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通訳トレーニングで英語スピーキング力アップ!

通訳士は、異なる言語を話す人の間に入り、ある言語から別の言語に瞬時に言い換えてその内容を伝えるという、非常に高度な言語能力が必要な仕事です。なかでも、医療通訳士は、医師と患者さんの間に入り、医師が話す医療分野での専門用語を分かりやすく患者さんに伝え、患者さんの訴えを正確に聞き取り、医師に伝える必要があります。医療分野での専門知識だけでなく、専門用語の知識やコミュニケーション能力も必要になります。

今回は、ILC大阪の医療通訳実践クラスと看護英語コミュニケーション講座担当講師の小松先生に、医療通訳の訓練方法についてお伺いしました。小松先生は、看護師資格を有する現役の医療通訳士です。医療通訳士として、日本にいながら英語力を維持する方法や、通訳訓練の方法を用いて、ビジネスパーソンが英語スピーキング力をアップさせる方法についてもお伺いしました。

Q1.通訳訓練にはどのようなものがありますか。

通訳訓練には、クリックリスポンス、シャドーイング、リプロダクション、反訳練習等があります。それぞれの練習方法とその目的について表にまとめました。
医療通訳訓練 方法 目的
クイックリスポンス 単語及びフレーズを一つずつ聞き、それに対応する訳をすぐにテンポよく出していく訓練 使える語彙が増え、通訳時の瞬発力が見につきます。
シャドーイング 聞こえてくる音声をそのまま影のように真似をして繰り返す訓練 英語特有のイントネーション、アクセント、リズムが身につくと同時にリスニング力も上がります。
リプロダクション ある一定の長さの文章をメモを取らずに聞き、その文章をもう一度自分で再現する訓練 再現するためのリスニング力、表現力、語彙力、文法、構文力を総合的に身につけることが出来ます。
反訳練習 一度、通訳したものを反訳する訓練。例えば英日で訳した場合、その後で、同じ内容を日英で訳す訓練。 英日通訳で終わらせるのでなく、日英通訳をすることによって、インプットした表現を確認し、アウトプットにつなげることができます。

Q2.通訳訓練は英語スピーキング力向上にも役立ちますか。それはなぜですか。

スピーキング力向上には、まずインプットをたくさんすることです。インプットにはリスニングとリーディングがありますが、ここに自分で話す訓練を入れます。リスニングをする時にはシャドーイング、リーディングをする時には音読を取り入れるのです。

次に、語彙を増やすには、ただ単に単語帳で暗記するのではなく、クイックリスポンスを使った練習で、ちゃんと訳が言えるか声に出すようにします。これは日英、英日両方行います。英日の通訳訓練では、英語を聴いて日本語訳を出すので、自分の弱点がわかります。聞き取りができなかったのか、単語の意味が分からなかったのか、構文を理解できなかったのか、明らかになります。このように通訳訓練をすることで、ブロークンの英語ではなく、きちんとした正しい英語を効率よく、身につけることができます。

 Q3.日本にいる限り、日本語での会話が中心になり、英語力を維持することは大変ですが、日々どのようなトレーニングをしていますか。

通訳トレーニングの時間を必ず毎日の生活習慣に組み込んでいます。最低30分は必ずやると決め、スキマ時間をみつけて毎日1時間は続けています。毎朝、新聞の社説を使って、サイトトランスレーション、反訳練習、5分間音読をしています。その後のメニューは日によって異なりますが、リスニング教材を使って、英日、日英通訳練習、リプロダクションなど組み合わせたりしています。とにかく日本語でも英語でも声に出すことが大事だと思っています。外では、声を出せませんが、音声を聞きながら口パクでシャドーイングが出来ます。今は、マスクで口が見えないので、変な人と思われないでしょう。また、朝に勉強した社説の内容を、頭の中で英語で内容をまとめて出すサマライジングという訓練をしています。

