修了生

先生の添削やアドバイスからは、きちんとした日本語をしっかり書くことの重要性を強く感じました。表記スタイルや読むべき文書、資料検索の方法など、様々なことを教えていただき、実際の業務でもたいへん役立っています。

メディカル翻訳初級・上級コース修了生 上野さん

外国語学部英語学科を専攻。商社の輸入業務経験を得て、現在は外資系医薬品開発受託企業に勤務。ILCではメディカル翻訳初級・上級コースを受講。

メディカル翻訳を学習しようと思われたきっかけ、またILCを選んだ理由をお聞かせください。

現在の仕事では、外資系医薬品開発受託企業に勤務しています。医療通訳もしていたため、医療関連の翻訳に興味を持ちましたが、実際メディカル翻訳の勉強を始めると、医学知識の乏しさに愕然とし、学校へ通うことを決心しました。

3校見学に行きましたが、メディカル翻訳DAYなるイベントまで開催していたのはILCだけでした。また実際にコースを担当なさっている先生の体験レッスンを受けることができました。先生の添削や翻訳例、口頭でのご説明がすんなり理解でき納得させられるものだったことが受講を決めたきっかけです。

実際の授業はいかがでしたか。

授業に先立ち翻訳課題を提出しますが、毎回課題と訳例をプリントアウトして授業に出かけました。自分で訳出した時に疑問も持たずに流してしまった部分が実際は課題文の重要な部分で、深い考察や背景知識が必要であることを教えていただき、毎回大きな発見がありました。
先生の添削やアドバイスからは、きちんとした日本語をしっかり書くことの重要性を強く感じました。表記スタイルや読むべき文書、資料検索の方法など、様々なことを教えていただき、実際の業務でもたいへん役立っています。

また、ILCでは、授業が素晴らしいことはもちろん、違う分野の翻訳コースや短期コースも開催しています。医薬関連のイベントや翻訳会社の方からお話をうかがう機会もあり、今後のキャリアを考えるうえで参考になりました。

翻訳学校に通うメリットは何だと思いますか?

学校に通うメリットは、毎回強制的に課題を訳出し、授業で勉強する機会が得られることです。仕事を始めた後でも、一度修了したコースでも再受講したいくらいです。その後知り合った翻訳者の方々は、仕事の性格上、または家庭の事情で、ネット上ではつながっていますが、実際に会うことはほとんどありません。教室という場に出かける機会は貴重だと思います。

現時点で翻訳にするか通訳にするか迷っている人でも、翻訳学校に通い、翻訳を勉強する価値は大いにあります。医薬の翻訳と医療通訳はまったく異なるスキルですが、両方やっていると、互いにプラスになっていると感じます。

これから翻訳の学習を始めようと思っている方へメッセージをお聞かせください。

在宅翻訳者は翻訳を志す人の目標だとは思いますが、選択肢はそれだけではありません。翻訳に関連する仕事も、働き方も様々です。自ら可能性を狭めることなく、また、少々の回り道も無駄にはならないことも知っていただきたいと思います。