-japan.com/tokyo/archives/22135
<開催報告>
本講座は、ILC実務翻訳プログラムの受講生・卒業生のほか、社内翻訳者の方やフリーランス翻訳者の方など、合計20名にご受講いただきました。Zoomを使ったオンライン授業で開催し、日本全国からご受講いただきました。
第1回目の授業では、「翻訳業界・翻訳会社におけるポストエディットの今」というテーマで、成田氏にご講義いただきました。
授業の前半では、機械翻訳の歴史や変遷に関するお話でした。機械翻訳は日々進化していますが、訳文の品質に問題が見られるケースも依然としてあり、機械翻訳の特性を理解したうえで、ポストエディットに取り組む必要があるとお話がありました。
授業の後半では、翻訳者がポストエディット案件を引き受けるにあたり、翻訳会社へ確認すべきことや気を付けるポイントについて説明いただきました。
授業の最後には、機械翻訳とポストエディットが、翻訳会社、翻訳者、クライアントの「三方良し」の良いサービスとなりうるように、良い運用が重要になるとお話がありました。
第2回目から第4回目の授業では、実践講座としてポストエディットに必要なスキルを学習しました。受講生の方々には各回の授業の前に、ポストエディットの課題に取り組んでいただきました。課題は工業・科学技術・ビジネス分野など多岐にわたる文書から出題され、皆様が提出した訳文は菅井氏に添削後返却していただきました。
授業では課題の解説を通じて、ポストエディット作業を行ううえで押さえておくべきポイントについて具体的に示されました。
訳抜けや訳し過ぎ、誤字脱字、数値ミスなど必ず直さなければならないポイントはもちろん、機械翻訳が苦手な文章構造や係り受け、人による翻訳ではなしえない不自然・不適切な訳出の修正など、応用レベルで修正するポイントについても実践的かつ具体的に解説いただきました。
ポストエディットの作業のなかには、機械が翻訳した訳文にどこまで修正を加えるかの判断が難しい場合があります。授業中にも、「どこまで訳文を修正すべきかというさじ加減が分からなかった」や「このように修正するのはポストエディットとしては問題ないか」というご質問を多くいただきました。
成田氏や菅井氏からは、定量的な線引きは難しいが、「文章全体で見たときに、統一されていないと誤訳とみなされてしまう用語や表現があった場合は修正したほうがいい」、「読み手の理解に誤解や混乱を招いてしまう可能性がある文章は修正したほうがいい」とアドバイスをいただきました。
受講生の方からは、「ポストエディットの作業方法を知ることができた」、「機械翻訳の得意な点と弱点が分かった」などの感想をいただきました。
オンラインでの画面越しからも、皆さんが熱心に講義を聞いている様子が見受けられました。授業での質疑応答も受講生の方から多くの質問をいただき、ポストエディットへの高い関心がうかがえました。
【受講生の感想】
・ポストエディットは実務でも携わったことがありますが、あくまで自己流で行っていたので、作業をして納品しても、果たしてこの成果品で良いのだろうかと不安になる事がありました。今回、この講座の案内を拝見して、一から体系的に学んでみたいと思い受講しました。また、オンラインで受講できたること、翻訳会社の方から、翻訳業界についての現場の声やアドバイスをいただけたというのも、とても魅力的でした。
・今現在そしてこれからも需要がますます増えるであろう 機械翻訳+ポストエディット(MTPE)、また大きな枠で翻訳というお仕事をする上での基本的なことを私のような初心者向けにもわかりやすく教えて頂ける機会を設けて頂いたこと、大変感謝しております。
・翻訳会社の方から業界の動向を聞けたことと、MT 翻訳、PE と人手翻訳を比べて見ることができ参考になりました。
・ポストエディットに関して、どこまで修正し、どこまで残すかというところ。講師の方がそこの線引きを示して、理由もきちんと説明してくださったのが良かったです。
また、ポストエディットとの比較で人手翻訳の例も挙げていただいたので、翻訳という仕事が全体的に把握できました。
ご受講いただいた皆様ありがとうございました。
ILCでは、翻訳者を目指す方に役立つ講座やセミナーを今後も開催してまいります。
2021/8/30開講!『Nursing English in Action』オンラインコースvol.3
ILC国際語学センターは、2021/8/30に『Nursing English in Action』オンラインコースVol.3を新規開講いたしました!
Vol.3は、テキストChapter7-Chapter10を網羅しております。
またVol.3では、看護師と外国人患者のデモンストレーション実写動画が新たに収録されています。
看護師役は、アメリカで看護師として長年従事していたバイリンガル教師が担当します。
講義動画で学習した英語表現を実際の場面でどのように使用するのかがイメージしやすくなります。
ロールプレイ動画もあるため、より実践的に学習いただけます。
オンラインコースVol.1からVol.3を受講することで、
看護英語テキストの全10チャプターを学習することができます。
ぜひ皆様のご受講をお待ちしております!