Q4.Q3で回答頂いた内容は、通訳士だけでなく一般のビジネスパーソンにも有効ですか。

英語が話せないという方は、実は話す内容がない、考えがまとまっていないということがよくあります。例えば、あるニュースについて意見を聞かれた場合、日本語でもうまく言えない場合があります。日本語でもうまく言えないのに英語ではなおさらです。いきなり、英語で自分の意見を言おうというのではなく、まず、英語でそのニュースの内容・表現・単語をたくさんインプットする必要があります。ただ黙って聞く、読むのではなく、ここにシャドーイング、クイックリスポンスなどの通訳訓練を入れることです。アウトプット練習として、リプロダクション、日英の反訳練習、サマライジングをすることで、ビジネスシーンでそのトピックを英語で話す土台が効率よく出来るのです。
事務局より…
「英語を話せるようになりたい」という方は多くいらっしゃると思いますが、通訳トレーニングを取り入れてみるのもひとつの方法ですね。小松先生のプライベートレッスンでは、こちらの記事で紹介した通訳トレーニング方法以外もレッスンに取り入れています。さらにビジネスプライベートレッスン担当の英語ネイティブ講師のレッスンと組み合わせることで、正確で自然な英語を話せるようになることを目指します。まずはお気軽にレッスン内容についてご相談ください。

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医療通訳実践プライベートレッスン-受講生の声-掲載しました!

医療通訳実践プライベートレッスン(12時間受講)を受講した、医療通訳士S・Mさんの声を掲載しました。

現役の医療通訳士であるS・Mさんは、産科の患者さんの通訳が続いたことがきっかけで、産科に特化したレッスンを受けたいと思い、ILCの医療通訳実践プライベートレッスンを受講。看護師であり現役の医療通訳士でもある講師から、産科に必要な表現をひとおり学び、さらに日英訳出トレーニングをすることで、表現力が広がり学習の手応えを感じたようです。

ILCの医療通訳実践クラスは、グループレッスンとプライベートレッスンがあります。講師は、看護師であり現役の医療通訳士なので、通訳士としての立場と医療従事者としての立場、両方から教えることができ、医療現場に即した実践的なレッスンを提供しています。グループレッスンの開講は、次回10月を予定していますが、プライベートレッスンは随時お申込みを受け付けています。90分間しっかり学習をしたい方やご自身の業務に必要な分野(診療科)だけを選択して学習することができます。

医療通訳実践プライベートレッスンは、オンライン(Zoom)で受講できます。また、無料カウンセリングも随時承っておりますので、レッスン内容やカリキュラム等についての相談がある方は、ぜひお申込みください。

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12/21(土)ILC大阪の在校生・卒業生限定のクリスマスパーティを開催しました!

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12/21(土)にILC大阪の在校生・卒業生限定のクリスマスパーティを開催しました!ILC大阪では毎年、スタッフ・講師・在校生、そして修了生が交流する場として、クリスマスパーティを開催しています。講師や在校生だけでなく、修了生の方もご参加頂き、今年のクリスマスパーティも盛会のうちに終了しました。

トライアルに合格したばかりの修了生が、翻訳コース講師に感謝の言葉を述べ、講師が涙する場面も…フリーランス翻訳者を目指すのは大変なことですが、努力が実を結んだ時のその喜びは一入ですね。ILCスタッフとしても、入学前カウンセリングから入学後のカウンセリングを通じて、いろいろなお話を聞いてきたので、翻訳者としてのスタートラインに立つことができたと聞いた時はとてもうれしかったです。

フリーランス翻訳者として活躍している修了生の話に、在校生も興味深々な様子で熱心に話を聞いていました。クリスマスパーティというカジュアルな場なので、話も弾んだようです。

そして、最後は恒例のプレゼント交換。お互いのプレゼントを見せ合ったり、当たったプレゼントをさっそく使ってみたり…プレゼントはいくつになってもうれしいものですね。

年末の忙しい時期に、今年も多くの方に参加して頂きありがとうございました。来年の12月も開催予定ですので、卒業したばかりのILC修了生はもちろん、卒業してしばらくの方もお待ちしております!

