社内翻訳者(技術分野)からプロのメディカル翻訳者を目指す―A・Tさんの場合


プロの翻訳者になるために避けて通れないのがトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。ILCの実務翻訳コース修了後、トライアルに挑戦して合格した修了生に、学習方法などを聞きました!

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今回は、メディカル翻訳クラス修了生のA・Tさんです。

A・Tさんは、アメリカの大学を卒業後、日本に帰国。約10年間、複数の企業で技術 翻訳に携わり、3年程前に医療翻訳に興味を持ったことがきっかけで、2017年-2018年にILCでメディカル翻訳を受講。2018年4月からCROで副作用情報、症例報告文献などの英訳を担当しています。

翻訳会社のトライアル受験に備えてどのような勉強をしましたか?


NEJM(※1)やBMJ(※2)などの医学論文をできるだけ沢山読みました。

(※1)The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

(※2)British Medical Journal

翻訳クラスで学んだことや課題の添削などは、トライアル受験の際、どのように活かされましたか?

Scholar、ライフサイエンス辞書などの活用法などILCで教わるまで知りませんでした。今ではScholarなどでの適切な言葉選びは仕事でもトライアルでも欠かせません。

課題や授業の配布資料は役に立ちましたか?

はい。特にメディカル初級で紹介されるAMAなどのスタイルの資料やメディカル上級のメインテキストは非常に役に立ちました。

トライアル受験の際、どのようなことに気を付けましたか?


翻訳後、提出まで原文と見比べながら最低3回は見直しました。その後自分の訳文だけ読み返して英語的に自然かなどを確認しました。

トライアル受験を経験して、難しいと感じた点や大変だと思った点があれば教えてください。

今回複数の会社のトライアルを受けましたが、不合格の分はトリッキーなところにまんまと引っかかってしまったと思いました。例えば、原文が二通りに読める文で間違った方に翻訳してしまったり、過去形、現在形がまじったようなのは原文通りに訳せばいいのかどうか戸惑ったり。。まだまだいろんな種類の文書に慣れないといけないと思いました。

これから翻訳の学習を始める方にメッセージをお願いします。

新しい分野だといろいろ戸惑いがありますが、あきらめずにチャレンジし続けてください。翻訳会社も一社だけではないので一社が不合格でもあまり落ち込まずにトライアルをどんどん受けてください。日ごろの努力が報われる日が必ず訪れます!Don't give up!

A・Tさん、ご協力ありがとうございました!

第3回は、6/24(月)にお届けします。

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