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【掲載のお知らせ】レバレジーズ株式会社 が運営するmikaruにて看護英語オンラインプログラムをご紹介いただきました。

レバレジーズ株式会社 <https://leverages.jp/>が運営するmikaru <https://mikaru.jp/>にて、ILC国際語学センターの「看護英語オンラインプログラム」をご紹介いただきました。
記事は以下よりご覧ください。

・ご紹介記事:新しい学びを得たい看護師におすすめの講座&資格を紹介 <https://mikaru.jp/column/detail/324/>
・mikaru公式サイト:https://mikaru.jp/
・mikaru求人一覧:https://mikaru.jp/offer/

mikaruについて
『いい仕事、いい未来、ミツカル』
転職・求人メディア「mikaru」では、医療・福祉領域の全国の求人をまとめて掲載。医療福祉領域で働く方に向けて役立つ情報もお届けしています。

2024/12/20(金)にILC・IPEC 受講生・卒業生限定クリスマスパーティーを開催しました。

クリスマス会バナー報告
2024年12月20日(金)、ILC・IPEC受講生・卒業生限定クリスマス会を開催いたしました。

本年は、ビジネス英語プライベートレッスン、企業研修、IPEC英文契約書講座、看護英語セミナーの受講生・卒業生、各講座の講師の皆様にご参加いただきました。

当日は、各テーブルで参加者同士の交流が深まり、笑い声が絶えないひとときとなりました。
会場は活気と笑顔で溢れていて、クラスや受講時期の垣根を越えて皆様が楽しそうにお話しされている姿がとても印象的でした。

ご参加いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。

これからも、受講生・卒業生の皆様に喜んでいただけるイベントを企画し、学びと交流の場を提供してまいります。

皆様が素敵なクリスマスをお過ごしになりますよう、心よりお祈り申し上げます。

ビジネス英語プライベートレッスン 受講生の声を更新しました。

こんにちは、ILC国際語学センターです。
ILCのビジネス英語プライベートレッスンをご受講いただいた受講生の方々から、当校のレッスンの内容や様子、受講しての感想などをいただきました!当校のプライベートレッスンにご興味のある方はぜひご覧ください♪

◆スキル別ビジネス英語プライベートレッスン(GLLT)
外資系ISO企業勤務 本田さん
https://www.ilc-japan.com/tokyo/archives/carrier/23637

◆英語面接対策プライベートレッスン
外資系IT企業勤務 山本さん
https://www.ilc-japan.com/tokyo/archives/carrier/23606

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●GLLT(Global Leadership Language Training)コース

グローバルリーダーとして求められる
ビジネス英語スキルを習得できるプログラム
詳細:https://www.ilc-japan.com/tokyo/talk/global
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●英語面接対策プライベートレッスン

外資系企業への転職やキャリアアップ時に必要となる
英語面接をプライベートレッスンで対策します。
詳細:https://www.ilc-japan.com/tokyo/talk/global

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『ビジネスや英語学習におけるChatGPTの活用方法セミナー』開催報告

chatgpt
<セミナー概要>
開催日時:2023年7月10日(月)19:00-20:00
開催方法:Zoomを使ったライブ配信および会場受講のハイブリッド型配信
担当講師:プチ・レトル株式会社代表取締役、英語学習コーチ・ChatGPT活用コーチ 谷口 恵子氏
共催:NPO法人プロフェッショナルイングリッシュコミュニケーション(IPEC)協会
セミナー詳細:https://www.ilc-japan.com/tokyo/archives/23461

<開催報告>
本セミナーはILCとIPECの共催により、各々の英語プログラムの受講生、修了生及び英語教師、大学関係者など、32名の方々のご参加を得て、開催されました。

セミナーの前半では、ChatGPTの概要や特徴、ビジネスや英語学習におけるChatGPTの活用事例などについて谷口先生にご紹介いただきました。ある会社における活用事例、メール文作成、情報整理、企画書作成、プレゼン資料作成、面接対策など個々の業務や問題に対応する活用事例、そして英語学習における活用事例について勉強しました。