本年もみなさまのおかげで、ILC大阪は無事に1年を終えることができました。

また来年もどうぞよろしくお願いいたします。

ILC Christmas Party 2019

医療従事者のための英語コミュニケーション~看護英語プライベートレッスン編~

看護英語を学ぶために新幹線で通学―看護師MZさんの場合

外国人患者の受入れから退院指導までの基本的な看護業務に必要な英語コミュニケーションを学ぶILCの「看護英語コミュニケーション」は、グループレッスンとプライベートレッスンで学べます。学習者の方々にレッスンについてお伺いしてみました。

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1回は、看護英語プライベートレッスン受講者のM・Zさんです。

M・Zさんは、看護専門学校を卒業し、現在病棟に20年間勤務しています。2011年にILC大阪校の医療英語クラス(グループレッスン)で1年間解剖・生理・疾患を日本語と英語で学び、2019年から基本的な看護業務で必要な英語コミュニケーション力強化のためにプライベートレッスンを受講中。

看護英語のプライベートレッスンを始めたきっかけはなんですか。

以前、ILC大阪の医療英語のグループレッスンを1年間受講していました。今回もグループレッスンでの受講を考え、体験レッスンをうけましたが、8年近く英会話から遠ざかっていて、文章で話すことができなくなっていて、知っている単語でなんとなく通じているという感覚が出来上がっている自分に気づきました。グループレッスンには多くの人と会話できるメリットがあるのですが、分からないことや不安なことがあると笑ってその場をしのぐこともあります。今回はプライベートレッスンのコース案内をみて、自分を追い込むなら1対1のほうが良いかなと思い申し込みました。

一般の日常英会話のレッスンとの違いを教えてください。

一般的な英会話レッスンとの違いは、医療現場で使える言い回しを教えてもらえることです。さらに医療現場を知っている看護師資格をもった日本人講師が担当されているのが一番大きな違いです。英語オンリーでレッスンが進む日常英会話だと、言いたかったことが言えているのかどうかと言う不安や疑問があってモヤモヤしながらレッスンが終わってしまうことがありますが、今は母国語で聞きたいことが講師に言えて、スッと頭で理解できるというのは、私にとってとても素敵な利点です。

学習継続のモチベーションはどのように維持されていますか。

毎回遠方から時間をかけて通学しています。モチベーション維持の鍵は、無理しないことだと思います。継続は力なりと言いますが、学んだことを忘れては、授業の日が近づくと思い出すこともあります。授業は真面目に受けてはいますが、もともと英語を習うことは趣味の一環なので、趣味の英語が仕事に使えるようになればというくらいの気持ちで受けています。新幹線にのって大阪に通うことも、逆に楽しくてモチベーションになっています。

今後の抱負を教えてください。

今で2か月受講をしていますが、覚えたことを話す、使うことが大事だと痛感しています。今後も病棟勤務を続ける上で、外国人患者さんとうまくコミュニケーションが取れるように英語学習を続けたいと思います。

M・Zさん、ご協力ありがとうございました!

ILC国際語学センターは、語学力や専門知識を活かしてプロの翻訳者を目指す方やキャリアアップ、キャリアチェンジをしたい方を応援しています!

2019年10月開講クラスの受講生をただいま募集中!まずは無料体験レッスンにご参加ください。

 

9/7(土)看護英語コミュニケーション講座 無料体験レッスン

9/28(土)医療通訳実践クラス 無料体験レッスン

トライアル合格への勉強方法 ―安全性情報の仕事とフリーランス翻訳者を両立

安全性情報の仕事とフリーランス翻訳者を両立―K・Mさんの場合

プロの翻訳者になるために避けて通れないのがトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。ILCの実務翻訳コース修了後、トライアルに挑戦して合格した修了生に、学習方法などを聞きました!
 

写真第6回は、メディカル翻訳クラス修了生のK・Mさんです。

K・Mさんは大学卒業後、出版会社に勤務。その後、病院のソーシャルワーカとして勤務し、現在は薬の安全性情報に関する翻訳の仕事をしながら、フリーランスの仕事をしています。ILC国際語学センターの基礎クラス(実務翻訳Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)受講後、メディカル翻訳(初級・上級)を受講。

翻訳会社のトライアル受験に備えてどのような勉強をしましたか?

