メディカル・トランスレーション・サービス

 代表取締役社長 中野 尚徳 氏

会社概要

メディカル・トランスレーション・サービスは、医薬品と医療機器の翻訳に特化した会社です。1999年4月に5名からスタートして今年で18年目となります。現在は23名の社員と3名のパートで会社を支えています。設立当初から高品質な訳文を提供することにこだわり続け、「顧客」「社員」「登録翻訳者」すべての人を大切にする会社です。今回は、代表取締役社長の中野さんにお話を聞きました。

メディカル・トランスレーション・サービス 様 HP:http://www.m-t-s.jp/

Interview

会社のビジョンは何ですか。

売上規模よりもお客様に第一に選択して頂けるような業界でのオンリーワン会社を目指しております。高品質な訳文を提供することはもちろん、例えばPMDAへの回答事項のような急ぎの案件にもお応えすることで、「次回もMTSさんでお願いしたい」と言われるように、日々社員全員で取り組んでおります。実際、100%リピート指名頂いているクライアントも何社かあります。高品質な商品を提供するために社内の作業フローやチェック体制の強化に取り組み続けた結果、2016年5月に翻訳会社では10社目となるISO17100(※1)を取得しました。ISO17100取得に向けて準備したというよりは、もともと社内で活用していた作業フローやチェック体制をISO取得に活用しました。クライアント企業に対して高品質の商品を提供するために培ってきた社内資産がISO取得に結びついたのだと思います。

注目する分野または伸びる分野を教えて下さい。

メディカルの翻訳業界では医薬品臨床分野の翻訳需要が高いため、多くの人が学習していると思います。そのため、競争が激しい分野であるともいえますが、この分野で勝ち残ることができる実力があれば十分に翻訳者として活躍できるでしょう。SOP(標準業務手順書)やCMC(※2)の得意な翻訳者の方は手薄なのでぜひ得意分野としてほしいです。また、医療機器分野の翻訳者の人数は少ないのでまだまだ伸びる分野です。弊社では医療機器の非臨床分野を多く取り扱っておりますので、技術分野の得意な翻訳者の方が活躍しています。医療機器の非臨床分野は医療機器の安全性と有効性を評価します。耐久性試験や安定性試験などに関連した文章を扱うため理系の方に有利ですが、文系出身の方でも活躍している方はいらっしゃいます。大切なのは文系出身か理系出身かということではなく本人の学習意欲ではないかと思います。

会社のアピールポイントは何ですか。

メディカル分野に特化しているため、製薬会社、医療機器会社からの依頼内容については経験が豊富です。特に、メディカル翻訳業界で不足していた医療機器分野の翻訳には創業当時から取り組んでいるため、十分な実績があります。社内教育を充実させるために、新入職者教育用のマニュアルや社内研修を導入して人材育成に取り組んでおります。
また、ご登録頂いた翻訳者の方には必ず1回はお仕事をお願いしたいと思っています。そして、お仕事をお願いした時には、初回から3回目までは納品頂いた訳文に添削と評価コメントをつけてフィードバックしています。せっかく登録してもらったからには成長してもらいたいと思います。

ILC受講生へメッセージをお願いします。

翻訳会社は多くの翻訳者を登録しています。弊社でも500人ほどの翻訳者の方にご登録頂いております。その中から選ばれるために必要なことは、翻訳の質だけではなく、仕事に対する積極性、メールのレスポンス、書式ルールの順守なども重要な要素になります。そして、ソースクライアントの要望をしっかり理解して翻訳ができる人や仕様に対して柔軟な対応ができる人はぜひ一緒にお仕事をしたいと思います。即戦力となるために、翻訳学校で学習しているときから、自分の得意分野を見つけて自信のある領域を極めることをお勧めします。まだまだ翻訳者の少ない医療機器分野にぜひ挑戦して下さい。

(※1)ISO17100:翻訳サービス提供者認証について
ISO17100は、翻訳サービスの品質及び引渡しに直接影響を及ぼす翻訳プロセスのあらゆる側面に対する要求事項を規定した国際規格(2015年5月に発効)。
引用元:一般財団法人 日本規格協会 審査登録事業部

(※2)CMC
※CMC:Chemistry, Manufacturing and Controlの略。申請書類における原薬・製剤の、Chemistry(化学)・ Manufacturing(製造)・Control(品質管理)の情報のこと。