9/19(土)は本校の受講生と卒業生を対象にした、翻訳会社のトライアル(採用試験)対策セミナーを開催しました。

講師の菅原先生は、ご自身がフリーランスとしてご活躍されているのみならず、色々な会社のトライアル問題作成に関わっておられる、正真正銘のスペシャリストです。

セミナーではまず、具体的なトライアル対策に先立って、翻訳者の適性や、仕事上の心得などについてご説明をいただきました。
翻訳を志す方は、文を訳す際に1つだけでなく同時に2つ、3つと訳文を作れる方、わからない単語が出てきたら粘り強く追いかけられる方、そして何より自己管理がしっかりできる方が向いていらっしゃるそうです。

実際に簡単な文を2つほど翻訳し、どうすれば(どう考えれば)自然な表現にすることができるかをご解説いただきました。その言葉が使われた場面を念頭において、どのような書き方をすればよいのか、強調するべき言葉は何か、それらをどうアレンジすれば書き手の意図を正確に伝えられるのかを、端的にわかりやすくご指導いただきました。

その後、翻訳会社はトライアルで何を見るのか、受験の際に注意することは何かを、金融関係の例文を使ってご解説いただきました。
業界に関わらず、外国の記事では日本人に馴染みのない比喩表現が多いので、訳す際には納得するまで追いかけることが肝要だ、と教わりました。
受講生の皆様も、翻訳された文が変化していく過程に大いに驚き、あるいは大きく頷いてお話を聞いておられ、多くのことを学んでいらっしゃる様子でした。