授業でやった課題を再度やり直しました。

 
ILC) 課題をやり直したという人は多いですね。ひと通りクラスが修了した後に再度課題を見直すと、最初に課題に取り組んだときより知識が増えているので、違った視点で見ることができ気づきも多いのでしょうね。

翻訳クラスで学んだことや課題の添削などは、トライアル受験の際、どのように活かされましたか?

添削された課題を見直すことで、自分が間違えた所、間違いやすい所に注意することができました。

 
ILC) 自分が間違えた点をリストアップして、課題提出前、そのリストをひとつひとつチェックしている人もいます。間違えないことも大切ですが、自分の弱点を客観的に把握して、しっかり対策を立てられるかどうかがカギですね。

課題や授業の配布資料は役に立ちましたか?

トライアルの時には何度も見て確認しましたし、今でも手元において参考にしております。

 
ILC) 配布資料を整理して、欲しい時に探し出せるようにしておくことも重要です。整理の仕方は人それぞれですが、クラスの人と情報交換して自分なりの資料整理の方法を見つけ出せると良いですね。

トライアル受験の際、どのようなことに気を付けましたか?

誤字、脱字はもちろんのこと、会社の指示事項を何度も確認しました。また、最後に原文と照らし合わせるのではなく、翻訳文だけを見て意味が通じるか、分かりにくいところはないかを確認しました。和訳は、先生に教えてもらったように声に出して読み、読んでいてつまるところはないかを確認しました。

トライアル受験を経験して、難しいと感じた点や大変だと思った点があれば教えてください。

合格するのは簡単なことではないとは分かってはいても、自分なりに手ごたえのあった会社から不合格通知をもらうと心が折れそうになることもありました。フリーランスの仕事をする上で、メンタルコントロールや気持ちの切り替えが大切だと感じました。

これから翻訳の学習を始める方にメッセージをお願いします。

ILCへの通学目的やライフステージは人それぞれ違うと思います。私は、ILCLへの通学中に転職しましたが、体験レッスンやセミナー、カウンセリングが大変役に立ちました。

K・Mさん、ご協力ありがとうございました!

ILC国際語学センターは、語学力や専門知識を活かしてプロの翻訳者を目指す方やキャリアアップ、キャリアチェンジをしたい方を応援しています!

9/7(土)実務翻訳コース無料体験レッスンスタート!

実務翻訳コース『卒業生の活躍』

なぜ翻訳者にとって、パソコンスキルが重要なのか?

今回は本校の「翻訳者に必要なPCスキルセミナー」講師である糸目 慈樹(いとめ しげき)氏に、なぜ翻訳者にとってパソコンスキルが重要なのか?についてお伺いしました。

翻訳者に必要なPCスキルセミナー


なぜ翻訳者にとって、パソコンスキルが重要なのか?
 

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これから翻訳の仕事に就こうとする方にとって、「翻訳にパソコン力?」と違和感を覚える方が少なからずいると思います。因みにここでいう「パソコン力」とは、パソコンの操作だけではなく、いわゆるIT(情報技術)全般のスキルや知識の総称です。

翻訳といえば、語学のスキルを使った仕事という印象が強く、実際にこの解釈は間違っていません。原文を読み取る「読解力」、読み取った内容を別の言語に変換する「語学力」、用語や翻訳する文書の内容について調べる「調査力」は、翻訳者にとって欠かせない素養です。

一方、パソコン力はどうでしょう。「パソコンは苦手なんですよね」、「パソコンは最低限のことしか知りません」というプロの翻訳者は珍しくありません。

しかし、考えてみればこの事実はすこし奇妙です。

今日の翻訳業界では、翻訳文をパソコン上で入力し、ワードファイルやテキストファイル等、何らかのデータ形式で納品することが一般的です。また、Trados 等に代表される翻訳支援ツール(Computer Assisted Translation tool: CAT tool)を使って翻訳の受任・納品が行われることも珍しくありません。

つまり、翻訳の分野に関わらず、翻訳者にとってパソコンは必須の商売道具と言っても過言ではありません。この必須の商売道具について、理解を深めて使いこなす力をつけることは決して無駄なことではなく、寧ろ推奨されるべきことだと考えています。

