IELTSは、留学・移住・就職などで広く利用される英語4技能試験です。大学・大学院進学を目指す人はAcademic、移住や就労などを目的とする人はGeneral Trainingを選ぶのが基本です。
全12回のコラム記事で各セクションの構成や気を付けるポイントを解説します。
この記事では、初心者が最初に知るべき「試験の概要」「AcademicとGeneralの違い」「IELTSとTOEFLの比較」を解説します。
IELTSとは?
IELTS(International English Language Testing System)は、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどへの留学・移住申請に広く利用されている英語検定試験です。またアメリカでも TOEFL®に代わる試験として、入学審査の際に採用する教育機関が3,400を超えるなど、世界中で受験者が増え続けています。
IELTSには、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニングモジュールの二種類があります。いずれも、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのテストで構成されています。ただし、リーディングとライティングに関しては、アカデミックとジェネラルで試験問題が異なります。
IELTS アカデミックとジェネラルの違い
IELTSにはAcademic(アカデミック)とGeneral Training(ジェネラル・トレーニング)の2種類があります。
大学および大学院への留学を希望する人は アカデミックを受験します。一方、英連邦諸国への移住を希望する人や、高校(Secondary School)、職業訓練コース(Vocational Training Courses)で学びたい人は、ジェネラル・トレーニングを受験します。
このコラムでは、圧倒的に受験者が多い アカデミックに限定して解説していきます。
IELTSとTOEFL®iBTとの比較
IELTS と TOEFL® のいずれも、留学を希望する人が、入学後の学生生活を送るに足る英語運用能力を十分に持っているかを測るテストです。
TOEFL® は、この学生生活を送るに足る英語運用能力をより正確に診断するテストを目指し、TOEFL® iBT に移行されました。
結果として、このTOEFL®iBT の試験内容は IELTS に近づいた形になっており(IELTS の内容は次回以降のコラムで解説します)、日本人にとってタフな試験になったと言えるでしょう。このことは日本の英語教育に一石を投じているとも言えます。
つまり、IELTS や TOEFL®iBT が測る英語運用能力を習得させる教育が、日本に存在するか否かが問われているのです。これは、中学や高校でのいわゆる「学校英語」のみならず、大学での教育、さらに言えば英語教育機関すべてに対して当てはまるのではないのでしょうか。
IELTS、TOEFL® のいずれの試験も、Reading 部門のパッセージが長いものであることが分かります。英語圏の学部や大学院では、授業の予習のために、大量の読むべき論文、資料などが学生に対して課されます。したがって、受験者が高い「読む力」を持っているか否かを判定するため、IELTS も TOEFL® も長いパッセージを用意しています。