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『Nursing English in Action』オンラインコース Vol.3
【受講料】16,500円(税込、Vol.3テキスト代(Chapter7-10)、テキスト郵送代含)
テキストをお持ちの方 15,500円(税込)
【受講期間】受講開始日より60日間
【申込受付開始】2021年8月30日
詳細: https://www.ilc-japan.com/tokyo/online/nea
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ぜひ皆様のご受講をお待ちしております。
本日開講!『Nursing English in Action』オンラインコースvol.2
皆さんこんにちは!ILC国際語学センターです。
本日から
看護英語テキストオンラインコース『Nursing English in Action』Vol.2が
新規開講いたしました!
vol.1に続き、vol.2では看護英語テキストの「Chapter4-Chapter6」を収録しております。
「きちんと外国人患者の対応ができるようになりたい。」
「日常英会話ではなく看護業務にいかせる英語をみにつけたい。」
「自分の好きな時間や場所で英語の学習をしたい。」
このような看護師、医療従事者、看護学生の方々にぜひご受講いただきたいと思います。
ぜひ皆様のご受講をお待ちしております!
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『Nursing English in Action』オンラインコース Vol.2
【受講料】16,500円(税込、Vol.2テキスト代(Chapter4-6)、テキスト郵送代含)
【受講期間】受講開始日より60日間
【申込受付開始】2021年3月22日
詳細:『Nursing English in Action』オンラインコースVol.2
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『看護英語コース』を受講して~私の勉強法・活用法~(第3回)

次に、私が考えるこのコースのさらなる「活用法」についてご提案します。
自分の職場をもとにイメージトレーニング
このテキストとコースは、日々の看護現場でよく見られる状況を豊富に取り入れています。ここで学んだ英語を自分の職場で実際に使えるようにするためには、さらに一歩進めて、自施設向けにカスタマイズすると効果的です。
看護師なら、「今日入院した●●さんに英語でプロフィール聴取するとしたらどう言えばいいか?」、看護学生なら、「実習施設で●●病棟からレントゲン室までの行き方を英語で聞かれたらどう案内するか?」など、想像力を働かせて現場に即した英語シナリオを作って練習すると、実際に使える看護英語が身につきやすいと思います。
表現がわからなかったり、迷ったりする場合は、コースの「先生に質問」欄から問い合わせて、正しい表現を確認することもできます。

分からないことを先生に質問することができます。
目指せ!ネイティブ発音
看護現場では、読み書きよりも会話によるコミュニケーションが多く、インシデントや誤解を回避するためにも、正しく発音することがとても重要になります。このコースはダイアログから発音練習まで、音源がすべてネイティブ発音になっています。看護に特化した単語や表現をネイティブ発音で聞ける機会は貴重であり、これを活用しない手はありません。
「発音練習」の勉強法のところでも書きましたが、ネイティブ発音を目指すなら、発音練習のときに頭で考えないようにすることが大切です。子どもの発音が良いのは、頭で考えずに耳で聞いた音を純粋に真似するからです。単語のスペルも意味も忘れて、全神経を音に集中し、それと同じ音を口から出す。それができれば発音は良くなりますので、このコースやテキスト付属CDの音源を使って音真似することをお勧めします。
TOPEC看護英語試験にもチャレンジ
コースの各chapterの最後には総まとめの確認テストがあります。語彙、読み書き、リスニングなどさまざまな英語能力を網羅し問題数も多めですが、合否判定はなく何回でも受験可能で、自分の理解度を確認することができます。このテストはIPECの「TOPEC看護英語試験」と同じ構成になっているため、今後受験を考えている方にとってはよい練習になりますし、これを機に試験へのチャレンジを検討されるのもよいと思います。
以上、『看護英語コース』を受講してみての感想や、私の勉強法・活用法について紹介させていただきました。