セミナーの後半では、谷口先生によるChatGPTを活用した実演が行われました。ChatGPTへのプロンプト(指示)の与え方や、ChatGPTからの回答が理解しづらいものであったり、回答が長いものであったときなど、自分のニーズに合うような回答を得るプロンプトなど、実践的かつ具体的に実演いただきました。また、実演を通じて、無料版のGPT-3.5と有料版のGPT-4の機能の違いについても理解を深めることができ、GPT-4の優秀さを理解しました。
ChatGPTの回答作成の速さや回答の質の高さといった優秀さを確認できたと同時に、機密情報や個人情報は入力してはならないなど、このツールを活用する上での利用ルールの大切さも学びました。

また、別のトピックで生成AIに関する勉強会を開催したいと思います。

「機械翻訳が人間の仕事を奪う!?」メディカル翻訳1コース担当講師コラム

近年、機械翻訳(以下MT*と略します)はめざましい進歩を遂げました。単純な文であれば人間が書くような自然な文章で訳出しますし、かなりの分量の文書でも瞬時に処理します。MTがこれほど進歩すると、将来人間がする翻訳の仕事はなくなってしまうのではないかと考える人がいても不思議ではありません。しかし、MTがどれほど進歩しても超えられないだろうと考えられる限界もあります。
(*MT:Machine Translation)

MTを使ったことがある人なら誰もが実感するMTの弱点は、文脈を判断できないという点です。多くの文章は、個々の文が独立して意味を形成するのではなく、いくつかの文のまとまりでメッセージを伝えます。そのため、1つのセンテンス単独では適切な訳を書けないことがあります。次の文を見てください。

Patients in group A also presented with headache.

この文だけでは、「A群の患者頭痛を呈した」とも「A群の患者は頭痛呈した」とも、どちらの意味にも取れるので、文脈の情報がなければ適切な訳を書くことはできません。この文の前に、「B群の患者は頭痛を呈した」とか「A群の患者はめまいを訴えた」などの情報があってはじめて成り立つわけですが、そのような情報が近くにあればまだしも、遠く離れた箇所にあったり、あるいは読者は当然知っていることとして省略されていたりすれば、MTがいかに優秀であったとしても適切な訳を書くことはできないでしょう。

次の文は薬物動態とは何かについて解説した文です。

Pharmacokinetics is the study of drug disposition in the body.

これをMTに訳させると「薬物動態学とは、薬物の体内動態を研究する学問である」のような文を平然と書きます。drug dispositionに対する「薬物動態」は、普通の状況であればまったく申し分のない訳でしょう。しかしここでは薬物動態の説明ですから不適当です。「体内」という語がなければ「薬物動態学は薬物動態を研究する学問である」と言っているわけで、説明になっていません。この場合はdrug dispositionをかみ砕いて「薬物動態学とは、薬物が体内でどのように変化していくかを研究する学問である」のような訳が適当です。このような、名詞のまとまり(drug disposition)を「主部(薬物が)+述部(変化していく)」の構造で書き換えるような処理はMTには望めません。

MTは確かに有用なツールで、決まったパターンが繰り返し現れるような文書では大いに活用できます。しかし上に述べたような限界があるため、程度の差はあるにせよ、人間の関与が不要になることは考えられません。MTに何ができて何ができないのか的確に理解すれば、MTが人間の仕事を奪うのではないかという不安は解消すると思います。

執筆 メディカル翻訳1コース担当講師 吉田和男先生

★吉田先生がご担当するメディカル翻訳1コースの詳細はこちら★
メディカル翻訳1コース:https://www.ilc-japan.com/tokyo/trans/medical

★<参加費無料>説明会随時開催中!★
お申込:https://www.ilc-japan.com/tokyo/trans/demo

修了生インタビュー ~DX化に伴う翻訳の変化と翻訳者に求められるスキルとは~ 第2回 メディカル翻訳コース修了生 渡辺さん

社会・企業のDX(Digital transformation)化に伴い、デジタルを活用した新たなビジネスモデルやサービスが開発されています。翻訳業界では、機械翻訳やAI翻訳の進化により、機械翻訳で翻訳した訳文を人間が校正するポストエディット案件が増えています。また、翻訳会社やクライアント企業では、社内システムやワークフローの自動化・効率化により、ペーパーレス化や翻訳管理システムの導入などが進んでいます。企業によるDXの推進によって、翻訳者の働き方や取り巻く環境、業務内容も変化が生じてきており、翻訳者の方々はこれらの変化に柔軟に対応していく必要があります。

