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プロの翻訳者になるために避けて通れないのが、翻訳会社の採用試験であるトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。
そんな疑問にお答えすべく、ILCの翻訳コースを修了後トライアルに挑戦し合格された方々へ、合格にあたっての勉強方法などをお聞きしました!

第18回目は証券金融翻訳コース修了生 Fさんです。

*証券金融コース修了生 Fさん*

翻訳会社のトライアル受験に備えてどのような勉強をされましたか?


授業で使用した教材で全体像を見つつ、それぞれのテーマを補うようなテーマごとの本を日本語で読んで証券金融の大まかな全体像に対する理解を補強しました。トライアルでこのトピックが出たらこの辺りを調べれば分かるはず、という土地勘を磨きたいという目的でした。
また、カウンセリングでアドバイスいただいたTQEの過去問もいい勉強になりました。

コースで学んだことや添削課題・教材は、トライアル受験のさいどのように活かしましたか?


トライアルの課題を実際に読んでテーマが分かったら、授業で触れられていた箇所を読み、同時に調べものをして、お互いに矛盾しないかを確かめました。「We」など状況によって訳が変わる場面でどの訳を使うか確信を持って訳すことができました。

トライアル受験にあたり、課題や授業の配布資料は役に立ちましたか?


上で回答した「We」に対する訳のキーワードがまさに授業ノートの中にありました。辞書をひけばたどり着ける正解ではないところを授業で得られた情報でカバーすることができました。

トライアル受験のさいに気を付けたことはございますか?


誤字脱字をしないよう、スペルチェックのほかに、印刷して読んだり、声を出して読み上げたりしました。また、日にちを置いて読み返しました。一見原文のミスのように見える箇所で、そうしたことで正しい理解にたどり着けたものがありました。

トライアルを受験されて、難しさや大変だと思う点がありましたらお教えてください。


勤務先の業務などがある中で時間が限られてしまい、すぐ訳に手を付けたい気持ちになるのを抑えるのが大変でした。原文がどういう文書のどのあたりに出てくるものなのか、ネットではそのものずばりは出てこないので、似たような会社の似たような資料から全体像を捉えると同時にその業界の用語を拾う作業に時間をかけました。そこまで一文も訳せていないので焦りましたが、原文が伝えたい筋を読み取るには省略できないプロセスだと思いました。

これから翻訳の勉強を始めようという方にメッセージをお願いします。


翻訳の勉強を始めたばかりのときは、専門知識と訳文の読みやすさに集中しすぎて、原文を正しく読むことへのこだわりがそれほどなかったように思います。練習の中で原文が理解できてこそ読みやすい訳文ができることがわかり、サブスクリプション型のオンライン辞書に登録して多くの辞書を頻繁に使うようになりました。授業で習った用語もわかっているようでも辞書をひいてみると面白い発見がありました。とりあえず辞書から入られるのもいいのではないかと思います。

Fさん、ご協力いただきましてありがとうございました!

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