研究職からプロのメディカル翻訳者を目指す―修了生T・Nさんの場合
プロの翻訳者になるために避けて通れないのがトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。ILCの実務翻訳コース修了後、トライアルに挑戦して合格した修了生に、学習方法などを聞きました!

T・Nさんは、大学院の薬学研究科を修了後、製薬会社の研究所で新薬開発に従事していました。退職前は、実験や研究関連文書作成のマネジメント職に就いていました。
翻訳会社のトライアル受験に備えてどのような勉強をしましたか?
授業で実施した課題の添削箇所や頂いた資料を見直していました。
翻訳クラスで学んだことや課題の添削などは、トライアル受験の際、どのように活かされましたか?
トライアル合格のためには翻訳会社の指示に間違いなく従わなければならないこと、原文に忠実に訳さなければいけないことを学びました。回答作成の際に、読みやすさと忠実さのどちらを重視するかということでの迷いがなくなりました。
課題や授業の配布資料は役に立ちましたか?
特に、上級クラスで最初に頂いた、幅広い分野をカバーしている資料は、トライアルに役立ちました。その他の資料もよくまとまっており、実際の仕事をするうえでも役に立つと思いました。また、課題を実施するうえでの目標点数を先生から提示されるので、その点数を取ることである程度自信もつきました。
トライアル受験の際、どのようなことに気を付けましたか?
訳抜け、誤字脱字がないことに気を付けました。訳文の見直しは、4、5回は行ったと思います。また、学校から頂いたトライアル受験留意事項を回答提出のたびに見直し、会社ごとの要件の違い、ファイル名、メールの件名に間違いがないことに注意しました。
トライアル受験を経験して、難しいと感じた点や大変だと思った点があれば教えてください。
機械翻訳では対応できないような、一読して意味が分からないような和文や、なんとなく意味が分かるけれども、そのまま英訳しても適切な文章にならないような和文を英訳しなければならなかったときに難しいと感じました。
これから翻訳の学習を始める方にメッセージをお願いします。
地味な作業ですので、この職業を長く続けるには翻訳業務を楽しむことが必要だと思います。より明快な文章を書くことや新しい知識に触れることなどに(なんでもよいですが)喜びを感じる方が向いているように思いました。
T・Nさん、ご協力ありがとうございました!
第2回は、6/17(月)にお届けします。
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