―――<<PCスキルが不得意ではこれからの翻訳業は成り立たない>>―――

本講座を習得した翻訳者がある職場に配属されたが、驚いたとのこと。

「なぜほかの翻訳者は、事前に○○をしないのだろうか。△△をするのになぜ便利なtoolがあるのにこれを使わないのだろうか。翻訳をしているときになぜほかの翻訳者はあのように高速でキー入力をするのだろうか。私はキー入力が他の人に比べて一桁少ないようだ。翻訳の本質はキー入力ではないのに。」

概要
内容の例



1.翻訳実務に推奨できるPCシステム 今からPCを買うならば、後悔しないように確保しなくてはならない機能とは。
2.PCスキルの基本を全体像で見る 翻訳に必須のPCスキルの全体像を、実例および資料を見ながら総括する。
3.翻訳のための辞書を使いこなす環境
-紙辞書の時代は終わっており、CD辞書が常識、さらに串刺し検索も常識
辞書を複数同時に検索する。どのVIEWERが定番なのか。最初に欲しい辞書は。メディカル、IT、電気機械、特許等技術翻訳に必須の定番辞書とは。webで入手可能なfree辞書は。
4.PCによる情報検索の基本
-内部情報、外部情報の検索
自分で得て作った情報(内部情報)と、web等で検索する情報の主なもの。先月でてきた用語を「たしか保存したはず」だが、どこに保存したか見つけられない。



1.テキストファイルの超高速検索Grep
-保存した情報は有効なツールで必ず見つかる
必要な単語リストの保存方法、形式とは。することは1つ、「必ず保存する」だけ。見つけるのはPC。検索の定番ツール、Grep、KWICなど。実例解説。
2.頻繁に見る参考書の「本当の活用法」
-本のPDF化は常識になった。さらにその上をゆくには-
本のテキスト化による高速検索は常識になった。紙をぺらぺらめくる時代は終わった。PDF化は常識であり、次には本当の姿「テキスト化」を。
テキスト化の実例と方法。
3.dual display
-2画面はもう常識
優れた翻訳者はすでに使っている2画面システム。
一挙に2倍の広さの画面。疲労は1/2で効率は4倍。ノートPCの場合、デスクトップPCの場合。
これからPCを買うときに確認すべきこと。



1.外部情報の有効活用
-専門用語は、用例からとる
技術全分野を網羅している特許情報の検索を例に勉強する。機械、IT、電気、メディカル、医薬、バイオ、業界用語が「必ず見つかる」。
例:キャノンのインクジェットヘッドに関する日英文を探したい
2.先行技術文献調査
-自分が世界でいちばん早く訳すことなどはあり得ない
自分が世界でいちばん早く訳すことなどはあり得ない。必ず先行技術情報はある。先行技術情報の調査なしには翻訳することは常識的でない。



1.翻訳支援ソフトの活用
-優れた味方。対訳画面とは。
the翻訳、トランサーなどのソフトはうまく活用すれば大変有用である。要は活用するスキルである。内蔵する専門用語辞典はすばらしい。
多くの優れた翻訳者は必ず使っている。
2.英訳の強力な味方「コーパス」
-コーパスを使わないと非常識な英文になる
-コンコーダンサーの活用法実例
There was shown a tendency that the viscosity decreased.は正しいか。
「加熱した割には反応が遅い」の「割には」は?
3.高品質英文データベースの構築
-超定番教科書の英文をとる
バイオの定番教科書「Molecular Biology of the CELL」の英文を手に入れる。コーパスとして最適。
4.英訳に関する提案
日日翻訳の提案。必須でありきわめて有効。