このコースは、テキストをベースとした、まさに「看護師の目線」で作成された実践的な看護英語コースであり、内容も理解しやすく、現場で使える看護英語の習得にとても役立つと思います。
感染症流行など不安定な社会情勢が続く中、こうしたオンラインコースはいつでもどこでもアクセスしやすく、交代制勤務で働く看護師の皆さんが、空いた時間で少しずつ、着実に学ぶことができる、利便性の高い画期的なツールだと思います。
今回ご紹介したのはあくまでも個人的な意見や学習法であり、受講される方ご自身のペースで工夫をこらして学習するのが一番良いと思いますが、今後受講を検討されている方や、受講される方の参考になれば幸いです。
執筆者:久々宇 悦子(カナダ看護師、日本看護師・保健師)
日本で看護大学卒業後、国内で病棟勤務を経てカナダ渡航。独学でカナダ看護師試験(Canadian RN Exam)に合格、看護師免許取得。就労ビザ取得後、トロント市内の地域基幹病院に入職し、外傷・脳神経外科ICUにて看護師として2年間勤務。帰国後、看護職能団体にて看護労働や学会事業等に従事。
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『看護英語コース』
詳細:『看護英語コース』
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『看護英語コース』を受講して~私の勉強法・活用法~(第2回)
このコースはchapterごとに
①ダイアログのリスニング
②語彙・表現の学習
③発音練習
④ロールプレイ
⑤総復習
という構成になっていて、途中にミニテストと、最後に確認テストがあります。
ここからは、このコースを使った自分なりの勉強法について、それぞれの構成項目に沿ってご紹介いたします。
①ダイアログ リスニング
画面に表示される英文を見ながら、chapterのテーマに沿ったダイアログを聞き取ります。看護師・患者役ともに英語ネイティブによる音源です。
テーマ「自己紹介と問診(現病歴聴取)」はテキストのchapter1~3をカバーしており、外来や入院受入れ時などによく見られるやり取りなど、そのまま看護現場で応用しやすい内容になっています。看護学生の皆さんにとっては、現場ではこういう流れで問診をするんだ、といった参考にもなると思います。

◆私の勉強法
1)まず初めは、全体の流れを確認するつもりで聞く
2)次項の「語彙・表現の学習」を終えたら、このダイアログを何度もくり返し聞く
→ ダイアログ全体を通して聞くことで、一つ一つの単語や表現を学ぶのとは別に、会話全体の流れや、一文ごとのイントネーションなどを身につける勉強になります。実際に患者さんと会話する際に役立つと思います。
◆さらにステップアップ
1)ダイアログの丸暗記にチャレンジ!
②語彙・表現の学習
ナレーションと動画による解説を通じ、テキストの「Useful Expressions」や「Vocabulary」について学びます。ダイアログの流れに沿って、文法や語句の意味などの理解を深めることができます。また、テキストにはない類似・派生の表現が新たに出てくるため、表現の幅を広げることができます。

◆私の勉強法
・テキスト/テキスト付属CD/オンラインコースを活用し、ここで出てくる語彙や表現を「できるだけ多く見る+聞く」
→ 空き時間を活用し、目と耳、両方の経路を利用して頭に叩き込みます。人によって目で見て覚えるタイプと、耳で聞いて覚えるタイプに分かれると思いますが、自分の覚えやすい方法がわかっている場合はその方法を重点的に取り入れ、わからない場合はとにかく両方、数多くやってみるとよいでしょう。
・オフライン環境では、テキスト付属CDの音源をタブレットに取り込んでくり返し聞く、通勤時間にスマホでコース動画をくり返し見る
など
◆さらにステップアップ
・語彙や表現を「英語→日本語」で言えるようになったら、「日本語→英語」でも言えるようにチャレンジ!
例)「ほかに何か症状はありますか?」→ 英語では「???」
③発音練習
ここでは、前項で学んだダイアログの語彙・表現について、英語ネイティブ音源をもとに発音練習ができます。オンラインコースはCDより簡単に一時停止や巻き戻しができるため、ストレスなく何度も練習できます。10秒単位で巻き戻せる機能もあり、今聞いたダイアログの一文をもう一度聞きたいときなどにとても便利です。
◆私の勉強法
・できるだけ画面やテキストを見ずに発音練習する
→ 文字を見ると自分の発音のくせが出たり、「このスペルだとこういう発音だろう」と頭で考えて発音しがちです。できるだけ文字は見ず音源に集中し、聞いた音を忠実に真似することをお勧めします。
・発音しにくい単語はアクセントや分節を意識し、スムーズに言えるようになるまで集中的に練習する
◆さらにステップアップ
・「r」と「l」の発音や、母音の発音にチャレンジ!
