実務翻訳コースでは、7月24日に癌の病態と治験講座の1日単発3時間の講座を行いました。受講を検討される方向けに、講座レポートを纏めました。是非ご参考にしてください!

 

 

今回、講座は次のような構成で勧められました。 

がんの基礎と臨床 

 

 

.がんの治療 5.生存データの分析(統計法)


.がんの基礎知識 2.がんの統計(疫学) 3.代表的ながん 

このうち、1. 基礎知識、2. 統計(疫学)3.代表的ながん の部分は、国立がんセンター「がん情報サービス」のデータを基に、医学の基礎知識がまったくない方でも抵抗なく、がんについて理解できる内容になっています。使用する用語についても、あえて一般的に使われている言葉で判りやすく表現して下さるため、医学用語に抵抗がある方にとっては取りかかりやすい内容です。 

 

後半1時間少しの時間で進んだ 4.がんの治療 5. 生存データの分析 については、先生が製薬会社ご出身ということもあり、少し専門的になります。治療法に関しては、新聞の一般紙で紹介されているのを目にしたことがあるような最新の放射線療法から、初めて接する抗がん剤の種類、薬剤名、商品名、また厚労省の抗がん剤承認指針や臨床試験の方法に至るまで多岐に渡ります。このような内用を、文系出身の方が独学で集めるのはやはり難しいので、この講座はありがたいと思います。 



特に、4.がんの治療 の中の抗癌剤についてと、5.生存データの分析 については、先生のご経験に基づく豊富な知識をもとにお話下さいましたので、専門性が高い内容でした。抗がん剤について独学で学ぼうとすると、医師が参考にするような難解な参考書ばかりで資料を選ぶ事から迷ってしまいますが、今回の講座では現在使われている抗がん剤を分類別にわかりやすく解説して頂きました。また、生存データの分析については時間がなく要点のみの解説になりましたが、統計用語は医薬翻訳には避けて通れないところなので、今後、何がポイントなのかを見分ける指標として役立てそうです。