そこで、ILCでは、翻訳者として活躍している修了生の方々に、DX化による翻訳の仕事や環境の変化、DX時代に求められるスキルなどについてインタビューしました。これから翻訳者を目指す方にとって、参考になる内容をお話しいただきましたので、ここにインタビューの内容を紹介したいと思います。

プロフィール



メディカル翻訳コース修了生 渡辺さん

専業主婦の期間を挟んで印刷・グラフィックデザイン業界で勤務。50歳を過ぎて英語とPCスキルを活かして、CRO(医薬品開発業務受託機関)へ転職し英訳業務に携わる。フリーランス翻訳者を目指し、2013年にILC国際語学センターでメディカル翻訳コースを受講。コース修了後、ILCの団体トライアル受験を経て、フリーランス翻訳者としてデビュー。



現在従事されている翻訳の分野について教えてください。


 医薬分野、医療機器分野の翻訳に従事しています。ライフサイエンスと称する会社様もあります。

渡辺さんは翻訳の仕事で機械翻訳を活用されていますか。


 はい、使用しています。医薬(特に治験関連案件)分野の文書で使用しています。英語から日本語の英文和訳で使用しています。

どのようなときに機械翻訳を使用されているのですか。


 翻訳会社から引き合いのあった案件の概要を把握するために、原稿の中からめぼしい部分を選んで訳させ、対応可能か否かの判断の参考にしています。下訳として使用したり、訳文の候補を探したり、自分の訳文が妥当かどうかを判断したりするためにも使用しています。
それ以外にも、英語でコメントを付けるさいや、海外翻訳会社の翻訳コーディネーターとの英文メールのやりとりでも使っています。
すべての案件で、何らかの用途に機械翻訳を使用しています。

使用したことのある機械翻訳エンジンを教えてください。


DeepL Pro、みんなの自動翻訳@TexTra®、翻訳会社から提供されたものです。セキュリティの観点や原文/訳文の二次利用を考慮して、有料版を使用したり、訳出する文書にいます。

機械翻訳を導入されたことによって、訳文の納品までにかかる労力や時間は減っていますか。


 多少は減りましたが、目覚ましく減ったというわけではありません。

減ったと感じる労力や時間はどのような点ですか。


タイピング入力がかなり省けるので、慢性的な腱鞘炎っぽさが解消しました。また、訳文を作り始める前、文書の概要やポイントをつかむための時間とエネルギーが節約できています。

ポストエディット案件を請けたことはありますか。


あります。ただし、要求される仕上がりレベルは非ポストエディット案件と同じです。

全体の仕事のうち、PEの受注の割合を教えてください。


今のところ2割程度です。

機械翻訳の得意・苦手とするところはどのような点だと思われますか。

 
 得意なところは、とりあえず日本語で作文してくれることです。かなり自然な日本語になってきたと感じます。その訳文を、語順、訳語選択、こなれた表現を意識しながら修正していきますが、たたき台ができているとキーボード入力が減りますし、訳文を「練る」ことにエネルギーを振り向けられます。見慣れない語が使われていると思い調べてみたら、その訳語の方が、私が使うつもりだった訳語より適切だった、ということもあります。

 苦手なところは、訳語、文末など、訳出パターンの統一です。専門用語は、得意だったり苦手だったりとまちまちです。意訳しすぎて著者の意図が表現しきれていないとか、訳漏れと受け取られかねないこと、実際訳漏れだったことがあります。また、否定語の扱いがうまくないとも感じます。

機械翻訳や翻訳支援ツール以外に、業務効率のために活用しているデジタルツールがありましたら教えてください。


 「Xbench」と「Logophile」というアプリケーションを使用しています。「Xbench」は、単語帳と例文集を一括検索しています。Logophile」は、購入した辞書と自作辞書の一括検索用として使用しています。

DX化に伴い、翻訳会社やクライアントとのやりとりに変化はありましたか。

 
 コミュニケーションに関しては、従来通りメールでのやり取りになります。契約書や請求書などの原稿以外の書類は、以前からオンラインで行っているので、こちらも特に変化はありません。
データのやり取りは、オンライン上での受け取りをするようになってきました。昨年新しく登録した翻訳会社様はGoogle Driveでファイルを授受しています。以前からお取引がある翻訳会社様は、翻訳支援ツールツールからコネクトできるサーバーを使用するようになりました。