では、実際にパソコン力を向上すれば、翻訳者にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。例えば、以下のようなものが考えられます。


(1)パソコンをより使いやすくカスタマイズできると作業効率化、時短が可能

翻訳者が仕事を受けて、翻訳し、成果物を依頼元に納品するまでの間に多くの「面倒な作業」が発生します。この面倒な作業とは、例えば繰り返しの多い作業や手数の多い作業です。この「面倒な作業」を楽にするために、様々なソフトウェアが有料/無料で提供されています。しかし、ソフトウェアは多くのユーザー向けに作られている場合が多く、痒いところに手が届かない場合もあります。

こういう痒いところに手が届くのが「マクロ」と呼ばれるものです。翻訳者の間で一般的にマクロと呼ばれるものには、ワードマクロ、エクセルマクロ、秀丸マクロ等があります。マクロと言えば、プログラミングのようなもので、自分には無理と考える人もいると思います。マクロを自作できれば理想的ですが、マクロが得意な人にマクロを作ってもらったり、ネットで公開されているものを利用したりすれば、自作の必要はありません。しかし、他人が作ったマクロを利用するにも、多少の知識がなければなりません。

様々なソフトウェアやマクロを日々の翻訳作業で活用できるようになるためには、パソコン力が必要になります。

(2)パソコン力があると、自己問題解決能力がアップする

パソコンでの作業時に、原因不明の不具合に悩まされることは結構あります。ネット検索で解決方法を調べても、専門用語だらけで何を言っているのかわからないし、どこから手を付ければいいのかさえもわからないということも多々あります。周りに、パソコンをよく知っている方がいればいいのですが、そういう人がいつもいるとは限りません。

パソコン力があれば、ある程度の問題は自分で調べて対処できるようになります。私はよく「鼻がきく」と言う表現を使いますが、パソコン力があれば問題解決の方法を見つけやすくなります。


(3)CAT TooL 案件を受注できる

上でも述べましたが、近年Trados, memoQ, Memsource等のCAT toolを用いて仕事を受任/納品するケースが、翻訳の種類を問わず増えてきています。これまで、ワードやテキストファイルのみで仕事をしていた人にとって、CAT toolは馴染みにくく、戸惑うこともあるかと思います。しかし、ここでもパソコン力があれば「鼻がきく」ので、比較的短時間で慣れることができます。

今後CAT toolを使った仕事は益々主流になっていくことが予想されます。今は、CAT toolを使う仕事は断るという手もありますが、CAT toolの仕事も問題なくこなせるようになっていた方が、長い目で見れば得策だと思います。


(4)業界の変化に合わせた、柔軟な対応ができる

近年翻訳業界で起こった画期的な変化といえば、ニューラル機械翻訳エンジンの登場でしょう。この機械翻訳で行った翻訳結果を人が見て校閲(Post-Edit)して納品する、"Postediting Machine Translation" (PEMT)というビジネスモデルも既に広まりつつあります。機械翻訳やPEMTに関しては、まだまだ賛否両論ありますが、どちらもこの先確実に発展し、浸透していくことでしょう。

PEMTにおいて人の役割は、従来のように、訳文を一から入力するのではなく、端的に言えば翻訳チェックを行うことです。この翻訳チェック作業にも、マクロや、正規表現/ワイルドカード等を活用すれば、機械翻訳独特のエラーを検出したり、正しい表現に置換したりする事ができます。人は、文書全体の流れや誤訳検出など、人にしか行えない翻訳チェックに集中できます。パソコン力があれば、通常の翻訳案件でも、機械翻訳を組み合わせることによって生産性を高めることができます。

以上、パソコン力が向上することによって翻訳者にどのようなメリットがあるのかについて、思いつくまま書き綴ってみました。「翻訳」という仕事において、パソコンや情報技術の重要性は増々高まっていくことでしょう。

プログラマやSEほどの知識やスキルは必要ありませんが、パソコンやツールに振り回されない程度のパソコン力を身につけることは、これからの翻訳者にとって必須の課題だと考えています。

本校では、上記に必要なスキルを学べるセミナーを実施しています。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

翻訳者に必要なPCスキルセミナー

トライアル合格への勉強方法 ―「英語が好き」を活かしてメディカル翻訳者を目指す

「英語が好き」を活かしてメディカル翻訳者を目指す―R・Kさんの場合

プロの翻訳者になるために避けて通れないのがトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。ILCの実務翻訳コース修了後、トライアルに挑戦して合格した修了生に、学習方法などを聞きました!
 

