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授業ルポ 「ビジネス文書和文英訳講座」 10回目:プレゼンテーション資料

1月から新しく開講した「ビジネス文書 和文英訳講座」が、昨日終了しました。
最後となる10回目では、9回目の課題で扱った取扱書の製品を発表する英語プレゼンテーション資料作成が課題となりました。

今回の課題は、元となる日本語の原稿はなく、英文プレゼンテーション資料を一から受講生の方に作成いただき、授業で実際にプレゼンテーションの実演をしていただきました。

実際に受講生にプレゼンテーションを実演してもらいました。

実際に受講生にプレゼンテーションを実演してもらいました。



同じ製品を紹介するプレゼンテーションでも、各々の受講生によってプレゼンの構成や発表内容はもちろん異なります。受講生の皆さんは他の方のプレゼンテーションの発表に興味をお持ちでいらっしゃいました。

発表後は、お一人お一人のプレゼンテーションの英訳表現について、先生と一緒にディスカッションをおこないました。

授業終了後は、受講生の方と一緒に英訳表現についてディスカッションをおこないました。

授業終了後は、受講生の方と一緒に英訳表現についてディスカッション



3ヶ月間ご受講いただきましてありがとうございました。

「ビジネス文書 和文英訳講座」は、次回は4/18(火)から授業がスタートします。

毎回の課題添削はもちろん、今回のプレゼンテーション実演や授業内での翻訳課題など、受講生参加型の授業になります。
冠詞や前置詞の使い方、適切な動詞の選び方、英語らしい自然な英語の表現の仕方など、英語ネイティブ翻訳者ならではの要点を押さえたアドバイスをおこないます。

和文英訳の翻訳スキルを磨きたいと考えている方はもちろん、
ビジネス英語力を強化したいという方にもご参加いただけます。
ぜひ皆さんのご参加をお待ちしております!

<<ビジネス文書 和文英訳講座>>

授業開始日:4/18(火)
授業時間:火曜 19:00-21:00
回数:全10回

講座の詳細についてはこちら
>>http://www.ilc-japan.com/tokyo/archives/13111

3/18(土)「メディカル翻訳トライアル対策セミナー」を開催しました。

3/18(土)「メディカル翻訳トライアル対策セミナー」を開催いたしました。
ILCの団体トライアルにもご協力いただいている、翻訳会社の方にご講演いただきました。


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セミナーの前半では、最近の動向や受講、翻訳者に求められるスキルについてお話いただきました。の後半では、いくつかの例題を基に、トライアルの採点のポイントや重視する点、トライアルの解答以外にどのような点を評価するのか、など、具体的な解説がありました。実際に問題作成・採点担当者の方のお話を聞く貴重な機会となり、参加者の方も熱心にメモをとっていらっしゃいました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。


<参加者の方の感想>
「トライアルにおいて課題外で見られていることについても話を聞くことができてよかった」

「トライアルで重視する点やアピールポイントなど、知らないことを教えてもらうことができた」

◆体験レッスンの参加を逃した方必見!◆
翻訳コース体験レッスンビデオ上映会を開催します。
これが最後のチャンスとなりますのでお見逃しなく!
>>http://www.ilc-japan.com/tokyo/trans/demo#tuika

「文系のためのバイオ医薬系特許/論文翻訳入門シリーズ」 2

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文系のためのバイオ医薬系特許/論文翻訳入門(2)

翻訳学習者にとって大切なことは、「自分で調べ、自分で学ぶ」ことです。
特許翻訳で求められる翻訳は、直訳であって直訳ではない翻訳です。
それを学ぶためには、自分で翻訳し、第三者にチェックしてもらい、チェック内容を議論していくことが大切です。

私の考える特許翻訳者は、

単なる「翻訳マシーン」としてではなく、”特許事務所で技術者として明細書作成/中間処理等も従事できる能力を備えた人”です。

なぜなら、特許翻訳の産物は、特許権を得るための手段であるからです。
特許取得後の権利行使をも考えることが大事です。
特許事務所の求める翻訳者/技術者をめざしましょう!

