2016/3/13(日)に「40代・50代から考えるセカンド・キャリア~フリーランス翻訳者としての働き方~」セミナーを開催しました。
当日は、50名を超える方にご参加いただき大盛況となりました。

第一部では、「翻訳会社が求める翻訳者とは」というタイトルで翻訳会社の方社員の方々にご講演いただきました。
「翻訳者に求められるスキルとは」「翻訳会社、クライアントが求める理想的な翻訳者とは」、「翻訳者に年齢は関係あるのかどうか」など、これからフリーランスの翻訳者を目指す方の多くが抱く疑問についてお話いただきました。
お話いただいた内容の一部をご紹介します。

◆英語力・日本語力はどの程度必要なのでしょうか?◆
分野によって必要とされる語学レベルは、基本的に変わりません。私どもの会社で考える「良い翻訳」とは、原文が過不足なく訳されていて、かつ訳文単品で見ても読みやすいということです。そのためには、原文言語の理解力、原文言語を訳文言語に変える力、訳文言語の作文力という3つの力が必要だと考えています。(ホンヤク社 成田様)

◆各分野の専門知識・バックグラウンドはどの程度必要でしょうか?文系出身者でも翻訳者として活躍のチャンスはあるのでしょうか?◆

大学の専攻や社会人としてのキャリアとは異なる分野で、フリーランスの翻訳者として実際に活躍している人はたくさんいます。ただし、そういった方々は独学や学校等を利用した勉強や業界研究、インターネット等による最新情報のリサーチ、他分野における専門性の応用力などにおいて非常に高い能力を持っている方だと思われます。「浅く広く」タイプは避けられがちな面もあるため、専門分野を決めて、そこから対応できる翻訳分野の範囲を広げていった方が良いと思います。(MTS 稲垣様)

◆翻訳者を採用するうえで年齢などは関係あるのでしょうか?◆
健康であれば年齢は問いませんが、PC操作等が円滑に行えることが前提です。当社の目安としては75歳くらいまでとしております。(MTS稲垣様)

年齢のお話になったさい、現役フリーランス翻訳者として活躍されている80代、90代の方のお話もあり、参加者の方からは驚きの声があがりました。翻訳に年齢はないということの驚きとともに、だからこそフリーランス翻訳者としての魅力を感じる方も多くいらっしゃいました。

そのほかにも収入やトライアルを受験するうえで気をつけるポイント、翻訳の実務経験がない方に向けたおすすめの学習やキャリアなどについてもお話いただきました。

参加者の皆さんからは「定年退職後も働いていきたいと考えていたので、将来的なビジョンに少し明るい希望を持つことができました」「フリーランス翻訳者の世界についてまったく知らなかったのですが、本日のセミナーで概要を知ることができて参考になりました」など多くの声が寄せられました。

2019/3/10(日)に「フリーランス翻訳者を目指す人のためのセミナー」を開催いたします。詳細はこちら