写真第5回は、メディカル翻訳クラス修了生のR・Kさんです。

R・Kさんは、学生時代から英語が好き。文系の(語学系ではありません)学科(大学・大学院)を修了後、保険会社で事務職に従事し、その後転職。英文事務に携わるようになり、英語の面白さに改めて気付きました。かねてより興味があった医薬分野で翻訳に携わりたいと考えるようになり、ILC国際語学センターのメディカル翻訳講座(初級・上級)を受講。

翻訳会社のトライアル受験に備えてどのような勉強をしましたか?

受講当時より、翻訳に際してのリサーチ(調査)の方法をしっかりと身に付けることを心がけていました。日々の通勤時間中に講義で紹介されたサイトをチェックしたり、配布された参考資料を持ち歩いて読んだり等していました。また、配布していただいた資料全てに2~3回は目を通し、記憶の片隅に必ず「あのような事をいつ頃に習ったな」という断片を残し、必要な時にいつでも資料を手に取って確認できるようにしていました。

翻訳クラスで学んだことや課題の添削などは、トライアル受験の際、どのように活かされましたか?

課題の添削やフィードバックをしっかりいただけた事で、段々とコツを掴み、翻訳に際して必要なことが身についていったと感じました。また、講義中に先生方がお話されたことも必死でメモを取っていましたが、それもトライアルの際に役立ちました。

課題や授業の配布資料は役に立ちましたか?

課題や配布資料は講義の回ごとにテーマが決まっていたので、トライアルに取り組む際に参照しやすかったです。また、日本語、英語それぞれの表記に関してのルールを資料で配布いただいたり教えていただいたりしましたが、それはトライアルの際に何回も見直すことができ、大変役に立ちました。

トライアル受験の際、どのようなことに気を付けましたか?

誤字脱字、訳抜けなどの惜しいミスは極力しないようにしました。また、訳文を1日寝かせて次の日にもう一度目を通し、修正を加える、ということを何回も繰り返しました。

トライアル受験を経験して、難しいと感じた点や大変だと思った点があれば教えてください。

当初はトライアルを仕上げるのに一体どれくらいの時間がかかるのかということについて全く予想が尽きませんでしたので、受験する翻訳会社の数をどのくらいにするかの判断に迷いました。スケジュールを管理して、期日までに全てを仕上げるのは少し大変でした。

これから翻訳の学習を始める方にメッセージをお願いします。

メディカル分野のバックグラウンドがない私でしたが、基礎知識から専門知識まで幅広く教えていただき、翻訳だけでなく医薬の知識も沢山身に付けることができ、とても楽しい実り多い1年となりました。トライアル受験は不安なこともありますが、カウンセリングで学習方法など色々と相談に乗っていただけるので大変心強かったです。

R・Kさん、ご協力ありがとうございました!

ILC国際語学センターは、語学力や専門知識を活かしてプロの翻訳者を目指す方やキャリアアップ、キャリアチェンジをしたい方を応援しています!

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受講生・卒業生限定の 英語が活かせるお仕事

トライアル合格への勉強方法 ―専業主婦から特許翻訳者を目指す

専業主婦から特許翻訳者を目指す―K・Nさんの場合

プロの翻訳者になるために避けて通れないのがトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。ILCの実務翻訳コース修了後、トライアルに挑戦して合格した修了生に、学習方法などを聞きました!
 

写真第4回は、特許翻訳クラス修了生のK・Nさんです。

K・Nさんは、大学で、社会科学系の学科(文系)を修了。卒業後、プログラマーやマーケティング分析、大学の事務職など幅広い職務を経験。ILCに入る前の数年は専業主婦でした。

翻訳会社のトライアル受験に備えてどのような勉強をしましたか?