<特許明細書について>
特許翻訳者の方が翻訳する特許明細書は科学論文+αのようなものです。
米国では、論文作成してそれを仮特許出願として出願し、その後、正式の明細書を準備するという方法が採られています。

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特許明細書と科学論文の構成の比較



<バイオテクノロジーの基礎を学習するにはどうしたらいいか?>
体験レッスンや授業でもよく質問されますが、文系出身の方がバイオテクノロジーの基礎を一通り学ぶにはどうしたらいいのでしょうか?
それは、大学で使用されている教科書一冊を一通り読破することです。

「翻訳の現場では教科書なんて必要ではありません。」
「ネットで調べれば十分。」

そんなことを言えるのは、既に科学の素養を身につけた方でしょう。

文系出身の方は、せっかく学習するなら、誰かの指導のもとで、
内容をまとめて説明してもらったり、重要なところを指摘してもらいながら、
教科書の一冊ぐらい、読んでおいたほうがいいように思います。

たしかに、教科書の内容のなかには、実際の翻訳現場では無関係なことも多く含まれます。
しかし、特定の技術だけをつまみ食いするのではなく、教科書を読むって大事です。

それはなぜか?
もちろん、覚えるためではありません。

特定の技術を含む学問全体の流れを大まかに「感じる」ためです。
その学問の言葉の大海を肌で感じるためです。
学問は歴史であり哲学です。教科書は学問の歴史書であり哲学書です。
1つの教科書を幹とし、その幹を飾る枝葉として他の教科書や論文、中高参考書、入門書等に触れる。
そんな時期が半年や1年、あってもいいように思います。

特許翻訳は奥深いものです。
つまみ食い的な学習で特許翻訳ができると感じるようでは、まだ初心者です。
翻訳の際、大きな落とし穴に落ちいる可能性があります。
落とし穴に落ちて気がついてください。

とりあえず、小さな落とし穴の例を挙げます。

<英語に自信がある文系翻訳者であって教科書を一通り学んでいない翻訳者に見られるミスの例>

遺伝子変異に関する基本的な用語の訳にミスが見られます。

deletion, insertion, substitution, duplication

これらの単語は、それぞれ塩基の欠失、挿入、置換、重複 を意味しています。

簡単な単語なので、そのまま単語に関する知識に基づいて、
使用されている背景や意味を考えずに訳しています。

教科書に出てくる基本的な表現を誤ると、
「畑違いの人が翻訳しているな」とすぐ見破られてしまいます。

学習は急がば回れです。
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★講座情報★
染谷先生が担当する「特許翻訳(バイオ・医薬)コース」では、ブログの中にも紹介したように、バイオ・医薬分野の実験方法の解説も行います。
バイオ・医薬分野の学習を初めてされる方でもご受講いただけます。
ぜひご受講をお待ちしております!

特許翻訳(バイオ・医薬)コースの詳細はこちら

特許翻訳(バイオ・医薬) 体験レッスン

<内容>
ノーベル賞を受賞した大隅教授が研究しているオートファジーの特許明細書を題材に、バイオ医薬分野の特許翻訳にチャレンジしてみます。


レッスン日
  • 3/11(土)11:00-12:30
  • 3/18(土)11:30-13:00

担当教師


特許翻訳(バイオ・医薬)コース

ILC専任講師 染谷 悦男 先生

筑波大学大学院生物物理化学専攻。特許事務所で翻訳や特許明細書作成などの実務に従事した後、フリーの特許翻訳者として独立。現在は、バイオ、電子機器、半導体分野を中心に特許翻訳者として活躍。

【コメント】
特許翻訳で主に扱う特許明細書は定型的な文書で、書き方・訳し方のルールが決まっています。その基本はきちんと勉強すれば誰でも体得できるものであり、電気、機械など他分野の特許翻訳に応用することも可能です。

特許翻訳は直訳が基本なので、足したり引いたりしない直訳のやり方も演習を通して身につけます。特許文書というと独特の文章で書かれているというイメージがあるかもしれませんが、最近はどんどんシンプルになり、テクニカルライティングに近い論理的なライティング力が求められるようになっています。直訳でシンプルに訳す特許翻訳の演習を通じてライティング力を磨けば、他分野の技術翻訳などに必ず役立つと思います。
学ぶべきことは多いので、6ヵ月という限られた受講期間中にすべてを網羅することはできません。このため、私は修了後も自分で勉強を続けられる環境をつくってほしいと思い、月に数回、授業の後に修了生、受講生とともに自主的な勉強会を開いています。特許翻訳者、メディカル翻訳者として活躍する修了生もいるので、情報交換をしながら、タテヨコのつながりを深めてほしい。互いに助け合ったり刺激し合ったりできる翻訳者仲間、ネットワークを持つことは仕事を続けていく上で、とても貴重なものになるはずです。

