得意な英語を活かしてプロのメディカル翻訳者を目指す―E・Fさんの場合


プロの翻訳者になるために避けて通れないのがトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。ILCの実務翻訳コース修了後、トライアルに挑戦して合格した修了生に、学習方法などを聞きました!
 

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今回は、メディカル翻訳クラス修了生のE・Fさんです。

米国の大学を卒業後、外資系証券会社にてヘルスケア・医療機器セクター担当アナリスト、人材コンサルティング会社にてコンサルタントとして、キャリアを通じて調査業務に従事した方です。

翻訳会社のトライアル受験に備えてどのような勉強をしましたか?


受講した全クラスの全課題を始めから訳し直しました。自分の訳文を先生の訳例やクラスメートの訳文と比較しながら自らの翻訳の癖や間違えやすいポイントを抽出し、トライアル課題の翻訳時に参照しやすいようにまとめました。また、「翻訳の泉」や「トライアル現場主義!」を精読しました。

翻訳クラスで学んだことや課題の添削などは、トライアル受験の際、どのように活かされましたか?


知識のインプットと並行して課題を通じた反復練習を行ったことにより、机上の知識を自分の翻訳に少しずつ生かせるようになってきたと感じています。トライアル受験前に課題を始めから訳しなおした際に、訳し直した文と受講中のものとを比較して大きな改善が見られたのはトライアルに向けて大きな自信となりました。また、ILCのトライアル直前の対策セミナーやガイダンスを通じ、トライアルがどのようなものであるかを理解し、適切に準備することができました。

課題や授業の配布資料は役に立ちましたか?


課題を訳すだけなら1人でもできますが、その後のクラスで講師陣に直接質問できたり、自分の訳文とクラスメートの訳文と比較して翻訳のパターンがいくつもあることを知ることができたので通学を選択したことに大きな意義を感じることができました。どのクラスの配布資料もとても参考になりましたが、特にメディカル翻訳上級コースのテキストには執筆された講師の方のノウハウが詰まっているので、今後仕事をしていく際にも引き続き参考にさせていただくと思います。

トライアル受験の際、どのようなことに気を付けましたか?


訳文に訳抜けや誤字脱字が無いよう、時間をおいて何度も見直しました。また、トライアルでは訳文以外に実務スキルも見られていると教えていただいたので、事務手続きに不備が無いように細心の注意を払いました。

トライアル受験を経験して、難しいと感じた点や大変だと思った点があれば教えてください。


どんなに間違いが無いように細心の注意を払っても、残念な結果につながることはあります。私も何社も受験して、今回初めて1社合格できました。諦めない心を持ち続けること、1人で学習し続けることは難しいですが、在宅翻訳者になるためには避けては通れない道だと思っています。

これから翻訳の学習を始める方にメッセージをお願いします。


私は、在宅で仕事をしたい、英語を使った仕事をしたい、と思い、ILCへの通学を決めました。通学するにつれ、「(文法や原文の表現など)決められたルールのなかで」「異言語を操る相手に文書で何かを伝える」という翻訳の仕事の奥深さに引き込まれていきました。「やりたい」という意欲と「好き」という原動力を持って努力をし続けることができれば、道は開けると思います。

E・Fさん、ご協力ありがとうございました!

第4回は、7/1(月)にお届けします。

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