特許基礎クラス・応用クラスの資料や課題を一通り見直しました。特許のIT関係分野でトライアルを受けようと思っていたので、コンピュータ関連の新しい技術についての記事をネットで調べたりしていました。

翻訳クラスで学んだことや課題の添削などは、トライアル受験の際、どのように活かされましたか?

先生方は、受講生がトライアルを受ける、仕事として翻訳をするということを念頭に授業や添削をしてくださっているので、調査の仕方、原文のとらえ方、見直しの際の注意点など、すべて役立ちました。特に私は、特許や技術分野のことについてほとんど何も知識がなかったので、授業で教えてもらったことが全部トライアルにつながっていると思います。

課題や授業の配布資料は役に立ちましたか?

翻訳課題では、模範解答だけを渡されるのではなく、配布資料には、正しい訳と誤った訳の間のグレーゾーンのなかで自分の訳と比べられるような過去の訳例や、どうやってそのような訳語にたどり着くのかが示さていて、授業での解説も含め、訳文を考える際のよりどころになりました。特許分野の定型訳や規則がまとめられた資料はそのまま使えました。

トライアル受験の際、どのようなことに気を付けましたか?

訳ゆれがないか、構文のとり間違いがないかに注意して訳しました。あとは、ケアレスミスがないように注意して、何度も見直しをしました。

トライアル受験を経験して、難しいと感じた点や大変だと思った点があれば教えてください。

授業では習っていても、すべて身についているわけではないので、資料を見返したり、調べたりするのにかなり時間がかかりました。受講期間中やトライアル前に、自分なりに整理しておけば、もっと翻訳作業に時間をかけられると思いました。

これから翻訳の学習を始める方にメッセージをお願いします。

通学クラスでは、「翻訳者になりたい」という同様の目的をもった受講生からたくさん刺激を受けながら勉強を続けられますし、スタッフの方々や生方からも直接アドバイスや温かい励ましをもらいながら学習することができるので、通い始めてからトライアルまであっという間に過ぎたという感じです。どのような分野のトライアルを受けるのか(仕事にしたいのか)ということも、受講している間に絞っていけると思うので、個人的には、迷っているより、もっと早く受講を始めておけばよかったと思いました。

K・Nさん、ご協力ありがとうございました!

第5回は、7/8(月)にお届けします。

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トライアル合格への勉強方法―得意な英語を活かしてプロのメディカル翻訳者を目指す

得意な英語を活かしてプロのメディカル翻訳者を目指す―E・Fさんの場合

プロの翻訳者になるために避けて通れないのがトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。ILCの実務翻訳コース修了後、トライアルに挑戦して合格した修了生に、学習方法などを聞きました!
 

写真第3回は、メディカル翻訳クラス修了生のE・Fさんです。

米国の大学を卒業後、外資系証券会社にてヘルスケア・医療機器セクター担当アナリスト、人材コンサルティング会社にてコンサルタントとして、キャリアを通じて調査業務に従事した方です。

 翻訳会社のトライアル受験に備えてどのような勉強をしましたか?

受講した全クラスの全課題を始めから訳し直しました。自分の訳文を先生の訳例やクラスメートの訳文と比較しながら自らの翻訳の癖や間違えやすいポイントを抽出し、トライアル課題の翻訳時に参照しやすいようにまとめました。また、「翻訳の泉」や「トライアル現場主義!」を精読しました。

翻訳クラスで学んだことや課題の添削などは、トライアル受験の際、どのように活かされましたか?

知識のインプットと並行して課題を通じた反復練習を行ったことにより、机上の知識を自分の翻訳に少しずつ生かせるようになってきたと感じています。トライアル受験前に課題を始めから訳しなおした際に、訳し直した文と受講中のものとを比較して大きな改善が見られたのはトライアルに向けて大きな自信となりました。また、ILCのトライアル直前の対策セミナーやガイダンスを通じ、トライアルがどのようなものであるかを理解し、適切に準備することができました。

課題や授業の配布資料は役に立ちましたか?