証券金融翻訳コース担当講師が教えるワンポイント金融翻訳レッスン1

証券金融翻訳コース担当講師が教えるワンポイント金融翻訳レッスン1


こんにちは、ILC国際語学センターです。
今回は、証券金融翻訳コースを担当している菅原栄先生による、ワンポイント金融翻訳レッスンをご紹介いたします!
金融翻訳に興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。

finance translation
実務翻訳の分野において、証券金融翻訳のいちばんの特徴はなにかと考えると、翻訳された文章が多くの、場合によっては不特定多数の目に触れる可能性が高いということでしょう。

契約書や特許明細書などは当事者以外が目にすることはまれでしょうが、調査レポート、目論見書、営業資料など証券に関わる文書は、その作成に関わる人たちの枠を超え、広く読まれ、利用されるものです。
こうした幅広い層を対象とした訳文にもっとも求められるものは、一読して文意が正確に伝わる「分かりやすさ」です。

では、どうすれば、分かりやすい訳文を生みだすことができるのでしょうか。論より証拠、いくつかの課題の具体例をみながら、ご一緒に考えていきましょう。


【課題1】


An individual’s stock ownership represents his proportionate ownership, or equity, in a company. If a company issues 100 shares of stock, each share represents identical 1/100, or 1%, ownership position in the company.


実際に翻訳してみましょう!



【ありがちな訳】クリックすると訳文が表示されます。
個人の株式保有は会社における彼の比例所有権、すなわち株主資本を表す。
もし、会社が株式を100株発行したら、各株はその会社の同一の100分の1あるいは1パーセントの所有権を表す。



解説


この原文に、さして難しい語句や表現は見当たりません。しいていえば、proportionateとequityぐらいでしょうか。これとて辞書さえ引けばいくつも訳語が出ていて、その中からもっともらしいものを選ぶのに、さほど苦労はないでしょう。最後に、それらの語句を少し工夫して繋げてやれば翻訳は一丁上がり。上記の訳文はそうした成果物の典型ですが、一読したあと、なにかモヤモヤしたものが残るのはなぜでしょう。


それはずばり、著者の真意が伝わってこないからです。翻訳でまず必要とされるのは、原文を正しく理解することです

ここでいう「正しい理解」とは、“正しい理(すじみち)に沿って、原文を解きほぐしていく”といった意味です。理解できないものを、表現し、伝達できるはずがありません。

この文で理解のポイントとなるのは、stock、equityそしてshare(s)です。これらの単語には、いずれも「株(式)」という訳語がしばしば与えらますが、その本来の意味は、相互に関連しつつも、それぞれ視点の異なるものです。これらを深読みしなければ、著者の言わんとするところは把握できません。辞書に載っている訳語の字面を撫でるのではなく、その言葉の持つ意味の深層に迫らなければならないのです。


それでは、先の3つの単語それぞれについて見ていきましょう。


最初のstockですが、これは蓄えたもの、そして、会社では、次なる飛躍の元手として蓄えたおカネ、いわゆる資本のことです。洋風の基本ダシをsoup stockといいますが、こちらは、おいしいひと皿を生みだす元手、料理の「資本」ですね。
したがって、stock ownershipとは、会社の出資者としての証しである出資証券を保有することという意味になります。

次に、equityについて考えてみましょう。

会社(company)は、“ひとが会して(集まって)、社(グループ)を結成する”のですから、出資者は複数いるのが普通です。すると、お互いの立場を決めておかないと後のちのモメゴトの元。このとき、近世の市民社会は、王権も地位も身分も関係ない平等を求めました。そこで、貴族でも商人でも、出資者たるものは、出資金額に応じた立場、すなわち、proportionate ownershipが保証されました。いわば、おカネのもとでの平等です。そうした立場をまた、衡平法(equity)にもとづく持分、equity ownership、つづめてequityというようになりました。

