ILCの実務翻訳プログラム講師の方々にこれから翻訳の学習を始めようと思っている方、翻訳の学習をされている方へメッセージをいただきました!
今回は、特許翻訳基礎コースを担当している小薗井薫先生からのメッセージです。

■特許翻訳基礎コース担当 小薗井薫先生■

Q1.プロの翻訳者、翻訳を学習するうえで必要だと思うスキルや能力はどんなことだと思いますか?

A1.

1)優れた日本語読解力および表現力:「私は明日は大雨になるのではないかと思った」は正しくない表現です。なぜだと思いますか?答えはデモレッスンでお話しています。
2)「<これをすると仕事が二度と来なくなる>という絶対にしてはいけないこと」は、してはいけません。
3)PCスキル、特に情報調査能力は人並み以上であること
4)ビジネスとしての関係先との対応方法、姿勢は実務ではきわめて重要です。
5)翻訳は総合力であり、各能力のかけ算であることを強く認識すること
  <日本語力×英語力×調査能力>ひとつでもゼロであれば結果はゼロになります。
6)技術文書の翻訳であれば、関係する技術分野の基礎から応用までの知識は必須です。


Q2.翻訳者を目指す方へメッセージ

A2.文系出身で特許翻訳が未経験の方でもしっかり勉強すれば翻訳者としてトライアルに合格できます。
実際、特許翻訳者になった卒業生にも文系出身者の方はたくさんいらっしゃいます。

特許は、これまで出願公開された膨大な情報が存在します。膨大な過去の情報から担当技術分野の用例を取り出し、適訳語を選択するというスキルが重要になってきます。
この「調査能力」を磨く必要がありますが、これは独学で習得することは困難です。

独学は心がけとしては大変立派ですが、膨大な時間を必要とし、無駄も多いことがあります。
私の経験上、「経験と知識を持つ先輩から教わるのがもっとも効率的である」と思います。私自身、IT関連資格を取るために5年独習しても成功しませんでしたが、講座を半年受講したら合格できすることができたたという経験を持っています。
「この勉強方法は正しくなかった、正しいこの方法で勉強した方がはるかに効率的だった、この方法を組み合わせればこういう情報が得られる、こういう有益なツールがある」などの情報を先生方は豊富に持っているので、これをすべて吸収することができます。

講座の本当の目的は「講座以降に、さらに勉強を続けるための素材を自分で見つけ、勉強を続けることができるようなスキル、知識を身につけること」であると私は信じています。10年以上積み重ねてきた講師の経験とスキルをすべて持ち帰ってください。

<小薗井薫先生>

小薗井先生が担当する特許翻訳基礎コースの体験レッスンは今週9/26(土)に行います!
今学期はこの日が最終日となりますので、特許翻訳に興味のある方はぜひご参加ください!

◆9月26日(土) 15:00~16:00
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