これからもDXは進んでいきますが、翻訳者にとって今後どのようなスキルが必要だと思われますか。


 PCリテラシーは、高ければ高いほど強みになると思います。MS Officeの操作に悩まないレベルであることは基本です。私も持っているMOS(Microsoft Office Specialist)の資格は、学習過程で身につけたスキルがさまざまに応用できるほか、履歴書に書けば翻訳会社から「PC操作に不安のない人材」と受け取ってもらえるのではないでしょうか。

 機械翻訳は文脈や背景を考慮しないので、考慮できるスキルが必要です。この点に気をつけて機械翻訳が翻訳した(間違ってはいない)訳文を修正すると、読みやすく腑に落ちる訳文にレベルアップした、と感じることはよくあります。ただしこれも、英語力、日本語力、調査能力あってのことですね。どちらかといえば日本語力の重要性を感じます。私自身、日本語のウォーミングアップとして毎朝、新聞を読んでいます。

 当たり前のことですが、ビジネスマナーも大切だと思います。社会人としてきちんとしたメール/電話/web処理を対応することで、担当者の信頼を得ることができます。速やかに、相談された案件を受けられないときはさらに迅速に、返信することを心がけましょう。

渡辺さん、ご協力いただきましてありがとうございました!


ILCメディカル翻訳コースの詳細はこちら
受講生・卒業生限定の 英語が活かせるお仕事

2023年春学期開講 メディカル翻訳1コースのご紹介

ILC国際語学センターでは、2023年春学期開講 メディカル翻訳コースの募集を開始しております。
今回、メディカル翻訳1コース担当講師の吉田和男先生から、コースのねらいや目標に関するメッセージをいただきました。
本コースの受講をお考えの方々、本コースにご興味がある方々は、ぜひご参考になさってください。

医学の知識
このコースのねらいは、医学文献の翻訳演習を通じて、メディカル翻訳に必要なさまざまな知識とスキルを身につけることです。たとえば課題が肺炎の症例報告であれば、まず背景知識として、関連する肺の構造とはたらきについて学習します。次に、課題の症例報告の内容に沿って、身体診察、臨床検査、X線写真の読影など、臨床医学に関連するさまざまな事項について学習します。さらに、肺炎の診断を下すプロセスと、肺炎の原因に応じた薬や治療法についても理解を深めます。このように、実践的な症例から解剖生理学や病理学、臨床医学へアプローチするというのがコースの方針です。

翻訳力
メディカル翻訳コースのもう一つの目標は、もちろん翻訳の技術を磨くことです。翻訳と言えば英語力、英語力と言えばボキャブラリーと文法を考える人が多いと思いますが、それらに加えて忘れてならないのは文脈に応じた訳を考えることです。たとえば、A biopsy is performed to confirm the diagnosis. という英文の訳は、(1)「生検を行って診断を確認する」でも(2)「診断を確認するために生検を行う」でもどちらでもよさそうですが、どちらの訳がふさわしいかは文脈によって決まります。「どのようにして診断を確認するか」に関心がある状況では(1)の方が適当ですが、「何のために生検を行うか」を述べているのであれば(2)のように書くべきでしょう。このように、まったく同じ英文でも文脈によって違う日本語を書かなければならないことがあります。受講生の皆さんには、演習を通じてそのような翻訳の知識を身につけていただきたいと思います。

インターネット検索とPCスキル
翻訳の実務では、文献の背景や専門用語などを調べるためにインターネットでの検索は欠かせません。しかし、インターネット上には信頼できない情報も数多くあります。授業では、信頼できる情報にすばやくたどり着くための検索方法なども紹介します。また、PC内に蓄積した資料や過去の翻訳データを検索するためのフリーソフトの活用法など、翻訳実務に必要なPCスキルの習得もめざします。

添削課題
このコースでは、毎週英文200~300語程度の翻訳課題(宿題)に取り組んでいただきます。提出された翻訳は2~3日以内に添削して参考訳と共にお返しします。課題は専門的な医学文献ですが、バックグラウンドのない人も無理なく取り組めるように、前もって背景や専門用語について解説します。
プロの翻訳者になるためには、それなりの翻訳の経験を積んでいなければなりません。そのために、できるだけ多くの翻訳の機会を提供するのがこのコースのねらいです。