そして、出資者それぞれのequityを簡単に表すために、彼らの出資金合計である資本金(capital stock)を等分したひと切れ(share)を株式(a share of stock)と呼びならわすようになったのです。

資本主義と株式会社は表裏一体です。その株式会社の中核をなすのが、株式であり株主なのです。
短い一文ですが、こうした深淵な意味が込められているともいえます。


【訳例】クリックすると訳文が表示されます。
投資家にとって、出資証券である株式を保有するということは、その持ち株数に比例した会社の所有権、すなわち持分を手に入れることを意味する。
もし、ある会社の発行済株式数が100株だったとすると、1株あたりの持分は均等で、会社全体の100分の1、すなわち1パーセントである。


◆菅原先生が担当する証券金融翻訳コースの詳細はこちら◆
証券金融翻訳コース

3/11(土)「英訳は怖くない!~英訳術を磨けば機械翻訳の弱点が見える~」を開催しました。

3月11日、『グローバルに活躍するビジネスパーソンのための実践ビジネス英語セミナー』を開催しました。

セッションBは「英訳は怖くない!~英訳術を磨けば機械翻訳の弱点が見える~」でした。

担当教師のアンソニー・フィッシャー先生は英国ケンブリッジ大学・ケンブリッジ大学院を卒業。日本語検定1級を保持。
20年以上にわたり各種ビジネス文書の実務翻訳に従事し、大手企業、官公庁や元官房長官のスピーチ、国務大臣の挨拶の和文英訳経験もお持ちで、
ネイティヴの視点から英語にしづらい日本語の訳し方を丁寧に日本語で教えてくださいます。

「英訳は怖くない!~英訳術を磨けば機械翻訳の弱点が見える~」

「英訳は怖くない!~英訳術を磨けば機械翻訳の弱点が見える~」



前半はビジネスメールで使われる「お忙しいところすみませんが・・・」「微力ながら・・・」「なみなみならぬご指導を頂きまして・・・」といった独特な日本語を受講生の方に実際に英訳してもらい、それをトニー先生が添削。先生の質問に答える受講生の皆さんの声も徐々に大きくなり、活発な質疑応答がかわされていました。

後半は、機械翻訳された英文を元の日本文と照らし合わせて、おかしいところをグループでディスカッションした後、実際に文章を直していきました。
現在の機械翻訳では主語の決定がまだきちんとできない、冠詞が抜けることがあるというトニー先生の指摘があり、人の手によるしっかりした翻訳の必要性を感じました。

英訳は怖くない!~英訳術を磨けば機械翻訳の弱点が見える~

英訳は怖くない!~英訳術を磨けば機械翻訳の弱点が見える~



英訳は怖くない!~英訳術を磨けば機械翻訳の弱点が見える~

英訳は怖くない!~英訳術を磨けば機械翻訳の弱点が見える~



<参加者の声>
・「細かい言葉のニュアンスの違いを知ることができた」
・「ネイティヴからおかしいと感じる英語と、なぜそう感じるのかという理由をご説明いただけました。参加者の活発なやりとりも大変な刺激となりました。」

ビジネス文書 和文英訳講座は毎週火曜日19:00~21:00、4/18に開講いたします。
トニー先生と、1歩進んだビジネス文書を目指しましょう。
皆様のお申込をお待ちしております。

【ビジネス文書 和文英訳講座】
開講日:2017/4/18 (火) 19:00-21:00
回数:全10回
講座の詳細はこちら>>http://www.ilc-japan.com/tokyo/archives/13111

トニー先生によるブログ『あなたならどう英訳しますか?』は第1回目はこちら
>>http://www.ilc-japan.com/tokyo/archives/blog/17481

2017/3/11(土)「最新海外ニュースから時事英語・ビジネス英語を学ぶ!」を開催しました。」を開催しました。

2017年3月11日、『グローバルに活躍するビジネスパーソンのための実践ビジネス英語セミナー』を開催しました。

セッションAは「最新海外ニュースから時事英語・ビジネス英語を学ぶ!」を開催しました。
担当教師のジョン・ムクツ先生は、数々の企業にてビジネスパーソンやグローバルリーダー向け英語研修を20年以上担当した教授経験豊富な先生です。

