ILCを卒業して、翻訳者として活躍している先輩方をお招きし、今までの学習方法や、お仕事の様子などをお話頂くセミナー「経験者に聞く会」。卒業生と在校生は無料にて参加できることもあり、毎回大変好評を得ています。今回も満席にて直ぐに予約は締め切り。聴講される皆さんも真剣そのものでした。

今回お話をして頂いたのは、メディカル翻訳コースを修了された堤和枝さんと、特許翻訳コースを修了された中井馨さんです。お二人とも大変熱心に学習をされ、現在夢であった翻訳のお仕事に携わっておられます。

中井さんは、物理の専門家として、大学卒業後企業にて技術者として活躍した後、定年を迎えるにあたり、カナダに半年間留学。翻訳・通訳コースに通いながら、英語のブラッシュアップをしました。帰国後勤めておられた勤務先の子会社にて特許調査・技術文書翻訳の実務およびコーディネータを担当していたとのことですが、更なるスキルアップのためにILC大阪校に入学。実務翻訳基礎コースからしっかり学習を始め、特許翻訳コースを修了しました。その後ILC主催のトライアル集団受験に参加し、合格した翻訳会社より仕事を定期的に受注しています。技術者であった中井さんは、さらなる新技術に関する知識を深めるため、学会や展示会にマメに出かけ、サイエンス系のドキュメントを放映する海外のテレビ番組を活用して、理系の考え方や英語での表現を身に付けているそうです。

堤さんは、文系出身ですが、製薬会社で安全性情報を担当したことでメディカル翻訳に興味を持ち、ILCに入学。以来仕事と翻訳学習を並行して行ってきました。中井さん同様実務翻訳基礎コースからコツコツと努力を積み重ね、メディカル翻訳コースを卒業。その後受けたトライアル集団受験での合格先から仕事を請けているそうです。メディカルのバックグラウンドがなかった堤さんが力を入れてきたのは、専門用語の使いこなし。力をつけるために医薬論文や医学関連記事を読むことに注力しているのだそうです。

お二人のお話を聞いていると直ぐに見えてきた共通点は、学習に対する熱意と意欲。ILCでの毎週のカリキュラムをきちんとこなし、復習を重ねる。そして自分の弱点を知り、アイデアを活かした自分なりの学習法を見つけていくといった努力です。そして勿論その学習法を今尚続けていく継続力がお二人の成功を支えていると言えます。

今回参加できなかった皆さんも、また次回是非ご参加下さい。きっと学習の励みになると思いますよ。