★吉田先生がご担当するメディカル翻訳1コースの詳細はこちら★
メディカル翻訳1コース:https://www.ilc-japan.com/tokyo/trans/medical

★<参加費無料>説明会随時開催中!★
お申込:https://www.ilc-japan.com/tokyo/trans/demo

修了生インタビュー ~DX化に伴う翻訳の変化と翻訳者に求められるスキルとは~ 第1回 特許翻訳コース修了生 江口さん

社会・企業のDX(Digital transformation)化に伴い、デジタルを活用した新たなビジネスモデルやサービスが開発されています。翻訳業界では、機械翻訳やAI翻訳の進化により、機械翻訳で翻訳した訳文を人間が校正するポストエディット案件が増えています。また、翻訳会社やクライアント企業では、社内システムやワークフローの自動化・効率化により、ペーパーレス化や翻訳管理システムの導入などが進んでいます。企業によるDXの推進によって、翻訳者の働き方や取り巻く環境、業務内容も変化が生じてきており、翻訳者の方々はこれらの変化に柔軟に対応していく必要があります。

そこで、ILCでは、翻訳者として活躍している修了生の方々に、DX化による翻訳の仕事や環境の変化、これから求められるスキルなどについてインタビューしました。これから翻訳者を目指す方にとって参考になる内容をお話しいただきましたので、ここにインタビューの内容を紹介したいと思います。
第1回目は特許翻訳コース修了生の江口さんです。

プロフィール



特許翻訳コース修了生 江口さん
2012年にILC国際語学センターで特許翻訳コースを受講。現在、フリーランス特許翻訳者として活躍中。



現在従事されている翻訳の分野について教えてください。


 私は特許翻訳に従事しています。翻訳案件としては主に2種類の案件に対応しています。ひとつは翻訳方法に関して指定がなく原稿だけ渡される従来の案件、もうひとつは翻訳するさいにTradosを活用するよう翻訳会社から指定される案件です。Tradosを活用する案件は、過去の関連案件の翻訳メモリが割り当てられたTradosファイルを使用して翻訳します。過去の案件と類似度の高い文章については、既に翻訳文が入力された状態で翻訳会社から提供されます。

 最近ではTradosを活用する案件の割合が徐々に増えてきていますね。単価で言うと、翻訳方法に指定がない従来の案件が一番高くなります。Tradosを活用する案件は、翻訳メモリのマッチ率に応じて、単価が割り引かれる仕組みになっています。ですが、更に他の関連案件の翻訳結果も利用することができるので、翻訳メモリのマッチ率が高いと、その分作業効率は上がります。Tradosを活用する案件では、他の翻訳者さんの翻訳結果を知ることができるので、色々な発見があります。一方でおかしい翻訳をする訳にはいかない、という緊張感が高まりますね。

 言語方向は英語から日本語に対応しています。日本語から英語も学習はしているのですが、まだ仕事として受注はしていません。日本から外国への特許出願よりも、外国から日本への特許出願が多いためか、特許翻訳は英文和訳の方が和文英訳よりも多いのではないかと思います。ただ、色々な翻訳会社さんのホームページを見ていると、優秀な和文英訳の翻訳者は常に需要が高いようです。

江口さんはポストエディット案件を受注されていますか。


 ポストエディット案件に関してはこれまで依頼されたことはありません。翻訳会社さんの方では、ポストエディットの仕事も実施しているので、いずれは私にも案件の打診があるのではないかと思います。

ポストエディット案件は受注されていないということですが、翻訳作業で機械翻訳を使用したことはありますか。


 はい、翻訳結果のチェックとして独自に使用しています。ドキッとするほどの百点満点以上の結果が返ってくる場合と、殆ど零点といっていいような結果が返ってくる場合とがあります。訳文の品質の揺れが大きいですが、平均すると結構いい線をいっているとは思います。