「最新海外ニュースから時事英語・ビジネス英語を学ぶ!」の様子

「最新海外ニュースから時事英語・ビジネス英語を学ぶ!」の様子



前半では、ニュース記事の読み方のポイントとテクニックについてお話いただきました。
後半では、実際に習ったテクニックを使い、「プレミアムフライデー」や「日本の晩婚化」について記事を読むアクティビティーをおこないました。

実際の業務やビジネス現場では英文読解に多大な時間をかけることはできません。限られた時間の中で正確に読み解くためには、ただ英文を読むのではなく、「Gist(要点)」が何かを推測したうえで読むことが必要だとジョン先生からお話がありました。

「最新海外ニュースから時事英語・ビジネス英語を学ぶ!」の様子2

「最新海外ニュースから時事英語・ビジネス英語を学ぶ!」の様子2



<参加者の声>
・「学習方法を教えてもらい役に立った」
・「本日聞いた内容を早速実践してみたいと思います」

本セミナーで紹介したグローバル・リーダーシップ・ランゲージ・トレーニング(GLLT)コースは、ロジカルディスカッションやミーティング、プレゼンテーションなど様々なビジネスシチュエーションに特化したビジネス英語プログラムです。
論理性と説得力のある英語力を養成します。

詳細はこちら>>グローバル・リーダーシップ・ランゲージ・トレーニング(GLLT)コース

【翻訳コース授業ルポ】特許翻訳(バイオ・医薬)コース

皆さんこんにちは。
ILC国際語学センターです。
「ILCの教室では実際どんな授業が行われているのでしょうか?」、「授業や学校の雰囲気がどんな感じか気になる!」という声にお応えして、各翻訳コースの授業の様子をレポートしていきます!

今回は、特許翻訳(バイオ・医薬)コースを紹介します。

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「特許翻訳(バイオ・医薬)コース」は、バイオ・医薬分野の基礎知識と特許翻訳 のスキルを並行して学ぶ講座です。授業は細胞生物学の講義翻訳演習の二本立てで構成されています。大学でも使用されて いるバイオ分野の入門書や科学誌、特許明細書(和文・英文) などを用いて、一人ひとりのニーズに合わせた指導をしていきます。専門知識がない人も、特許翻訳の初心者も、バイオ・医薬分野の特許翻訳を基礎から学ぶことができます。

今回は、日英翻訳の初回の授業についてレポートします。

今回の翻訳課題は、日本の食品メーカーが特許出願した乳製品およびその製品の製造方法に関する「特許請求の範囲(クレーム)」。これまで英日翻訳の課題に取り組んできた受講生の方々は、特許明細書を英文の構成で書くことにまだ慣れていません。なかでもクレームは、特許特有の表現で書くことが求められ、初学者には難しい課題となります。あらかじめ課題を仕上げて訳文を提出していた受講生たちも、英文の構成の仕方や訳語の選択で大いに悩んでいました。

特許翻訳(バイオ・医薬)コース

特許翻訳(バイオ・医薬)コース授業の様子1



授業では、受講生の訳例に 講評を加えるなかで、染谷先生は頻出する〈 …comprising : …… ;…… .〉の英文構成を丁寧に解説し、「請求項は一文で書く」というクレームの大前提 のルールを詳細に確認していました。

次に話題になったのが、「〜以上」の訳し方です。
この場合の正解は〈equal to or more than〉でしたが、なかには単に〈more than〉とした受講生の訳もあり、「特許明細書は、技術文書であると同時に法律文書です。特許権の権利範囲を定めるクレームは、特に厳密に訳しましょう」と先生から注意を促す場面もがありました。

特許翻訳(バイオ・医薬)コース授業の様子2

特許翻訳(バイオ・医薬)コース授業の様子2



英訳の学習者にとって、訳語の選択は最も頭を悩ますところ。その解決策として、インターネットを使ったフレーズ検索の実演も行われました。「何件ヒットするか、信頼のおけるサイトで使われているか、英語ネイティブが書いたものか、特許文書で使われているかを確認しましょう」と、リサーチの基本とも言うべきアドバイスが繰り返されました。