例)gastroenterology:消化器科
→「r」と「l」がたくさんあり、特に「rology」部分の発音が難しいです。
→3つある「o」の発音はすべて異なります(アメリカ式発音の場合)。

④ロールプレイ
ここでは看護師・患者それぞれの立場で、ダイアログに沿って会話の練習ができます。テキスト付属CDではダイアログの会話が一気に流れますが、コースのロールプレイでは自分が話す部分(看護師役または患者役のセリフ部分)が無音になっているため、実際の会話をイメージしながら練習しやすくなっています。

◆私の勉強法
・初めのうちは画面やテキストを見ながら練習し、慣れてきたら、あまり画面を見ずに練習する
・さらに慣れてきたら、再生速度を速めて早く話す練習をする(音声の再生速度は変更可能)
◆さらにステップアップ
・画面を全く見ず、実際に人と会話しているつもりで練習する
→ 座学と違って相手がいないため、ついつい画面を見ながら練習しがちですが、実際の患者さんとの会話を目指すなら、自分の意識を「相手」に集中する必要があります。家で練習するなら、ぬいぐるみや人形を相手にロールプレイするのもよいと思います。海外の方は目を見て話すことが多いので、ぬいぐるみの目を見ながら、感情を込めてくり返し練習するとよいでしょう。
執筆者:久々宇 悦子(カナダ看護師、日本看護師・保健師)
日本で看護大学卒業後、国内で病棟勤務を経てカナダ渡航。独学でカナダ看護師試験(Canadian RN Exam)に合格、看護師免許取得。就労ビザ取得後、トロント市内の地域基幹病院に入職し、外傷・脳神経外科ICUにて看護師として2年間勤務。帰国後、看護職能団体にて看護労働や学会事業等に従事。
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『看護英語コース』
詳細:『看護英語コース』
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『看護英語コース』を受講して~私の勉強法・活用法~(第1回)
IPEC看護英語ワーキング・グループが監修した看護英語テキスト『看護英語コース』 「自己紹介と問診(現病歴聴取)」が、2019年12月に教育提携をしているILC国際語学センターから開講しています。
本テキストは、病棟において看護師が、基本的な看護業務で役立つ英語を習得できるように10のChapterで構成されています。オンラインコースでは、3つのテーマに分かれていて、興味のある看護場面からご受講いただけます。
今回、IPEC看護英語のブログに執筆中のカナダと日本で看護師として働いた経験のある久々宇悦子さんに『看護英語コース』を受講していただきました。そして、久々宇さん流の勉強法と活用法を皆さんにご紹介していただきます。
(さらに…)
2020年10月10日(土)に「フリーランス翻訳者を目指す人ためのセミナーMake your dreams come true~翻訳者に「なり」ましょう!強い意志で!~」を開催しました。
2020年10月10日(土)に「フリーランス翻訳者を目指す人ためのセミナーMake your dreams come true~翻訳者に「なり」ましょう!強い意志で!~」を開催しました。
ウェブ会議システム「Zoom」を使用したオンラインセミナー(ライブ配信)形式で実施し、当日は日本全国からたくさんの方々にご参加いただきました。
講演者である鈴木さんは、ILC大阪校の修了生で、翻訳者・校正者として活躍中です。
文系出身・翻訳未経験でどのようにしてフリーランスの翻訳者として活躍するようになったのか、その道のりについて紹介しました。
24年間高校英語教諭を務めた鈴木さんは、事情により退職後、翻訳者を目指しILC大阪に入学。
「マイナスからの出発」とのことでしたが、自己分析をして自分の強みと弱みを客観的に把握し、弱みを補強するためにセミナーに参加したり、参考書を読んだりと積極的に学習し、現在は医療機器翻訳を中心に幅広い分野の翻訳を受注するフリーランス翻訳者になりました。
鈴木さん自身が実践した学習方法やおすすめのサイトなどの紹介もあり、すでに翻訳学習を始めている方はもちろん、これから翻訳学習を始めようと考えている方にとっても、すぐに実践できる具体的なアドバイスをいただきました。
今回のセミナーでは、鈴木さんに聞きたい質問を参加者の方から事前に募集しました。
「専門分野の選び方」や、「翻訳学習の優先順位の決め方」など、翻訳学習者の方の多くが抱く疑問や悩みをいただきました。
事前に頂いた質問すべてについて、鈴木さんから実体験を踏まえた回答をして頂きました。
自分に足りないものを分析して、具体的な目標を立て、そして行動することで、みなさんも「翻訳者になる」夢を叶えることができると勇気をもらえるセミナーになりました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
実務翻訳プログラムは10月に各クラス開講を予定しております。
ILCで翻訳学習を始めてみませんか?
<参加者の感想>
・今まで受けた同様の内容のセミナーでは一番よかったです。質問もとりあげていただきありがとうございました。
・翻訳者になるための過程およびどんなことを勉強するべきかよく分かりました。
・翻訳者に必要な知識が分かりました。
・事前に質問させていただいていた部分をまさに解説いただいた。
・フリーランスで翻訳者として働いている方の体験談を聞く事ができ、今後の自分の在り方についても参考になりました。
・身近にフリーランスの方や翻訳者の方がいないため、貴重な場となりました。
・デビューから安定して仕事をもらえるまでのプロセスを細かに教えて頂いたことが、今後フリーランスを目指していく上での参考となりました。