機械翻訳を活用するうえで気を付けたほうがいいことはどのような点でしょうか。


 例えば、翻訳をする目的が、文書の概要を把握するだけであれば、機械翻訳だけで用は足りるかもしれません。
ですが、機械翻訳+ポストエディットをする場合は、どこに間違いが潜んでいるのか、目を皿のようにして訳文を精査する必要があります。一目で商品として使い物になるかどうか判別できる訳文はよいとして、中途半端な出来具合の文章は、チェックするのも訳文を修正するのも時間がかかると思います。
また、複数の訳語が考えられる言葉の場合、機械翻訳は訳語の選択を間違えることがあるので、機械翻訳が翻訳した訳語のチェックを丁寧に行う必要があると思います。

DX時代に求められる翻訳者像についてお聞かせください。


 機械翻訳は訳文の候補をあらかじめ自動入力してはくれますが、品質保証はしてくれませんし、訳文に責任は持ってくれません。機械が原文の意味を考えて翻訳する訳ではありません。ですので、どんなツールを使おうとも、原文の文意をきちんと理解したうえで訳文を仕上げていく、という翻訳の最も大事な作業自体は、やはり翻訳者が責任をもって行う必要があります。人手を介すること自体はなくならないのではないかと思います。
内容の理解力、調査能力、表現力は、翻訳者にとって今後も重要なスキルであり続けることは間違いないと思います。

江口さん、ご協力いただきましてありがとうございました!

ILC実務翻訳コースの詳細はこちら
受講生・卒業生限定の 英語が活かせるお仕事

★合格者にきく!翻訳トライアル合格への勉強方法とは?第21回 メディカル翻訳コース修了生★

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プロの翻訳者になるために避けて通れないのが翻訳会社の採用試験であるトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。
そんな疑問にお答えすべく、ILCの翻訳コースを修了後トライアルに挑戦し合格された方々へ、合格にあたっての勉強方法などをお聞きしました!

第21回目は、メディカル翻訳1コースの方をご紹介します。

*メディカル翻訳1コース修了生 横山栄二さん*

翻訳会社のトライアル受験に備えてどのような勉強をされましたか?


ILCの受講を決めた後に他のルートでトライアルに合格して、仕事をある程度もらえるようになっていましたので、もらった仕事で勉強をするイメージでした。

メディカル翻訳1コースの課題や教材容は、トライアル受験のさい、どのように活かされましたか?


授業で教えていただいた検索のテクニックはトライアルに限らず、実際の仕事でも使えるもので、非常に役立っています。

トライアル受験にあたり、授業の配布資料は役に立ちましたか?


配付資料と自分なりに各課題を整理したものをテキスト検索できるようにしておき、翻訳するうえで疑問に思った際には検索して利用する、という使い方をしました。

トライアル受験のさいに気を付けたことはございますか?


翻訳には絶対の正解はない、ということを念頭に、トライアル課題の文書がどういった状況で使用されるものかを想定して訳すようにしました。

トライアルを受験されて、難しさや大変だと思う点がありましたらお教えてください。


課題については質問ができないので、どういった状況を想定して翻訳すればいいのかということに悩みました。また、申し送りのコメントをつけるかどうかでも悩みました。

これから翻訳の勉強を始めようという方にメッセージをお願いします。


メディカル翻訳者になろうとした際に最大の障害が、ある程度の翻訳歴がないとそもそもトライアルを受けさせてもらえないということです。ILCを受講することでその障害が取り除かれて、トライアルへの道が開けます。
ぜひILCを活用して翻訳者への道を開いて欲しいと思います。

横山さん、ご協力いただきましてありがとうございました!

実務翻訳コースの詳細はこちら
シリーズ 翻訳会社の経営者に聞く求められる翻訳者像はこちら
受講生・卒業生限定の 英語が活かせるお仕事

特集記事: 『The Self-Taught Programmer: The Definitive Guide to Programming Professionally』(独学プログラマー)の監訳者 清水川貴之さんから学ぶ

皆さんこんにちは。ILC国際語学センターです。
ILCでは「特集記事 『The Self-Taught Programmer: The Definitive Guide to Programming Professionally』(独学プログラマー)の監訳者 清水川貴之さんから学ぶ」を公開いたしました。