「科学の英語はシンプル。明細書の形式に慣れてしまえば、日英翻訳は難しくありません」。
初めて特許明細書の日英翻訳を経験した受講生たちも、染谷先生のこの言葉に確かな手応えを感じた様子でした。
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最後に、染谷先生に授業を教えるにあたってのポイントを聞いてみました。

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受講生にはそれぞれ長所や弱点があり、翻訳する時の癖も異なります。私が授業で心がけているのは、こうした各人の個性に目を向けて、最も効果的なアドバイスをすること。翻訳課題の添削も、可能なかぎり個人向けの添削を行いますので、復習などで最大限に活用してください。

特許明細書とは、技術文書であると同時に特許権を取得するための法律文書でもあります。翻訳者には発明の権利化を常に意識する特許技術者としての視点も求められます。本講座を通して、「翻訳のできる特許技術者」を育てていきたいと思っています。

〝バイオ〟や〝医薬〟というと、一見、難しい印象があるかもしれません。
ですが、この分野は技術の進歩がめざましく、過去に積み上げた専門知識に頼るより、新しい知識や情報を得ることのほうが大事な時もあります。そういった意味で、バイオ・医薬特許翻訳は、先入観のない柔軟な感性を持った人にこそ向いている仕事だといえます。

翻訳未経験者にも、他分野でキャリアを積んだ人にも、決して敷居の高い世界ではありません。
バイオ・医薬分野や特許に興味のある方は、ぜひ私の講座で特許翻訳の勉強を始めてみていただければと思います。

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4月開講に向けて、特許翻訳(バイオ・医薬) 体験レッスンを開催します!

<内容>
ノーベル賞を受賞した大隅教授が研究しているオートファジーの特許明細書を題材に、バイオ医薬分野の特許翻訳にチャレンジしてみます。

→特許翻訳(バイオ・医薬)の詳細はこちら

レッスン日
  • 3/11(土)11:00-12:30
  • 3/18(土)11:30-13:00

体験レッスンお申し込み

【修了生・在校生限定】 翻訳者、翻訳校正者 求人情報

翻訳者・翻訳校正者 求人

【勤務形態】
フリーランス(社内翻訳者制度もあり)

【仕事内容】
・医薬品、医療機器、ヘルスケアマーケティング関連の翻訳(英訳、和訳)

【待遇】
会社規定による

【応募資格・条件】
必要な知識と語学力を有すること
資格、経験不問

お申込は、「お問合せ・資料請求」フォームより必要事項をご記入の上、
「お問合せ内容」にご希望のお仕事をご記入下さい。
追ってご連絡いたします。

【修了生・在校生限定】 翻訳コーディネーター 求人情報

翻訳コーディネーター 求人

【勤務地】
各線 中目黒駅より徒歩2分

【勤務時間】
9:30~18:30

【仕事内容】
・翻訳者への指示・フィードバック、納品物・DTP/ビルド後のチェック、用語集、スタイルガイドの管理など
・スケジューリング、翻訳者手配
・社内外の関係者との英語/日本語によるコミュニケーション
・翻訳/レビュー(英→日)

【待遇】
2,000円(交通費含む) 
※月収32万(2,000円×8H×20日を想定)

【応募資格・条件】
・翻訳のご経験 ※経験年数は問いません
・翻訳コーディネーターの経験者歓迎

【応募締切日】
2017年3月10日まで

お申込は、「お問合せ・資料請求」フォームより必要事項をご記入の上、
「お問合せ内容」にご希望のお仕事をご記入下さい。
追ってご連絡いたします。

【修了生・在校生限定】 翻訳+事務アシスタント 求人情報

翻訳+事務アシスタント 求人情報

【勤務地】
JR京葉線 潮見駅より徒歩3分

【勤務時間】
月~木 9:30~18:00
金 9:30~17:30(金曜は早帰りデー)
※繁忙期(1月~3月)は隔週ペースで土曜出勤有。
 通常月であれば、月に1度あるかないか程度。

【仕事内容】
建築設計事務所の海外向け建築部門での翻訳+事務アシスタント
・契約書・図面・見積書などの翻訳(日⇔英)
・建築に関わる関連法規・報道などの情報収集
・業務報告書の作成など