課題を訳すだけなら1人でもできますが、その後のクラスで講師陣に直接質問できたり、自分の訳文とクラスメートの訳文と比較して翻訳のパターンがいくつもあることを知ることができたので通学を選択したことに大きな意義を感じることができました。どのクラスの配布資料もとても参考になりましたが、特にメディカル翻訳上級コースのテキストには執筆された講師の方のノウハウが詰まっているので、今後仕事をしていく際にも引き続き参考にさせていただくと思います。

トライアル受験の際、どのようなことに気を付けましたか?

訳文に訳抜けや誤字脱字が無いよう、時間をおいて何度も見直しました。また、トライアルでは訳文以外に実務スキルも見られていると教えていただいたので、事務手続きに不備が無いように細心の注意を払いました。

トライアル受験を経験して、難しいと感じた点や大変だと思った点があれば教えてください。

どんなに間違いが無いように細心の注意を払っても、残念な結果につながることはあります。私も何社も受験して、今回初めて1社合格できました。諦めない心を持ち続けること、1人で学習し続けることは難しいですが、在宅翻訳者になるためには避けては通れない道だと思っています。

これから翻訳の学習を始める方にメッセージをお願いします。

私は、在宅で仕事をしたい、英語を使った仕事をしたい、と思い、ILCへの通学を決めました。通学するにつれ、「(文法や原文の表現など)決められたルールのなかで」「異言語を操る相手に文書で何かを伝える」という翻訳の仕事の奥深さに引き込まれていきました。「やりたい」という意欲と「好き」という原動力を持って努力をし続けることができれば、道は開けると思います。

E・Fさん、ご協力ありがとうございました!

第4回は、7/1(月)にお届けします。

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トライアル合格への勉強方法―社内翻訳者(技術分野)からプロのメディカル翻訳者を目指す

社内翻訳者(技術分野)からプロのメディカル翻訳者を目指す―A・Tさんの場合

プロの翻訳者になるために避けて通れないのがトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。ILCの実務翻訳コース修了後、トライアルに挑戦して合格した修了生に、学習方法などを聞きました!
 

写真第2回は、メディカル翻訳クラス修了生のA・Tさんです。

A・Tさんは、アメリカの大学を卒業後、日本に帰国。約10年間、複数の企業で技術 翻訳に携わり、3年程前に医療翻訳に興味を持ったことがきっかけで、2017年-2018年にILCでメディカル翻訳を受講。2018年4月からCROで副作用情報、症例報告文献などの英訳を担当しています。

 翻訳会社のトライアル受験に備えてどのような勉強をしましたか?

NEJM(※1)やBMJ(※2)などの医学論文をできるだけ沢山読みました。

(※1)The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

(※2)British Medical Journal

翻訳クラスで学んだことや課題の添削などは、トライアル受験の際、どのように活かされましたか?

Scholar、ライフサイエンス辞書などの活用法などILCで教わるまで知りませんでした。今ではScholarなどでの適切な言葉選びは仕事でもトライアルでも欠かせません。

課題や授業の配布資料は役に立ちましたか?

はい。特にメディカル初級で紹介されるAMAなどのスタイルの資料やメディカル上級のメインテキストは非常に役に立ちました。

トライアル受験の際、どのようなことに気を付けましたか?

翻訳後、提出まで原文と見比べながら最低3回は見直しました。その後自分の訳文だけ読み返して英語的に自然かなどを確認しました。

トライアル受験を経験して、難しいと感じた点や大変だと思った点があれば教えてください。

今回複数の会社のトライアルを受けましたが、不合格の分はトリッキーなところにまんまと引っかかってしまったと思いました。例えば、原文が二通りに読める文で間違った方に翻訳してしまったり、過去形、現在形がまじったようなのは原文通りに訳せばいいのかどうか戸惑ったり。。まだまだいろんな種類の文書に慣れないといけないと思いました。

これから翻訳の学習を始める方にメッセージをお願いします。

新しい分野だといろいろ戸惑いがありますが、あきらめずにチャレンジし続けてください。翻訳会社も一社だけではないので一社が不合格でもあまり落ち込まずにトライアルをどんどん受けてください。日ごろの努力が報われる日が必ず訪れます!Don't give up!

A・Tさん、ご協力ありがとうございました!

第3回は、6/24(月)にお届けします。

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