『The Self-Taught Programmer: The Definitive Guide to Programming Professionally』は、Cory Altoff(コーリー・アルソフ)氏が2017年に著した書籍で、2018年にプログラマーである清水川さんが中心になって邦訳し『独学プログラマー』として日経BP社から出版され、19版を重ねるほど、読者から支持されている良書です。

清水川さんは、プログラミングの第一線でご活躍されている方ですが、
機械学習・AIの開発に広く使用されているプログラミング言語Pythonの普及のため様々な活動にも携わっています。
その清水川さんに、なぜこの書籍を邦訳しようとされたのか、また訳者として読者に伝えたい事、プログラマーとして大切にしていることなどについてインタビューしました。

プログラマーを目指している方々だけでなく、専門分野が異なる方々にとっても、
参考になる内容をお話しいただきましたので、ここにインタビューの内容を紹介したいと思います。
ぜひご覧ください。

インタビュー記事はこちらからご覧いただけます。
URL:https://www.ilc-japan.com/tokyo/archives/interview02/23012

★合格者にきく!翻訳トライアル合格への勉強方法とは?第20回 メディカル翻訳コース修了生★

translation_trial

プロの翻訳者になるために避けて通れないのが翻訳会社の採用試験であるトライアル合格。 トライアルは、翻訳会社によって難易度や内容が異なりますが、みなさんどのように学習してきたのでしょうか。
そんな疑問にお答えすべく、ILCの翻訳コースを修了後トライアルに挑戦し合格された方々へ、合格にあたっての勉強方法などをお聞きしました!

第20回目は、メディカル翻訳1コースメディカル翻訳2コース修了生の方をご紹介します。

*メディカル翻訳1コース、メディカル翻訳2コース修了生 Mさん*

翻訳会社のトライアル受験に備えてどのような勉強をされましたか?


授業で学んだことの復習をメインにして勉強しました。

メディカル翻訳1、メディカル翻訳2コースの課題や教材、授業内容は、トライアル受験のさい、どのように活かされましたか?


授業では、訳文を作るにあたっての注意点等、翻訳者なら知っておかなければならないことをたくさん教えていただきました。
また、単語の選び方や文章の構成、翻訳過程でやってよいことダメなこと、テクニカルライティング等、トライアル受験の際にも役立つことばかりでした。

トライアル受験にあたり、課題や授業の配布資料は役に立ちましたか?


はい、とても役に立ちました。
特に翻訳の基本ルールに関して、トライアル訳文を何度も見直す際に、テキストや配布資料を見ながら事細かにチェックしました。

トライアル受験のさいに気を付けたことはございますか?


誤訳、訳抜け、誤字脱字もですが、翻訳の基本ルールや指定された書式規定の順守には細心の注意を払いました。

トライアルを受験されて、難しさや大変だと思う点がありましたらお教えてください。


訳語や構成に迷うことが多々ありました。誰かに質問することもできないので、自問自答の日々が続き大変でした。また、基本ルール等は何度見直しても足りていない気がして…大変でした。

これから翻訳の勉強を始めようという方にメッセージをお願いします。


翻訳には色々とルールがあり、これは学ばないとわからないことです。ILCでは、経験豊富な先生方に基礎から教えていただけるので翻訳の勉強意欲のある方にお勧めです。また、団体トライアルの制度もあり挑戦できる機会がいただけるのもお勧めポイントです。

Mさん、ご協力いただきましてありがとうございました!

実務翻訳コースの詳細はこちら
シリーズ 翻訳会社の経営者に聞く求められる翻訳者像はこちら
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看護英語オンラインプログラムのページをリニューアルしました!

皆さんこんにちは。ILC国際語学センターです。

ILCでは、この度、看護英語オンラインプログラムのページをリニューアルしました。

看護英語オンラインプログラムの魅力や内容を
より分かりやすくお伝えできるようなデザイン・構成にしました。
スマートフォンやタブレットでも閲覧しやすくなっております。

看護英語オンラインプログラム
https://www.ilc-japan.com/tokyo/online

実践的な英語を学ぶ看護英語オンラインコース
https://www.ilc-japan.com/tokyo/online/nea

一次救命処置から学ぶ医療英語オンラインコース
https://www.ilc-japan.com/tokyo/online/bls

これまで以上に、コースにご興味をお持ちいただいている皆様にとって、
使いやすいサイトを目指し内容を充実して参ります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

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