【待遇】
2100円(交通費含む)
※月収例:310800円(2100円×(7.5H×16日+7H×4日)想定)

【応募資格・条件】
・翻訳のご経験
・TOEICスコア 800以上の方
※800未満の方もご相談下さい

【応募締切日】
2017年3月10日まで

お申込は、「お問合せ・資料請求」フォームより必要事項をご記入の上、
「お問合せ内容」にご希望のお仕事をご記入下さい。
追ってご連絡いたします。

【修了生・在校生限定】 外資系マーケティング会社での翻訳業務 求人情報

外資系マーケティング会社での翻訳業務

【時給】
2,000円(交通費含む)
※月収280,000円(2,000円×7H×20日を想定)

【勤務地】
東京メトロ丸の内線・都営大江戸線 中野坂上駅から直結

【勤務時間】
9:00~18:00か10:00~19:00
※2パターンから選べます。

【仕事内容】
・企画書・レポートなど各種資料の翻訳(日⇔英)
・リサーチ業務のサポート(ネットを使用した競合調査など)
・社内会議での通訳 ※必須ではありません。

【応募資格・条件】
・ビジネス資料の翻訳経験
・Excel、PowerPointの使用経験
・TOEIC 900点以上※900点未満の方もご相談下さい。

【応募締切日】
2017年3月10日まで

お申込は、「お問合せ・資料請求」フォームより必要事項をご記入の上、
「お問合せ内容」にご希望のお仕事をご記入下さい。
追ってご連絡いたします。

連載「文系のためのバイオ医薬系特許/論文翻訳入門シリーズ: 開始!

こんにちは、ILC国際語学センターです。

翻訳需要が高いと言われるバイオ医薬分野ですが、
文系出身の方やバイオ医薬分野を初めて勉強する方のなかには、
難しそうと感じている方も多いのではないでしょうか。

そんな皆さんを対象に、今回より、特許翻訳コース担当講師の染谷悦男先生が、
バイオ・医薬の基礎知識を紹介していきます。

これからバイオ・医薬分野の特許翻訳の学習を始めようと思っている方必見です!

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文系のためのバイオ医薬系特許/論文翻訳入門(1)

皆さんこんにちは。
このブログでは、今後、翻訳学習(日英・英日)という観点から、
分子遺伝学や免疫化学等の研究で用いられる実験器具や材料、実験操作方法等のみならず、
それらを理解するための基礎知識を紹介してゆきたいと思います。

「なぜ実験器具や材料?」と疑問に持つ方もいらっしゃるのではないかと思いますが、
理系論文(特許明細書等も含む)の中心をなす部分は実験に関する記載です。

バイオ医薬分野の特許のみならず、バイオ医薬系の論文や報告書の多くは、実験結果をもとに新たな発見や知見を公表します。

実際の翻訳対象に実験方法(実験例、実施例)が占める割合は大きいです。
2/3以上を占める場合もあります。

例えば、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞された大隅良典氏らの論文の1つ。

The Thermotolerant Yeast Kluyveromyces marxianus Is a Useful Organism for Structural and Biochemical Studies of Autophagy
J. Biol. Chem., 10.1074/jbc.M115.684233(2015)


引用文献等を紹介する部分を除いた本文のうち、実験とその結果の説明が占める割合は、約1/2にもわたります。
そのため、翻訳者は実験器具や方法を理解することがとても重要になりますので、
翻訳学習の段階からそれらの理解に努めましょう。

しかし、実験方法については丁寧に書かれている教科書などはないため、
なかなか学ぶ機会がないままに、時間ばかりが過ぎていきます。

「ピペットやビーカーはわかるけど、ピペットマンって、ピペットを操作する専門家!?」
なんて本気に悩むことがあるでしょう。

ピペットマン?

pippetman
バイオ医薬系の学部出身者にとっては当たり前のことでも、
今まで学習をしたことがない人にとっては辞書を調べてもわからないことが多いです。

例えば、“— cells were vortexed —“ という英文。

Aさんは、高校時代から愛用している辞書で”vortex” という単語を調べました。
名詞の「渦」、「渦巻き」が出てきました。
しかし、動詞や形容詞としては出ていません。

