去る2月25日(土)、昨年大人気であった「バイオ実験ツアー第2弾」が実施されました。
今回も、滋慶学園グループの大阪ハイテクノロジー専門学校のご協力の下、ILCの在校生・卒業生をはじめ、翻訳会社の方や講師など総勢20名の方が参加されました。


バイオ実験ツアー今回の実験は、ウィルスのDNAを酵素を使って小さな断片にし、その大きさをゲル電気泳動法という方法で決定するというものでした。この手法は、遺伝子組み換えなどの分野で使われています。遺伝子組み換えは、あるDNAから必要な部分を切り取り、他のDNAにつなぎあわせる手法です。科学者たちが目的とする遺伝子が取り出せたかどうかを確認する方法のひとつが遺伝子の大きさです。



バイオ実験ツアー バイオ実験ツアー


実験を始める前に、大阪ハイテクノロジー専門学校のバイオサイエンス学科の安達先生から、実験に関する簡単な講義が行われました。学生時代に習った、アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン)C)等、DNAの塩基配列についてのおさらいから、非常に細かい実験の内容まで、文字で見ると難しそうに見える内容を、安達先生が身近なものを例にあげて解説され、参加者たちもすぐにバイオの世界に引き込まれていきました。


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実験では、学生時代に理科の授業で目にした、ピペットやビーカー、シリンダーなどなじみのある器具から、遠心分離機やゲルメーカーなど初めて目にするものなど様々な器具を使います。


バイオ実験ツアーILCのメディカル翻訳の授業の中で紹介された実験装置や、実際に翻訳の仕事の中で登場した実験器具などの使い方を目の当たりにして、参加者からは「あ~!これか~」や、「こういう風に使うんだ~」と言う感嘆の声が上がりました。


バイオ実験ツアー実験内容だけでなく、器具や装置、使用する薬品などを実際に見られることもこの「バイオ実験ツアー」の大きな特徴です。

今回の実験で登場したゲル電気泳動法という手法は、遺伝子の実験では必ずといっていいほど登場するとても基本的な方法です。今後この分野の案件を翻訳するときには、きっと頭の中で具体的にイメージしながら訳文を作成することができるでしょう。


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参加者の皆様からは早速、また次も参加したいとの声を頂きました。また最新のバイオテクノロジーを身近に感じていただける「バイオ実験ツアー」を企画していきたいと思います。お楽しみに!