そこで、Aさんは悩んだあげく、「細胞の渦を形成した」と訳しました。

これを読んだAさんの息子(某大学理学部4年生)は笑いました。
バイオ医薬系の実験室では必需品の器具を用いた作業の英語表現だからです。

vortexは、バイオ医薬系の基本英単語です。
カタカナで表現するとボルテックス。
試験管ミキサーの元祖とも言えるサイエンティフィックインダストリーズ社の製品、ボルテックスミキサーの通称です。

動詞として使われる場合、ボルテックスミキサーまたは同等の器具を用いて攪拌することを意味します。
「ボルテックスする」、「ボルテックスにかける」、「ボルテックスミキサーを用いて攪拌する」等と訳されます。

百聞は一見に如かず。
動画サイト”Youtube” で “vortex mixer” を見てください。
瞬時にわかりますよ!

翻訳対象である特許文献や論文等を読む場合、特に実験方法に関するところでは、字面を追うだけではなく具体的にイメージすることが大切です。
イメージが湧かない場合は、“Youtube”をうまく利用してみるとよいでしょう。

なお、冒頭に記した「ピペットマン」。
マイクロピペットの元祖PIPETMANです。これも”Youtube” で確認してください。

最後に、ちょっと難しい問題。
”biotinylated probe”の訳は?

「ビオチン化探針」?
「ビオチン化ゾンデ」?

違います。

正解は、「ビオチン標識プローブ」(または「ビオチン化プローブ」) です。

ビオチンと特異的相互作用を示す核酸を検出するための標識分子(プローブ)です。

放射性同位元素で核酸を標識せずに、ビオチンという物質で核酸を標識します。
このビオチンと特異的に反応する物質や発色する物質を利用して、特定の核酸の検出に用いられます。

なお、特許庁では特許に関連する標準化された技術を
「標準技術集」
(https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyoujun_gijutsu.htm)
としてまとめ、HPにアップしています。ぜひご参考にしてみてください。

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★講座情報★
染谷先生が担当する「特許翻訳(バイオ・医薬)コース」では、ブログの中にも紹介したように、バイオ・医薬分野の実験方法の解説も行います。
バイオ・医薬分野の学習を初めてされる方でもご受講いただけます。
ぜひご受講をお待ちしております!

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特許翻訳(バイオ・医薬) 体験レッスン 

<内容>
ノーベル賞を受賞した大隅教授が研究しているオートファジーの特許明細書を題材に、バイオ医薬分野の特許翻訳にチャレンジしてみます。

レッスン日
  • 3/11(土)11:00-12:30
  • 3/18(土)11:30-13:00

担当教師

特許翻訳(バイオ・医薬)コース

ILC専任講師 染谷 悦男 先生

筑波大学大学院生物物理化学専攻。特許事務所で翻訳や特許明細書作成などの実務に従事した後、フリーの特許翻訳者として独立。現在は、バイオ、電子機器、半導体分野を中心に特許翻訳者として活躍。

【コメント】
特許翻訳で主に扱う特許明細書は定型的な文書で、書き方・訳し方のルールが決まっています。その基本はきちんと勉強すれば誰でも体得できるものであり、電気、機械など他分野の特許翻訳に応用することも可能です。 

特許翻訳は直訳が基本なので、足したり引いたりしない直訳のやり方も演習を通して身につけます。特許文書というと独特の文章で書かれているというイメージがあるかもしれませんが、最近はどんどんシンプルになり、テクニカルライティングに近い論理的なライティング力が求められるようになっています。直訳でシンプルに訳す特許翻訳の演習を通じてライティング力を磨けば、他分野の技術翻訳などに必ず役立つと思います。 
学ぶべきことは多いので、6ヵ月という限られた受講期間中にすべてを網羅することはできません。このため、私は修了後も自分で勉強を続けられる環境をつくってほしいと思い、月に数回、授業の後に修了生、受講生とともに自主的な勉強会を開いています。特許翻訳者、メディカル翻訳者として活躍する修了生もいるので、情報交換をしながら、タテヨコのつながりを深めてほしい。互いに助け合ったり刺激し合ったりできる翻訳者仲間、ネットワークを持つことは仕事を続けていく上で、とても貴重なものになるはずです。

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